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【ライブレポ&雑記】私立くぴぽ学園〜うの誕2023ワンマン〜と俺なりの滋賀遠征2023秋
はじまり
みなさん、こんにち和同開珎。
一個前のnoteは情緒的な部分だけ抜き出してカッコつけすぎてしまった為に遠征とかライブのレポートとしての機能がほぼないものになってしまったので、こちらでは普通に「私立くぴぽ学園〜うの誕2023ワンマン〜」と滋賀の思い出を書いていこうと思う。
うの誕開催が発表されたのが9月12日だったのだが、くぴぽのスケジュールには確か6月ぐらいから10月22日に「滋賀ライブ」と書いてあり、オタク的には「これもううの誕しかねえだろ」という空気だったのを覚えている。
僕はといえば「滋賀か〜」と嬉しさ半分、どうする?半分という感じだった。しかしながら6月からカレンダーに入れてくれてあったのは僥倖で、早々に滋賀に行くための根回しとか準備を始めた。まぁなんやかんやあり、とにかく僕は滋賀に行くことを決めたのだ。
正式発表されるまではタイムテーブルなども分からず、ぼんやりと滋賀への交通手段や宿泊施設などを調べたりしていた。(今思えば勝手に会場は滋賀U★STONEだと思い込んで調べていたが、違ったらどうすんだ)
そんなぼんやりとした中、きゅうさんに誘ってもらい、何人かで車で行くことになった。
滋賀ニーウィーバー
21日の深夜に出発して22日の朝に滋賀着、そして夕方~夜のライブ&特典会を楽しんだのち、22日の夜に滋賀発という0泊の強行スケジュールだったが、無事に終えることができた。(運転してくれたきゅうさんにマジ大感謝)
22日、滋賀には予定よりも少し遅れて到着し、桜エビ~ずの元メンバーみたいな名前のスーパー銭湯・草津湯元 水春にて休憩、食事、仮眠などをとることに。
ゆっくり風呂にでも浸かるか~と思いながら浴場に入ってみたら日曜の昼前だというのにめちゃくちゃ混んでおり、「~~の湯」みたいにいくつかジャンルに分かれて湯船があるのだが、ほぼジジィに占領されており、もはやすべてが「ジジィの湯」だった。お前ら他に行くとこないんかと思いつつ、俺も他に行くとこねえんだよなと思いながらジジィの湯を堪能。
十数分ほどで浴場を出て、寝れていないので仮眠に徹するべく休憩所で1時間半ほど仮眠。
まぁまぁ寝れたかな…と、のそのそと起きて集合場所の食堂へ向かう。
持論でもあるが世論として海なし県こそ海鮮が美味い説というのが割と定説としてあり、刺し身定食を頼んでみたらこれが当たり。
他県から取り寄せられたマグロやカンパチなど身が締まりつつもご飯のお供としてふさわしい脂がのっており、一気に平らげてしまった。
その後遠征メンバーの所用で近くのイオンに寄ったのだが、僕は特にすることがなかったので、居残りオタクとともに景色の見える場所を探して屋上駐車場をぶらつく。
ふと見ると、さすが湖畔に立つイオン、分かっているというべきか、展望台があるではないか。
展望台からの眺望は雄大な琵琶湖を一望でき…るほどではなかったが、雄大さの45%ぐらいは伝わってきた。
滋賀に来たな、という実感が湧いてくる。今さら。
その後滋賀U★STONEへ向かったのだが、なんと運悪く渋滞。
目と鼻の先にあるのになかなか辿りつけず歯がゆい思いをする。
開場時間も過ぎ、ウノチャンのソロステージにも間に合わなかったら憤死するところであったが、開演10分ちょっと前に到着。
「ここがあの滋賀U★STONEか…」などと感慨に浸る暇もなく、ウノチャンのソロステージがスタートしたのである。
宇野祐生佳ソロステージ
「パウ郎」のイントロをそのままSEにして、ゆっくりとウノチャンが登場。
姿を見ると3年前と同じ衣装で、この時点でかなりキていたが、涙をぐっとこらえ、スマホで撮影しつつステージを見つめる。
1曲目は「パウ郎」。
ウノチャンの持ち曲と呼べるものは2曲しかないため予想していたセトリではあるが、もう二度と観ることは叶わないと思っていた光景が今、目の前に広がっているということに涙を禁じ得ない。
3年前に観たあの光景は記憶の中にしかないが、その記憶に違わぬ、いや、それ以上に神々しいウノチャンの姿が眩しい。
音源で聴き続けた「パウ郎」のイメージを損なうことなく、ウノチャンの透明感のある高音がメロディを辿っていく。
ステージもフロアもある種の緊張感漂う中で歌い終えると、続いてすぐに「BAD END OF THE WORLD」がスタートした。
