クラウドクレジット・マンスリーレポート2024年1月号
『クラウドクレジット・マンスリーレポート』では、償還のご報告を中心に気になるトピックをお伝えしていきます。
1. 償還実績のご報告
最終償還を迎え、今月(2024年1月)に分配を実施したファンドの運用実績は以下のとおりでございます。
外貨運用においては為替変動に伴う差損益が常に発生いたします。今回、募集時表面利回りよりも実現利回りが上回る結果となったファンドもございますが、大きく円高が進行した場合には元本割れすることもございますので、ご投資いただく際には為替リスクにご注意いただきますようお願いいたします。
「【円建て】米国セキュリティベンチャー事業者ファンド」シリーズにつきましては、当初収益源として見込んでいた取引のキャンセルを発端として経営状況が悪化したこと、その後の資金調達交渉等が不調に終わったことにより貸付先グループが返済原資を確保できず、誠に遺憾ながら元本を大きく下回る分配結果となりました。
「ナイジェリア未電化地域支援ファンド」シリーズにつきましては、ナイジェリアにおける外貨送金規制の影響で当初の期日通りに返済資金を受け取ることが困難になり、その間にナイジェリアナイラが下落したため、誠に遺憾ながら元本を大きく下回る分配結果となりました。また、代替送金ルートとして収納代行業者を介して資金回収を行ったものの、当初見込んでいた公示レートよりもナイジェリアナイラ安の為替換算レートが適用されたことも影響しています。
各ファンドの詳細は当社HP上の 満期時運用レポート をご確認ください。
また、現在募集中のファンドにつきましては こちら でご確認ください。
2. 分散投資について
当社ではリスクを軽減するために分散投資を推奨しており、お客様マイページでは「ファンド購入」画面から複数のファンドをまとめて購入することができます。ぜひご活用ください。
また、お客様が保有している当社ファンドの分散度合いが確認できるよう、マイページに「分散スコア」を表示しております。
分散スコアの詳細は こちら でご確認ください。
3. 「【ユーロ建て】バルト地域フィンテック事業者ファンド」シリーズの償還開始
2022年11月より提供している「【ユーロ建て】バルト地域フィンテック事業者ファンド」シリーズにつきまして、今月第1号ファンドが償還を迎えました。
本ファンドシリーズの実質的な貸付先であるUAB ESTO(以下「ESTO社」)は、リトアニアで一般消費者向けに小口の融資サービスを提供するノンバンク金融事業者です。ESTO社のサービスは後払い決済(BNPL : Buy Now Pay Later, 日本語では「今買って後で支払う」)と呼ばれるもので、顧客が実店舗や通販サイトで商品を購入する際に分割払いサービスを提供しています。フィンテックを活用して独自開発した審査システムにより、顧客の書類提出後60秒以内に融資実行の可否を判断できる速さが同社の強みです。
グループ全体ではエストニアとラトビアでも事業を展開しており、ESTO社グループは2017年の設立以来順調に事業を拡大してきました。本ファンドシリーズでご投資いただいた資金は、ESTO社グループのリトアニア事業の運転資金として活用されています。
当社は1月25日より、「【ユーロ建て】バルト地域フィンテック事業者ファンド11号」を販売しております。この機会に是非ご投資を検討いただけますと幸いです。詳細はファンド募集ページをご覧ください。
4. 「インパクト志向金融宣言プログレスレポート 2023」公開のお知らせ
当社は2018年6月、「社会的インパクト投資宣言」を発表し、経済的リターンと社会的リターンの両立を実現するインパクト投資を推進してまいりました。その一環として2022年5月には、金融機関が協同してインパクト志向の投融資の実践を進めていくイニシアティブである「インパクト志向金融宣言」(事務局:一般財団法人社会変革推進財団)に署名・参加し、他の金融機関とも協同してインパクト投資の推進に貢献しております。
先日、同宣言の活動および進捗を取りまとめた「インパクト志向金融宣言 プログレスレポート 2023」が発行され、その中で当社の活動やインパクトファイナンス残高等が掲載されております。レポートはこちらからご覧いただけますので、ぜひご一読ください。