<ウェビナーレポート>事業成長に直結するDX化とIT導入補助金の有効活用
今回はIT導入補助金にクローズアップ
DX化をテーマに据え、今回のウェビナーではIT導入補助金をどのように有効活用するかという観点で、株式会社シービーティーの安彦氏とクラウドシエンの神原の登壇で開催しました。
初めに両社の会社紹介を兼ねたサービスの紹介、その後は両社でのトークセッションという2段構成で展開されたこのウェビナー、その内容をさっそくお伝えします。
シービーティーのサービス紹介
お笑い芸人さんを広告キャラクターとして起用しているシービーティー。様々な動画で目にした方も多いのではないかと思います。
そんなシービーティーですが、案件収支管理システムや短期派遣スタッフや警備員のキャスティングシステムなど、企業のDX化を推進するうえでキーとなるサービスを展開しています。
今回登壇された安彦氏によると、DXに取り組んでいる企業の割合は従業員数3,000人以上の規模の会社では実に80パーセントを超えている一方で、300人未満の中小企業では36.1パーセントという数字がさっそく提示されました。 今の日本において企業の大多数が中小企業に属するという実情から見ると、なかなかDX化が進まないというところが見えてきました。
安彦氏によると、DXが進まない大きな要因のひとつに、「そもそもどこから手を付けたらよいのかわからない」という企業が多いからだといいます。
そこでシービーティーでは、DX化推進のスタートとして案件の収支管理から始めることを提案しています。
収支管理による効率化
収支管理をするとなぜ効率化になるのか。実例を交えて説明していただきました。
中長期で案件を実施し、終了時にふたを開けてみると粗利が出ていなかったり、月末の締めの作業で各所と調整を重ねたにもかかわらず数字がずれていたり。表計算ソフトなどでの管理が中心となることで実は無駄があることは理解しているけどなかなか変更できない、というジレンマを多くの中小企業では抱えているとのことでした。
どこに問題が?
多くの中小企業で目にする問題点としては、俗人的な管理や必要な情報が収集しきれておらず、しかもそれを経営判断に使える切り口で整理できない点が問題だといいます。
そこでプロカン
中小企業の抱える問題点をいくつか事例を交えてあげた後、自社の案件収支管理システムであるプロカンをご紹介いただきました。
会計ソフトの情報を流し込めるだけでなく、外部のスケジュールとの連携や工数管理機能の実装といった、経理や営業部門まで、いわゆる財管一致を実現できるシステムだそうで、昨年度に引き続き今年度もIT導入補助金の認定ツールになっているとのことでした。
補助金を事業成長にどう役立てるか
続いてはクラウドシエンの神原の登壇です。
今回のウェビナーのタイトルにもあるIT導入補助金について、「ITベンダー・サービス事業者」と「中小企業・小規模事業者等」の両社の立場で、申請から事業実施効果報告までどのような流れを取るかといったことなど図示しながらの説明がありました。
今年度のおすすめ補助金は?
IT導入補助金について簡潔に説明した後で、DX関連で使用できそうなおすすめ補助金の紹介とともに、今年の傾向についても説明がありました。
トークセッション
お題その1:実際にIT導入補助金の申請を想定してシービーティーのサービスをご利用になられる企業の割合
安彦氏によると、実際にシービーティーのサービス導入企業の60%がIT導入補助金の申請をしたそうで、しかもそのうち80%が実際に補助金採択されたとのことです。
神原曰く、平均的なところで採択率は40%から50%だそうで、80%の採択率は驚異的な数字だとのことでした。
続いて触れたのが補助金申請の煩雑さについてです。
神原はIT導入補助金の手続きについて次のように語りました。
お題その2:経営の観点から、DX化を進めるためIT導入補助金など導入するにあたり大変だと思う点
ここまで「申請」や「採択率」といった補助金自体を中心に話が進んできましたが、お題その2では、会社経営の観点でDXやIT導入補助金について話を進めました。
会社経営となると、企業大きく勘所や押さえておくべき1番のこととしてはやはり「売上(利益)」と「コスト」の両方であると神原は言います。 特にコストについては、生産性向上や効率化をいかに図るかによって「出ていくお金を減らす」ことが重要であるとのことでした。
ではどのように出ていくお金を減らすのかということについては、そもそもその流れを「モニター」できるかどうかが重要だとのことでした。これが見えづらかったり遅れてしまうと、そのあとのリカバリーの対策が打てずに赤字を垂れ流してしまうケースが多々あるとのこと。
「デジタルの力で現状を把握するのが一番重要」と述べていました。
ただし、表計算ソフトがただただ増えていくのではなく、それらの情報が一か所に集まり、システムなどで一括管理できることが最善と述べ、シービーティーのサービスであるプロカンも重要であると太鼓判を押していました。
質疑応答
事前にウェビナー参加申込時に寄せられた質問も「質疑応答」コーナーとしていくつかピックアップしていたものの、トークセッションが思いのほかやり取りが白熱し、実質的に質問に回答したことになってしまったものもいくつかありました。
その中でも、経理と営業との間で締めのタイミングで数字がずれているといった「あるある話」や、事業部が縦割りとなっている企業ほど収支管理自体各部署部門で行っているため部署部門を通じて数字が共有されておらず、結局はシステムを入れたりフルスクラッチでシステムを組むことになるといった話も出てきました。
特にシステムを導入することに対しては、補助金の認定ツールを入れることによる効果は、「メリットしかない」というコメントも印象的でした。
まとめ
案件における数字の管理、さらには部門をまたいだ管理をいかに効率よく行うことで、企業の従業員それぞれが本来業務に労力を割きやすくなり、それが事業成長につながるという典型的な話を、DXサービス提供側と資金調達支援の専門家、両方から実例交えて話をするウェビナーとなりました。
IT導入補助金は現在申請受付中であり、各枠により締切日も異なっています。
ぜひ御社も補助金助成金を賢く活用し、DX化で効率を上げ事業成長の足掛かりとしてください。
ご参考)IT導入補助金2023 https://www.it-hojo.jp/
開催概要
2023年6月22日(木)11時~12時
主催 株式会社クラウドシエン https://crowdsien.co.jp/
共催 株式会社シービーティー https://www.project-shuushikanri.jp/
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