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旗とアイデンティティ@スペイン🇪🇸

バスク地方

スペインとフランスにまたがり、独自の歴史と言語を持つ地域。

スペインカタルーニャ地方と同様、独立意識が非常に強いことで有名です。

あと、美食の街サンセバスティアン。

バスクチーズケーキも美味しいですよね🧁(バスクでは”バスクチーズケーキ”とは呼ばないらしいですw) 


2年程前の航海にて、バスク州最大の都市ビルバオを訪れた際

街中に国旗が見当たらない事に気がつきました。

多くの欧州の街では、国旗が至る所にはためいています。

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グダンスク(ポーランド)

※EU圏内の人々の感覚的に、EUってどんな枠組みなんでしょうね? ただの政治制度?国?連帯?ヨーロッパアイデンティティ?  気になる!


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ホニングスヴォーグ(ノルウェー)

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リスボン(ポルトガル)

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ストックホルム(スェーデン) ※港にて。恐らく、当時乗ってた船がイギリス船籍だったのでユニオンジャックも掲揚。




やーもう大概どこに行こうがバサバサしてます。

(これがアメリカの場合、国旗だけじゃなく州旗も多いのが面白い)



しかし

ここビルバオは歴史的な背景から「我々はバスク人である!!」という意識が強く残り、スペイン国旗の代わりにバスク州旗が多数派。というかスペイン国旗ほぼ無し。(カタルーニャの州都バルセロナでも同じ感じでした。)

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この旗は、バスク州旗と地元サッカーチームであるアスレチックビルバオの旗を混ぜたもの。

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中々ローカルな通りにも、ちらほらと州旗やアスレチックビルバオの旗が。


そして電柱には

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もう、彼らにとっては完全に「バスク国」ですね。ww



スペイン屈指の名門クラブであるアスレチックビルバオ。

選手は“バスク人”だけで構成されている、世界的にも非常に珍しいチームです。(日本でいうと、カープの選手は広島出身者のみ、的な感じ)


地元の人々にとっては、単なるサッカークラブではなくアイデンティティの象徴なのでしょう、いや、そうに違いない。(どれだけサッカーが商業的になろうとも、外国富豪に乗っ取られようと、根っこに残る、欧州サッカーの強烈な土着アイデンティティ。やっぱり面白いですね。)



多くの国と民族が密接に関係し合う欧州は、否応無しに他者(外敵、移民、競合国、異民族など)を意識せざるを得ず、それだけ「我々は何者であるか?」と言ったアイデンティティの主張が強烈な印象を受けます。

対して日本🇯🇵

日本では官公庁を除き、国旗や県旗を見かける事は殆どありませんよね。敗戦経験など色々と要因はあると思いますが

単一民族の島国であり、歴史的に外敵を意識する機会が少なかった事も一因だと思います。(それだけ平和やった、という考え方も出来ますね! パクストクガワーナの偉大さを最近なぜかとても感じます。家康はほんまにすごい。)


旗がなびく欧州の街並み、羨ましいなーとも思い

国の存在を必要以上に主張する必要がなかった(特に江戸時代の)平和な歴史を経た日本も素晴らしいなーとも思い。

一長一短て事ですね!



日常の風景と歴史の繋がりを意識すると、旗ひとつにもバックグラウンドが透けてきて、いつもの散歩も少し奥深いものになるかもしれません!




といったところでまた次回!

ほた、またよー!

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