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<ウェビナーレポート> 製造業におけるDX推進で活用できる助成金・補助金活用セミナー

製造業にフォーカス

今回のウェビナーは、「未来の製造業を作る」をビジョンとして掲げるカタラクシー様との共催でした。
もともとカタラクシー様の前身が金属加工業だったこともあり、製造業向けのウェビナー開催となり、 従来のMitsuriのほか、これからCHAINをリリースされるタイミングでのご登壇でした。
クラウドシエンにもDX関連のサービスがあるため、まさに「DXあるある」をきっかけにウェビナーが始まりました。

カタラクシー様/サービス紹介

これまで金属商社事業や金属加工工場を経営されていたカタラクシー様。そこから「Mitsuri」という金属部品調達のクラウド サービスの提供やDX化コンサルへと業態転換を遂げます。
さらにこの夏、“現場目線を重視して開発”したクラウド業務管理CHAINをリリース予定。業務を行うだけでデータが蓄積され、 その後の利活用や企業全体の最適化を可能にするサービスとのこと。
現場経験のある会社であるだけに、様々な規模の会社さんとお付き合いし現場と経営サイド両方の課題感を知り尽くした カタラクシー様ならではのサービスだそうです。
COOの藤野様からカタラクシーのビジョンや製造業の皆様にどのような形でサービス提供しているかお話しいただきました。

クラウドシエン/サービス紹介

一方クラウドシエンは、代表の神原より、資金調達の種類や補助金と助成金の違い、そして今回のウェビナー参加者のほとんど である製造業の皆様にお勧めの公的支援情報をお伝えしました。
タイトルにもあるように、ものづくり補助金以外に、今年の傾向として「デジタル化+賃金引上げ」に触れ、キャリアアップ 助成金や人材開発支援助成金、補助金では「業務改善・生産性向上」の観点でいくつかを挙げていました。

クロストーク

「DX化」の誤解と製造業における「DX化」

カタラクシー様、クラウドシエン、両社のサービス紹介の後始まったクロストークでは、クラウドシエンからDXチーム 統括責任者である鎧塚も加わり進行していきました。
両社が実際に目の当たりにしてきた、「DX化」を希望される企業の実際と本来のDX化との乖離、それに対してどう伴走し、 サービスを提供してきたかという具体的な話が出てきました。
DX化を推進したかったが、結局うまくいかない・続かないというケースは、製造業においても同様とのこと。

➡️ 「基礎知識がないまま部分的・飛び級的にDXする考えになりがち、その結果順序を踏まずに社内の統制が取れないままとん挫してしまう」

➡️ 「業務の前提をデジタルにすることから始める、としないと失敗しやすい。遠回りに見えるが意外に近道だと実感している」

➡️ 「スモールスタートして失敗した原因として、現場はいつもの業務プラス、入力業務が追加されると負担感の増加や、部署間の連携が取れなかったり、DBがあちこちにあって連携できないなど」

こうしたカタラクシー様のお話は、現場を見ているだけにリアルな話も多く、有意義なものとなりました。

自社だけでDX化推進、外部のサービスを活用化してDX化推進

DX化というとどこから始めてよいかわからないというケースにはどう対処したらよいでしょうか。
まずはクラウドシエンの鎧塚から、自力DX化と他力DX化を決定する判断基準について話してもらいました。
自社でDX化を推進する場合は予算の兼ね合いもあり、人のやりくりも必要で、特にDXを推進する担当者を選任で1人はつけた ほうが良いとのことでした。他の業務と兼任させる場合、そもそもインプットの時間もかかり、業務の力のかけ具合がなあなあに なってしまいがちだそうです。
一方、他社のサービスを利用するなどして他力でDX化推進をすると、見える角度が違うというのがとても得られる効果として大きい ものがあり、深くその会社に入っていない第三者だからこそ問題点の洗い出しが的確になるとのことでした。
それに対して藤野様からこのようなコメントが寄せられました。

「DXで得たい成果や基準を決めてから取り組むことが大事。これができておらずDX化がうまくいかなかったケースが実際にあって、それは、自社で企画しシステム構築と開発を外注、その後自社で運用したというものでした。 やはり第三者目線がとても大事だと感じたケースでした。」

質疑応答

今回ご参加の皆様からは、かなり具体的な質問が多数寄せられた中で、4つの質問に回答していきました。東京中小企業振興公社が提供している 意外と見落とされやすい補助金や東京都が提供しているDX人材リスキリング支援事業に関連したものなど、ウェブページを映しながら説明する 場面も見られました。

まとめ

今回は参加者層を製造業の皆様に絞っての開催でしたが、それだけにお申し込み時のアンケートから皆様の課題感の強さやDX化に向けた 意識の高さを感じることができました。
実際に参加された方の満足度を拝見しても、満足と大変満足で50%と、登壇者からのメッセージもしっかり伝わったのではないでしょうか。

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<開催概要>
2023年5月24日(水)12時~13時
株式会社クラウドシエン https://crowdsien.co.jp/
株式会社Catallaxy  https://catallaxy.me/

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