【貸付先(海外資金需要者)メッセージ】「ロシア公共事業セクター金融事業者ファンド」シリーズ
2020年8月13日より、当社は「ロシア公共事業セクター金融事業者ファンド」シリーズの販売を開始しております(※)。本ファンドシリーズの貸付先(海外資金需要者)であるSF HOLDINGS COMPANY PLC(以下「SF Holdings社」)は、ロシア全土で中小企業向け貸付事業を行う事業運営会社を傘下に持つ金融持株会社です。
また、SF Holdings社は、日本有数の金融持株会社であるSBIホールディングス株式会社から、傘下のSBIインベストメント株式会社等を通じて出資を受けており、本ファンドシリーズの販売は、SBIグループから当社への紹介を出発点として実現したものになります。
今回は本ファンドシリーズの魅力をお伝えするために、SF Holdings社経営陣から届いたメッセージをご紹介いたします。
※ 本ファンドシリーズ販売開始のプレスリリースはこちら
( https://crowdcredit.jp/info/detail/368/ )をご覧ください。なお、2020年11月24日現在、本ファンドシリーズはロシアルーブル建てでの貸付を行っております。
以下、SF Holdings社経営陣からのメッセージ原文を、当社で翻訳してお届けいたします。
クラウドクレジットの投資家の皆様へ
私はSF Holdings社の会長で共同創業者のCampbell Bethwaiteです。私たちは「高度なオンラインプラットフォーム」、「リスク管理の専門性」、「中小企業との相互協力関係」により、迅速な意思決定と上質なカスタマーサービスを提供し、ロシアの中小企業向け事業融資 (SMEs)の有力なFinTech(フィンテック)企業として、既存の事業融資市場に革新をもたらしています。私たちは既に市場で確固たる地位を確立しており、2016年以来10億ドル以上のローンを発行しています。また、これまでの返済不能な不良債権(NPLs)は1%未満です。
私たちは資金調達基盤を多様化することを目標に、2020年9月の初めにクラウドクレジットとの提携を開始しました。私たちにとって、これは日本の投資家との協力関係の深化を意味しています。2017年からは大手FinTech(フィンテック)投資家であるSBIグループが主要株主として、また、貸し手としてSF Holdings社を力強く支援して下さっています。したがって、クラウドクレジットを通じて日本の個人投資家の皆様や機関投資家との協力関係のレベルを上げられることを大変嬉しく思っています。
会社概要
SF Holdings社は、ロシアの中央銀行からマイクロクレジット会社として許認可を取得し、融資を実施しています。私たちは、中小企業が一般的に直面する資金調達の課題の90%以上に対応するよう設計された様々なクレジット商品を、中小企業向け事業融資 (SMEs)として提供しています。 商品には以下の内容も含まれます。
▷政府調達向け製品 - 州、地域、地方政府の調達プロジェクトに参加する企業のために設計されています。
▷アセット・バック・レンディング - 商業用および住宅用不動産を担保としたローン
▷ Eコマースローン - 在庫を担保にしたeコマース業者への融資
▷銀行当座貸越 - 中小企業の運転資金のためのリボルビング・ローン
2020年8月7日、 SF Holdings社は初の企業格付として「BB+(安定的)」を、ロシアの大手格付け機関の一つであるRA Expert社から付与されました。この格付は、ロシアの中堅銀行に匹敵するものです。2020年12月には、ポートフォリオの一部を投資適格証券化し発行する予定です。
戦略的フォーカス
私たちは、中小企業のニーズを満たすために設計された、より低リスクで需要の高い製品群を提供するという一貫した戦略を維持しています。ロシアでは、政府調達市場は年間4,000億ドルを超えています。また、2019年の不動産投資額は215億ドルでした。これらの巨大な市場規模にもかかわらず(加えて、ロシアには580万の中小企業が存在し、担保が利用可能であるにもかかわらず)、銀行は書類作成や信用分析の課題のため、中小企業へのサービス提供に苦慮しています。SF Holdings社は、独自のスコアリング技術と電子文書処理を通じて、レガシープレーヤーができない方法でこの市場に対処することができます。
さらに、eコマース・プラットフォームとのパートナーシップや銀行との統合により、私たちは獲得コストを低く抑えながら大規模な顧客基盤を構築しています。私たちは、とくにeコマース市場に期待しており、プラットフォーム運営者の倉庫に保管されているベンダーの在庫を担保にした新しい融資商品を開発しました。ロシアのeコマース市場は年間230億ドルを超え、成長を続けており、この分野には大きな可能性があると考えています。同時に、私たちはリスク・エクスポージャーを低く保つために慎重に動いています。
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)への対応: 規律あるアプローチが実を結ぶ
2020年4月中旬から6月まで、モスクワのロックダウン期間中、ほぼ全てのローン発行を一時的に停止しました。この間、顧客のモニタリングも強化し、債務再編の要請(50 件、総額 430 万ドル)にも対応しました。2020年第 2 四半期には、毎週取締役会を開催して緊急課題に対応し、営業費用の最適化を図りました。
2020年10月11日現在、延滞債権は約160万ドル、不良債権は約67万ドルと順調に推移しています。Covid-19による総損失は100万ドル以下に留まると予想されています。私たちはリスクに対する規律あるアプローチにより、2020年上半期の市場の混乱の間も投資家の資本を著しく良好に維持することができました。
今後の取組み
2020年下半期はリスク低減アプローチを継続し、有担保融資、新商品のテスト、早期国際展開を優先しています。最近では、イギリスでパートナー企業と提携しABL(動産・売掛金担保融資)の提供を開始しました。こちらは主に低リスクローンに焦点を当てており、その多くはイギリス政府のコロナウイルス事業中断融資スキーム(CBILS)の保証に裏打ちされています。
私たちはSF Holdings社の将来にワクワクしており、債権者と株主に魅力的なリターンを提供することを検討できると確信しています。2020年の試練は私たちにとって現実のストレステストとなりましたが、この困難な時期における当社の力強いパフォーマンスは、当社のリスク管理と融資に対する顧客第一主義のアプローチを証明するものであると確信しています。
Campbell Bethwaite
SF Holdings社 会長兼共同創業者
◇ファンドの手数料およびリスクについて
ご出資いただく際の販売手数料はいただいておりません。
なお、出資に対して、年率換算で最大4.0%の運用手数料を運用開始時に(または運用開始時および2年度目以降毎年度に)いただきます。
また為替手数料その他の費用をご負担いただく場合があります。
為替相場の変動、国の政治的・経済的なカントリーリスクや債務者の債務不履行等により、元本に欠損が生じるおそれがあります。
ファンドごとに、手数料等およびリスク内容や性質が異なります。
詳しくは、匿名組合契約書や契約締結前交付書面等をよくお読みください。
クラウドクレジット株式会社
第二種金融商品取引業:関東財務局長(金商)第2809号
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