この曲は小倉ヲージ氏がDRINKPEDというバンド時代に発表していた楽曲のカヴァーで、ウノチャンが最初の写真集を発売するときに特典としてダウンロードコードがついていた楽曲だ。
小倉氏が自分のバンドのために作った楽曲なので、より癖が強く、小倉ヲージ節に満ちている。
ハイトーンで上下するメロディは突拍子がないながらもひたすらポップだ。
それに内省的で哲学を感じる歌詞が乗っていく。
これをライブで歌いこなすのはかなり難しいと思うが、ウノチャンは笑顔でさきほどよりもリラックスして歌っている。
もちろん音を外すことなく、丁寧に。しっかり歌詞が伝わってくる。
2曲歌い終えるとほっとした表情でMC。
と思ったが、言葉尻からは意外とまだ緊張が感じられそこもまた可愛い。
ウノチャンからは謝辞と「来年からソロ活動もやっていきたい」とサプライズ発言。
ライブ前の告知では「最初で最後かも」と触れていただけに、非常に嬉しいものとなった。
現場でVJと見守りを担当していた小倉ヲージ氏に「作曲お願いします」と頼むなど意欲的な姿勢を見せてくれて嬉しかった。
宇野祐生佳のステージがまた観られる未来が待っていることにワクワクする。
少し間を置いたのち、くぴぽのワンマンがスタート。
インターバルはほんの10分ぐらいだったのでウノチャンはかなりタイトなスケジュールだったはずだ。
くぴぽワンマンライブ
おなじみのSE出囃子っぽに乗ってメンバーが登場し、「うのちゃんおめでとう~」と和やかなムード。
そのままウノチャンのセリフからスタートする「ぎゅーーーーーして♡」に突入。
うの誕にふさわしい、可愛らしい1曲目だ。
続けて「カルピコの夢」、一気にギアが上がり、フロアにも熱気が満ちる。
既に定着したMIXや振りコピなどでグイグイと盛り上がっていく。
熱量を引き継ぎつつ「September Pool」。
冒頭3曲は全く違う曲調のバラエティに富んだセットリストで、まるでパーティのようだ。
続けて新曲「闇鍋」を初披露。
曲自体は前日の夜にサブスク解禁しており、小倉ヲージ氏作曲の、実に氏らしいエレクトリックなダンスミュージックにまきちゃんの歌詞が乗る。
くぴぽ×小倉ヲージの久々のコラボレーションにオタクも湧いた曲だ。
ダンスもかなり激しく、熱量の塊のような曲だ。
聴く側もひたすらリズムに乗って踊り、頭を振る。
これから場数を重ねどんどん洗練されていくのが楽しみだ。
さらに続いて小倉ヲージ楽曲である「 もう恋なんてしないし、恋なんてしないなんて言わないし、もう恋なんてしないなんて言わないよ絶対なんて歌わないよ絶対」のリアレンジバージョンが披露される。
ダンスも元の振付を活かしながら、よりしなやかでダンサブルなものに変わっている。
この曲は2017年に発表された曲であるため、くぴぽ楽曲としてはかなり歴史がある方だが、この2年ほどはほぼ封印されていた曲だ。
なぜかといえば、数年前はこの曲でまきちゃんがメンバーをジャイアントスイングするなど、ある意味飛び道具的な扱いをされており、くぴぽのパフォーマンスの比重がより正統派のダンスとボーカルに傾くにしたがって、作曲の小倉氏からも「もうやらなくていいんじゃないか」とアドバイスされ、ステージで披露されなくなっていったのである。
それを再びリアレンジしてよみがえらせ、現在のくぴぽらしく、がっつりとダンスパフォーマンスのみで披露したことは、過去と現在が一つの線で繋がったようで感動を覚えた。
一旦MCを挟んで、「PAINT PAIN 平成」へ。
ここから最近のくぴぽのパフォーマンスに欠かせないフロアライブに突入する。
フロア側も勝手知ったるオタクたちばかりなので、ステージから降りようとするまきちゃんを担ぎ上げ、まきちゃんも胴上げ状態で歌い続ける。
「PAINT PAIN 平成」はやはり特別な曲だ。
MCでややクールダウンしていた空気がいきなりピークに達し、すさまじい熱が巻き起こる。
その熱を維持したまま「しゃぼん玉ホリデー」。
ここでも、疾走感のある曲や激しい曲で畳みかけるのではなく、明るくポップな楽曲へ繋ぐという懐の深さを見せる。
だがそこで熱が途切れないのがくぴぽのライブ。
振りコピしながら合唱する、気持ち良い時間だ。
続く「笑え!ノイローゼ」ではサビ終わりの「私がそばにいてやる!!」の部分をオタクも肩を組み、メンバーと向かい合って叫ぶ。
すさまじい一体感だ。
