クラフトビール日記:Vertere +27° 40' 42" 14.96
初っ端からヘイジーが続いたクラフトビール日記だけど、私が一番好きなのはインペリアルスタウトの方。IPAからじゃなくてアサヒスタウトから入ったので、私にとってビールといえばインペリアルスタウト。
これ、何て読むんだろう。
緯度経度かな?と思ったけどリビアの山岳地帯が出てきたので、違うかもしれない。
さて、スタウトについて語り始めると長くなるよ。
感想の前に、ちょっと国産インペリアルスタウトについて熱く語っちゃおう。
国産インペリアルスタウトの目覚め
2018年まで、国産スタウトは正直そこまで感動できるもんじゃなかった。
海外産のハイアルなインペリアルスタウトの濃厚で複雑な味わいに、日本の控えめでちょっと日和ったスタウトじゃあ太刀打ちできないと思ってた。
特に、MikkellerやLervig、Foundersあたりのレベルの高いインペリアルスタウトと比較してしまうと、どうしても日本のスタウトは淡白で単純に感じてしまう。
でも、去年〜今年に掛けて確変が起こった。
WCBがNemesisを作って、おっこれはなかなかイケるじゃん、と思ったのもまだ記憶に新しい。
その後、いつものノリで奥多摩の山に行った後Vetereを冷やかしに行った時、インペリアルスタウト作らないんですか?って聞いたら「今、樽で眠らせてます」なんて爆弾発言が出てきたのが今年のいつだったか。
Vertereがついにインペリアルスタウトを作った、それだけでも嬉しい話なのに、バーボン樽に詰めてるなんて!
その情報は即、Twitter経由で某高井戸のビアバーに流されたのは言うまでもなく。
感想
長くなったけど、そろそろ感想を。
Vertereのスタウトは正直、国産スタウトの中でも特にレベルが高いと思う。しかも、作るたびにどんどんレベルが上がってる。
WCBやうちゅうブルーイングもスタウトを作り始めてるけど、個人的にはVetereのスタウトが一歩リードしてると思いたいくらい。
で、そんなVetereが作る初めてのバーボンバレルエイジドインペリアルスタウト。
BAインペリアルスタウトは日本でも既にいくつか作られてるけど、割と濃いインペリアルスタウトを熟成させたのは結構珍しいんじゃなかろうか。
そんなVertere初のBAインペリアルスタウト。
BAインペリアルスタウトの中でも珍しい、非常に複雑な味わい。
チョコっぽい香りこそ最近流行りのインペリアルスタウトっぽいけど、味ってみると木樽っぽさが強く、コーヒーとはまた違った酸味もある。
Vertereは最近、割と甘めのスタウトをよく作るのでその系統かな?と思いきや意外な方向性。甘さは控えめで、樽感と、オーツ麦由来っぽいベリー系の酸味。ハーブっぽさは副原料のタイムから来てるのかな?
非常に複雑で、様々なテイストが入り混じった珍しいタイプ。
最初に思い浮かべたのはPohjalaのイタロバンガー。あれはスターアニスとプーアルの印象が強烈だったけど、こちらは色々なフレーバーが良いバランスで融合していて、多分飲むたびに印象が変わる。
少し温度を上げた方がバランス良く感じるかもしれない。
これを買いに行って、そのまま氷川でキャンプ。
翌日にバーの方に行ってみたら樽で繋がって、開店と同時にこれを頼んだのも懐かしい。
樽で飲むとまた違った味わいで、なかなか良いんよね。
Vertereのスタウトは本当に国内トップレベルだと思うので、是非また作って欲しい。
ちなみにバーボン樽に詰めたのは、作ったうちの約半分だそうな。
もう半分はまだ奥多摩で、とある樽で眠ってるのだとか。
そっちもやばいよね、絶対。
繋がったら絶対飲みに行くよ。
というわけで二度目だけどVertereの紹介。
まだまだ越県するのは難しいかもしれないけど、コロナなんかに負けずに頑張って欲しい!