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転生モノの欠落

試し読みしてみた時点では面白くなさそうだなと思いましたが、最後はよかったかな。

転生モノは結構読んでいて、毎回思うんですが
「作りモノとはいえ個があるキャラクター、どこいった?」です。
簡単に言うなら「転生者」と「キャラクター」は共に歩んでいないのです。

「ある日突然思い出した」
まあセオリーですよね。

「~といった立場で、事故死した」
どうでもいいね、まあセオリーですよね。

融合した感じの描写の子も居ますし、そもそも転生ではなくループ(同一人物)であったり、断罪はされるけど非は認めない強かな女性もいました。
まあそっちは読める。
あとは設定が面白ければ多少は目を瞑れる。

ただまあ面白い話、
転生者が「ゲームの中だとしても、今ここに私達がいる以上、ここは現実で、攻略対象も現実の人間なのよ!」と言う漫画あるんですが

どの口
そうね、転生したなら目の前の人物はプログラムではありませんね。貴女が乗っ取った悪役令嬢もプログラムではないはずだけど、ちゃんと融合できてるのかな。

サムネの漫画の試し読み面白くなかったは「周りを誘導しただけだから私は悪いわけではないし
サイレントウィッチ読んでおいで。

依空まつり『サイレント・ウィッチ(略)』B's-LOG

うちの創作子にも、洗脳誘導煽動奸計を得意とする子は居ます。そのうち1人は自分の能力が嫌いです。大嫌いです
人の心を意のままに操ること。
それがどれだけ酷いことか、分かっているから。

後に「苦言を呈したら周りが動いてしまった」と書いてあるので、そうであるならそうかもしれません、劣等感を庶民のヒロインにぶつけるみたいな話はザラです。

空谷玲奈『今度は絶対邪魔しませんっ!』幻冬舎

けどもまぁ嫉妬は否めないとして
公爵家が影響力考えないとは何ごとだろうかとは思いますよね。

啖呵を切るとか

梅宮スキ『公爵令嬢の嗜み』KADOKAWA

影響力を考えた智力

白乃いちじく『華麗に離縁してみせますわ!』アルファポリス


そもそも見当たらないんだよな~感がすごいですよね……。

けどもまあサムネの漫画は最後、「キャラクター」が「転生者」を監k……閉じ込めたので、転生者は分離みたいな感じで良かったのではないでしょうか。
攻略対象は普通に可哀想だけど、
ツンリゼ以外の逆ハーヒロインって基本頭がおかしい。

マシな逆ハー目指し

話は面白い期待できる系だけど、第2部のヒロイン頭が沸いてる(第1部ヒロインは突き抜けて面白いです)

ヒロインぶっ壊れ

逆ハーじゃないけど「王太子じゃない人とは添い遂げられない」欲がガンガンのヒロイン(?)


私にも、他の私というものは居ますが(タルパ)
共存してますし、表立って代わりをすることには消極的です。私が主人格だからです

それを思うと、転生モノは「人が変わったようだ」とか言われるくらい「転生者」が前に出て、キャラクターどこいったになりますよね。

大木戸いずみ『歴史に残る悪女になるぞ(略)』KADOKAWA

これはまあ面白いんですけど
さよならはしちゃったよね

というかたまに不思議なんですが
好きな作品の好きなキャラクターに生まれ変わったのだ!』てよく見るんだけど

好きなキャラクターになったなら心の中とか夢の中で会いたいとか思わね??
まあ悪役令嬢なら見苦しい点もあるとは思いますけど……

『プログラムのキャラクター』って、ある意味バーチャルシンガーみたいなものなんですよね。
存在してないけどそこにいる。
それを『プログラムだから中に人間入りました』みたいな書き方になるの、いつも解せぬのです。

バチャシンって好き嫌い分かれますよね。
私の周りでも『ボカロ全般無理なんだ』って言う人は居ます。
私は好き半分、嫌いひとさじ、残りは興味がなかったり調教次第だったり作者次第だったりします。
調教下手な人のは、好きなボカロでも全ッッッく聴けないし、作者が書いてる歌詞矛盾だらけだと歌自体が紛い物にしかならないから、ボカロが一生懸命歌っても駄目なんですよね。

吹き込まれる性格が違うのはいいんですよ

左から
お姉さん、天使、気紛れ、のんびり、小悪魔

吹き込まれるんじゃなくて上書きされるのが、悪役令嬢転生モノに多い。
それってキャラクター否定じゃない?
キャラクター否定した挙句、私利私欲でキャラクターを汚すわけですよね

まあそもそも、大衆の面前で断罪という行為が有り得ないんですけどね、どんな権力者でも
まともな理由だったのはこのシーンくらいですか。

橘皆無『真実の愛を見つけたと(略)』双葉社

他は当然のように断罪シーンがありますし、婚約破棄をしていますが
『婚約者が居ながら浮気(貴族として恥ずべき行い)』『婚約破棄(権力による横暴)』『罪状の並べ立て(衆目の面前での辱め=次期縁談を難しくさせる嘲笑の的)』『政略結婚なので両者と陛下の許諾が無ければ解消できない(王子の一方的)』などキリがないほどの暗君ぶりですが。賢君はこんなことしないわ……。

天城望『残り一日で(略)』KADOKAWA



推理モノでも、推理モノ好きが渋るのは『関係者一同の前で罪を暴く主人公』です。
まあそちらは物語上の見せ場でもあるから、賛否両論ですし、断罪シーンが見せ場と言われたら慣習化していますが
品がないなぁ……。と思ってしまう。
鼻を明かす事で何を得られようか。しかもそれをやるのが暗君とくる。
元婚約者を地に伏して得られる快感など、賢君は持たない。きちんとした証拠を揃えて、目撃証人のために大衆がいるというなら、それはなるほどななんですけど。

大木戸いずみ『歴史に残る悪女になるぞ(略)』KADOKAWA


転スラは純粋に転生してるから安心して読めますね新刊まだかな(来月だよ)


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