みんなで買ってみんなで作ってみんなで食べる『ソーシャルキッチン』〜CrowdVenture[冒険の地図]
2020年から続くこの未曾有の災厄の中でも
「子供食堂・大人食堂」や「フードバンク」が
厳しい生活を凌いでいる人たちに
食事を振る舞ってる
間違いなく彼らはこの国の《ヒーロー》だ
本当に心から敬意を評したい
自分には到底できるものじゃない
ただ・・・
本当に心苦しいが
いささか違和感が・・・
月に何度か1食支給されても
それは残念ながらその場しのぎで
飢えも不安も解決はしない
丁寧に用意された料理や食材は
熱い思いの人たちが自分の時間と時には身銭を切って
心を込めて作ったものだろう
でもその”貢献”も
何年にも渡る終わりが見えない貧しい人たちの辛さを
根本的に解決しはしない
貧しい人たちは
食料を手渡されたあとは
再び孤独な「自助」に押し戻され
途方に暮れるだけだ
《ヒーロー》たちのそんなせっかくの心意気と労苦を
もっと継続的根本的な解決にアップグレードする
そんな仕組みを提案したい
『ソーシャルキッチン』
みんなで買ってみんなで作ってみんなで食べる
常設の共同食堂
それを全国各地に立ち上げるコーディネートをするサービスを作りたい
『ソーシャルキッチン』には
支援する人と支援される人の「格差」はない
「サービス」は立ち上げサポートをするだけで
マネジメントや立ち入ってお世話したりはしない
その代わり円滑に運用するためのいろいろなシステムを用意する
誰でも例外なく食事はするものだ
誰もがみな毎日
自分で食材を買ってきて料理をして食べている
その”普通のコト”を
”みんなで普通にできる場所”があったらどうだろう
毎日夕飯を食べに集まるお決まりの場所を作る
そこではまず安く食事ができる
一食100円くらいで
料理はみんなでする
いつも自分は食べてるんだから
誰でもなにかはできるだろう
野菜をざくざく切って鍋に水を沸かしてスープ出汁を入れて煮込むくらいは
誰だってできる
どうせ作るなら多めに作っちゃおう
食材調達にフードロスソリューション
食材はみんなで買ってくる
無論できるだけ安く
安く手に入れる方法をみんなで工夫しよう
「フードバンク」は食料を提供してくれる
でもそれじゃ多分足りない
日本の町はどこも
近隣に農家や漁師や食品工場がある
そこからは廃棄食材が”必ず”出る
一旦ゴミにしてしまえば食べる気はしないけど
ゴミになる前に回収すれば
家庭の冷蔵庫に貯め込んである食材と何も変わりない
それを集めて回る
日本人は人がいいからただでくれるかもしれないけど
少しでも買い取ろう
それともその代わりに「働き手」と交換してはどうだろう
繁忙期だけ人手が欲しいけどなかなか集まらないのは
生産者の共通の悩みだ
地域のスーパーやパン屋とかの食品小売店からも
廃棄食品が沢山生まれる
『シーシャルキッチン』が知名度と信用ができれば
そういうところときちんと提携して
賞味期限切れ直前の食品を引き取る仕組みも作ろう
そういうシステマティックな仕組みで
フードロスの解消も目指す
「フードロスバスターズ」
飢餓とフードロスを一挙両得で解決するアクティビティ
スペースには小中学校の調理室
難しいのは場所
それなりのサイズの調理設備があり
何十人かが一同に食事できるスペースがあることが条件になるが
どんなところがあるだろう
そこで「小中学校の調理室」
それを地域に開放してもらおう
多分ここが最大の難関に違いない
行政との交渉には骨が折れる
彼らは常に”守りの姿勢”だから
それなりのノウハウが必要だが
ただし法的にはこっちに理はある
行政との交渉のコーディネートは
「サービス」の最大の”見せ場”になるだろう
行政が渋るのは”治安”と”施設保全”
それと”不公平感”
そこにどんなロジックとソリューションを用意するか
そこがカギになる
コミュニティ再生のために
なにもはなから「コミュニティ再生」と大上段に構えることはない
毎日夕方に子供も大人も誰でも
みんなで買ってみんなで作ってみんなで食べる
”それだけの場所”でいい
別に無理して他の人と交流することなんかない
黙って食べて食べたら帰る
それが”当たり前”でいい
たまにもしかしたら
似たような境遇だったり理解ある心暖かい人と
ひとときのおしゃべりだったりぬくもりを分かち合うこともあるかもしれない
みなそれぞれが
夕餉を囲むバーチャルの「幸せな家族」だとイメージすればいい
だからそれぞれが自分が望む「幸せな家族」の一員として振る舞う
もちろんそのイメージは
そこに集まる人たちが全員で共有できるわけじゃない
「家族」にだっていろんな人がいる
家族とだって話をしない人もいる
「独身家族」というのもありだろう
だから不満があるなら”文句”を言おう
言わなきゃわからない
直接は言いにくいから「文句投稿箱SNS」で言う
同じ人に対する”文句”が何件も集まったら
”メンバーの誰か”が直接伝える
どうしても直らないなら
やめてもらう
何も無理して我慢することはない
そういう調整には”コーチング”を提供する
多分そういう人は”病気”なのだから
別な仕組みが必要なのだ
でも”イジメ”や”モラハラ”にならないような仕掛けは用意する
全員は救えない
このサービスを行うにあたって
心に留めておくべきこと
「全員を救うことはできない」
必ずトラブルが起きてドロップ・アウトする人もいるし
必ず上手く行かずに廃止になるサイトもある
それをどうリスクヘッジするかが
このシステム存続の肝となる
だからより多くのサイトを立ち上げる
目標は
全国の小中学校に”普通にある仕組み”にすること
一方でこの国の人達の世界が驚く紳士的な振る舞いは
あちこちの災害で実証されている
その日本人らしさを上手く引き出す
これが”新時代のコミュニティ”のきっかけになればと
参考リンク
■学校施設の目的外使用に関する制度