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クラフトビール日記:寒菊ブルワリー SAKEKASU SMOOTHIE 彗星 -Mojito(Mandarin&Mint)-
12月に入って、そろそろ秋が終わって季節は冬。
年越しに向けて今年一年を締めくくりにいく月。
感想
すっっぱい!
寒菊にしては珍しく、かなり酸味を効かせてきた。
モヒートの名の通り柑橘感のある強い酸味が特徴で、うっすらと皮っぽい苦みも伴う。後ろの方にはじんわりとミント。
寒菊のスムージーサワーは元々そんなにべったりとした甘みのあるタイプではないが、それは今回も同様。オレンジ系の甘みや酒粕のマイルドな舌触りもあるものの控えめで、それを貫いて若い柑橘の酸味が襲いかかってくる。
ただ、酸っぱいだけかというとそうでもない。飲んだ時の横への広がり方、余韻の残り方には、副原料のマンダリンやライムの存在をしっかり感じられる。
しかし、今回の寒菊はなかなか攻撃的だなぁ。
今までマイルドで飲みやすいタイプばかり飲んできたせいで油断していたかもしれない。
ここまでの酸味は副原料だけで出せるものだろうか、酒粕スムージー的な側面だけでは出せないかもしれない。サワーエールらしい一面を見せたということかもしれない。
ただ、酒粕の存在感自体はいつもより控えめなものの、サワーエールの乳酸っぽさは酒粕がうまくマスキングしている気がする。今まさに乳酸菌採ってます的な後味はあんまり感じず、他のフレーバーと混ざり合いながら消えていく感じ。
スムージーサワーなんてジュースだよ、と油断していたところに飛んできた強火の酸っぱいビール。
どう考えても食後に単品で飲むビールではないので、コクのあるフードのお供に。ド定番だけど、チーズとの相性はなかなか良い感じ。