そして「GOODBYE IDOL」、「あいわなちゅっちゅぱっぱらぱっぱっぱ」とまたも方向性の違う楽曲を立て続けにフロアで披露。
フロアライブという特殊な環境でもくぴぽの楽曲の幅広さを感じられる。
ウノチャンのお誕生日ライブということもあって、この辺りの選曲は心なしか「地下アイドルを続けること」について感じさせるものになっていたように思う。
メンバーはフロアでは円になるようにポジションをとり、パートごとに入れ替わりながらパフォーマンスしているが、一方だけに見せれば良いステージ上とは違い(それはそれで見せ方があると思うが)、360度、しかも至近距離に観客がいる状態でこれだけ完成度の高いパフォーマンスを魅せられるというのは本当に凄いことだ。
オタク側もMIXや振りコピ、ケチャなど激しさを増すが、メンバーのパフォーマンスの邪魔をしない距離感を保っているところに矜持が感じられる。
メンバーがステージに戻り、MC。
ここから本編ラストへ向けての流れは美しかった。
まずは「Shuffle」、一度見たら忘れないイントロやサビのダンスが可愛くて格好よく、歌メロも歌詞もキャッチーで、意外と初見さんホイホイの役割を果たしている楽曲でもある。ウノチャンの落ちサビもある。(そうですか)
続いて「愛して!プライスレス」。
披露される回数はそんなに多くないがこちらも可愛くて一度聴いたら忘れられない曲だ。
先ごろ解散したくぴぽの妹グループ・鳥 very birdもよくやっていた楽曲なので、その想いを引き継いで改めてこれからやっていくぞ、という気持ちも感じられる。
続いては「はつ恋ランデブー」。
うの誕の数日前、ほとんどサプライズと言っていいタイミングでMVが公開され、まきちゃんを主演とした短編映画とも言える情緒溢れる映像にオタクが涙した曲だ。
まきちゃんもそれを意識してか、より丁寧に、フロアに伝わるように歌い上げていたのが印象的だった。
ここで「走馬灯」が挟まれていたのは心憎い演出だった。ライブ終盤にダウナーで湿度の高いこの曲を入れることで一気に世界観が立ち上がってくる。大好きな曲だ。
続く「PEOPLE!!」はくぴーぷる(くぴぽのオタクのこと)の情緒を破壊する楽曲であり、救いの歌だ。振りコピやコールの嵐はライブのハイライトのひとつとなった。
ライブ本編最後は「眠いよ青春」。
ここに持ってくるか!という思いと、ここに持ってくるしかないよな、という思いが交錯する。
「眠いよ青春」はくぴぽ加入前のウノチャンの言葉をヒントにまきちゃんが歌詞を書いた楽曲であり、ウノチャンがくぴぽに加入した今、ある意味ウノチャンを象徴する曲といってもいい。
落ちサビではサイリウムのサプライズ。
くぴぽの最高のライブをフロアで思い思いに自由に楽しんでいたオタクたちがウノチャンの元へ一気に駆け寄る様は、ただのいっぺんも曇りのない純粋さだけがあり、本当に美しいものだった。
普段曲中であまり煽ったり叫んだりしないまきちゃんの「うのちゃんおめでとう!」の一言がまた胸に来る。
【サイリウムのサプライズ】
— くぴぽ・うのちゃん🥳お誕生日お祝いアカウント (@sukisukiunochan) October 24, 2023
「眠いよ青春」の落ちサビにて、サイリウムの点灯を行いました。うのちゃんの言葉から生まれた歌詞をうのちゃん自身が歌うことで「眠いよ青春」はさらに特別な曲になったと思います。
うのちゃんのこれまでとこれからが詰まっています。
改めて、お誕生日おめでとう! pic.twitter.com/Ij9Z5xQ0Lh
和やかな雰囲気のまま本編は終了。
アンコール
すかさずアンコールが入り、数分のお化粧直しの後、暗転。
出囃子っぽが鳴り響く。
アンコール1曲目は「あたしが星座になる前に」。
くぴぽのファン以外からも人気のあるライブの大定番曲であるが、アンコールでの披露。思えば「まだやってなかったのか!」となるぐらい、ここまでのライブが濃厚だったことがわかる。
そのまま「首輪 Lighting DOG」へ。
ハイテンションな楽曲に、ワンマンのラストに向けステージもフロアも一気にエンジンがかかる。
光る首輪をつけたファンメイドのぬいぐるみもフロアを賑わした。
続いて「Cool!Peace!Pop!」でメンバーがフロアへ。
本日2回目のフロアライブだが、やはりこれで締めなければくぴぽじゃないというぐらい、興奮と熱気の渦がフロアを占拠する。
