カテゴライズされれば安心ですか?
最近耳にするようになった「繊細さん」。HSP=とても感受性が強く、繊細な気質を持って生まれた人のことをさすんだそうだ。
ほうほう、では私も「繊細さん」ですな。
「使命感があり向上心が強い」とか、「真面目で責任感が強い」とか、「一人になる時間や空間があると助かる」とか、当てはまりまくりの、むしろこれでしかない人間なわけだが、私は何かにカテゴライズされるのが嫌いだ。だから、「同じように苦しんでる人がいて救われた」とも思わないし「『繊細さん』なんだ。人より繊細で傷つきやすいんだ。間違ってなかったんだ」なんて、むしろ反吐が出るね。
いくら似たような性格傾向の人がいようが、「繊細さん」などと、メンヘラ用語を生み出そうが、自分は自分。他人は他人。
実際に会ったことも、話したこともない「繊細さん」がネットでそれぞれ想いを吐き出しているのを見たところで、私の性質は変わらないし、それは仲間でもなんでもない。人はいくらでも嘘がつけるのだよ。
この記事を書くためにセルフチェックの一覧を見たが、「苦手な面」なんか、ただ自分をもっていない、優柔不断な奴じゃねえか。
「仲間」と「繋がる」ことで和らぐなんざ、本当の悩みじゃない。むしろ、「繊細さん」や「メンヘラ」のふりをした一般人かもしれない。
外に出ると不快なことばっかだよ。
自分ちでもないのに、お店でだらしなく場所を取って座ってる大人。
どこにいてもスマホを手放せず、ゲームに夢中で、周囲で何が起こってるかも気づかない社会人。
トイレの壁に寄りかかったり、片手の指先しか水を当てない不潔な女。
コンビニのレジで、電話しながらお金をトレイに投げ入れる奴。
なんで、ちゃんと出来ていないのは奴らの方なのに、なんで正しくマナーを守る私が我慢し続けなければいけない?
育った家が悪いんだとは、理解出来るよ。でもね、しつけ以前の問題なんだよね、あんなの。大人に教えてもらうまでもなく、出来て当たり前、守ると言うまでもないことばかり。
あー、家から出たくない。ずっと家で「売れるもの」を書いて、たくさんの人に作品を届けて、かぞくと幸せに過ごして、大金稼いで、寄付したり人助けがしたい。高額納税がしたい。
みんな「夢」って、その職業に「就く」までのことを言うよね。先のこと考えてるか?
書籍化? 作家? なってそれからどうするの?
それで食っていくためだけ? 稼いだお金で「いい暮らし」をするため?
ほとんどの人が、夢と言えば聞こえのいい「欲望」を主張してるだけだよね。私は違う。私は、ただ普通の生活がしたいだけ。かぞくとゆったり暮らして、猫と出来るだけ一緒にいて、それ以上のお金は、誰かのために使いたい。
自分が「作家になった」と自慢したいためだったり、高級車を買ったりタワマンに住んだりするお金がほしい人に渡っても、所詮国は潤わない。
誰もやらないなら、自分が動くしかないじゃん。自分が生きるためのお金を稼いで、少しでも余ったらゲームに課金してる奴が何千万人いようが、今のままじゃ、この国は滅びの一途じゃん。
お金で救える命もあるんだよ。お金で変えられる未来もあるんだよ。だから私は「繊細さんですぅー」なんて言っていられない。メンがヘラっても、ぐみんで溢れかえる街の中心に佇んでも、まだ間に合うと思ってるから、だから諦めずに書き続ける。良い出会いに感謝して、いらない人間関係は整理出来たし、なんだかわかんないけど、イライラしたり、ぐずぐずもやもやするのは今日まで。
私は私。何にもカテゴライズされない。私は薫野みるく。どこかで泣いている人に、やさしく出来る人でありたい。
感情のままに書き殴ったから、なんか、ごめんね。