メンバーの目前でMIXやコールを入れたり振りコピをしたりと楽しむオタクの熱気に充てられてメンバーのパフォーマンスも一層熱を帯び、何より、表情に「楽しい!」という気持ちが大きく出ていたのがファンとしても嬉しかった。
最後の最後は「グミ・チョコレートでつかまえて」。
こちらも人気があり(MVを好きという人も多い)、ひたすらキャッチーでコールやMIXも入りやすくライブで一層盛り上がる楽曲で、これ以上ない締め曲だ。
80分、いやトータルでは80分以上のステージを駆け抜けてきたメンバーは疲れを見せず、ひたすら笑顔でフロアの声援に応えながら歌を紡いでいく。
間奏ではガチ恋口上が入るので僕もウノチャンの目の前で叫んでいたら思いっきり目を合わせられてしまい、その瞬間何言ってるのか分からなくなってとりあえず最後「愛してる」とだけ叫んだ。世界の中心で愛を叫んだけものになった。
アンコールも終了し、メンバーはステージへ。
みんな地方でのワンマンライブをしっかりとやりきった表情が印象的だった。
そしてウノチャンに花束とプレゼントの贈呈。
ジェットコースターのようなセトリを怒涛の如くやりつづけた後とは思えない、フロアもステージも優しくあたたかな空気でワンマンは終了した。
特典会ほんとありがとね
ライブ後は物販と特典会。
いつも思うが、あれだけのライブをやった後に1時間以上チェキを撮ったりオタクと会話するのは凄いし、ありがたい。
終演後フロアをウロウロしていたらフォトグラファーのたつのんさんに声を掛けられ、ライブの感想など話しつつ、一緒にスタンドフラワーをフロアに移動させたりなどした。
こうしてプロフェッショナルなスキルでライブを支えてくれているスタッフの方がファンと同じ目線で語り合ったりしてくれるのも凄く良いなと思う。
当然ながら主役のウノチャンのチェキ列はフロアを出て階段近くまで続く大盛況であったが、長年の地下アイドルオタク生活で得た回しスキルにより、4枚ほどチェキを撮ることができた。(下はその内の2枚)
![](https://assets.st-note.com/img/1698917315637-lkeUG7SDc0.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1698917315280-DFuiTkydsI.jpg?width=1200)
ライブハウスという空間で話していると、あまり滋賀に来た(というか遠征に来た)という実感が感じられなかったのだが、ウノチャンが遠征を労ってくれたり、ソロライブへの想いを聞いたり、ライブを観に来てくれていたご両親のことを話してくれたりして、本当に来てよかったな、と思った。
特典会も終わり外に出るとオタクたちがみんなたむろしており、記念に、と集合写真を撮った。
ああ、今年もうの誕が、俺の遠征は終わったんだなぁ、としみじみ思った。
ちなみにまだ帰路があるので終わってはいない。
帰路&おわりに
他のオタクたちと別れ、車遠征組は近くのびっくりドンキーで夕食を食べた。元々ライブハウスに行く前からそのびくドンに目をつけており、ここで夕食を食べようと話していたのだが、ライブのMCで、差し入れで近江牛のお弁当を食べたまきちゃんが「これに比べたらびくドンはカスや!」などと美味しんぼの京極さんみたいなことを言っていたのでちょっとウケた。
もう全員満身創痍なので、黙々とそれぞれのバーグディッシュを食べた。
夕食兼休憩でしばらくびくドンで過ごしたのち、帰路がスタートした。
ただ、ライブも終わってほっとしたのか、みんなリラックスムードで、各々寝たりスマホをいじったりとゆったりと過ごしていた。
僕は助手席に座っていたので、運転をしてくれているきゅうさんとオタク遍歴トークなどしながら(長くなるので省くが、きゅうさんと僕は少年時代にお互いヴィジュアル系バンドPIERROTのファンクラブに入っていたという共通点もあり、オタク遍歴が謎に被っている)寝ることもなくまったりと過ごさせてもらった。
朝方に帰宅し、僕の超久々の遠征は終わった。
くぴぽのライブはただただシンプルに楽しい。
でも、それだけじゃないから、僕はくぴぽのライブに足を運んでいる。
まきちゃんが守ってきたもの、抱え込んできたもの。
しゅりちゃんがなりたい自分になろうとする未来。
ちあきちゃんが殻を破りどんどん強く美しくなる姿。
そしてウノチャンが、自分を愛せる自分を見つけていく過程。
僕はそれを見届けたいのだと思う。
まぁでも、楽しければなんでもいいのだけど。
旅路はつづく…、