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備忘録 2.11ネオ観客カフェ編

気になるイベントがある日と会社のお休みが被ったのがめっさ久しぶりだった、青木です。おお、神よ、ありがとう。

今回はこちらの「劇場デ読ム会」に参加した備忘録です。


◆「ネオ観客委員会」と「小さい劇作家フェス」

どちらも演劇の「THE 公演」とはまた違った視点で演劇を楽しむという企画をされている団体です。同時に数少ない劇作や台本に触れたイベント。

公演鑑賞をより深く、能動的に体験し、観劇を誰よりも楽しんじゃおうという気概のある観客の委員会観劇前に題材の本を読んだり、観劇後に感想をシェアしたり、ゆるやかに集まります

ネオ観客委員会 X(https://x.com/neo_kan2024)より引用

岡山ゆかりの劇作家同士が出会い互いに戯曲作品を披露することで、新たな創造の種や岡山ならではの企画を発見する。それが『小さい劇作家フェス』!vol.03を2025年2月23日(日)に開催!是非お越しください! #小さい劇作家フェス

小さい劇作家フェス X(https://x.com/gekisakka_fes)より引用


実は過去にもしれっと参加した備忘録を残しております。


◆今回のネオ観客カフェ

今回は「小さい劇作家フェスにて上演予定のある台本の作者が抜粋した部分を上演する前に読んでみる」という内容。


これ、Twitterで見かけた瞬間、頭に浮かんだのはただこの一言。

人の作品を、上演前に、台本で、読めるだと (゚A゚;)ゴクリ.

しがない物書きのはしくれとして上演前に人の台本を読めること、普段役者など舞台にでて表現する側でなく観客として舞台を楽しんでいる方がどう思ったのか、どう読んだか、上演前に聞けるのが魅力としてぶっ刺さり参加しました。

青木、しれっと過去に「台本読むだけのイベントが都会にはあるのかぁ…いいなぁ…」と存在しないイベントのチラシ(https://note.com/crow69/n/ne56dcb5e7f70)を現実逃避で作ってぼやいてたほど。


◆個性と書き方と×××

今回イベントの中で読むことが出来たのは上演予定の三作品。

もちろん「上演前の未発表新作」ということもあるので、たとえ一部分としてもネタバレにつながりそうなフレーズや言葉は所々【自主規制】を入れて避けながら記録を残そうと思います。

◆落語Ⅱ/片山順貴 (抜粋部分)
過去に何回かタイトルだけ見かけていた作品。劇王をかわきりに島根などでも再演されている台本というのは頭にありましたが、大体スケジュールが合わずに公演を逃して見れていなかった作品。参加者の中に公演を見たことがある方がいて、「やっぱ【自主規制】なので【自主規制】でした?」と尋ねると【自主規制】で【自主規制】とのこと。また、【自主規制】らしく、【自主規制】らしい印象。

自主規制をかいくぐりながら抜粋の台本部分だけで個人的に「一部分だけ読んだらなんかこうだった」というイメージを伝えようとするのなら色コードの #ffff00 でしょうか。コメディ調なところが多いのもあって、#ff4500 など暖色系の作品のイメージ。

◆海の底の石/河合穂高
こちらは完全新作とのこと。自主規制をかいくぐりながら抜粋の台本部分だけのイメージを伝えようとするのなら色コードの #778899。とても浅はかだと自分でも自覚しているのですが、過去に『春の遺伝子』など過去の作品を見たイメージも多分色濃くあるのですが、無機質な灰色がちらつくところが特徴的な作品を書かれる方なんだなあとあらためて思いました。

そして、抜粋台本の【自主規制】の【自主規制】だけなら淡い灰でしょうか。ただ、過去作の印象から【自主規制】なイメージがあったり、演出は作者と長い付き合いのある方、そして役者はカタオモイさん(あてがきをされたかなんとか)とネオ観客の方から作品背景の紹介として言われていたのできっと読んだ時の印象からまた変わりそう。

◆風子と雨子と無限の松男/角ひろみ
こちらも完全新作とのこと。出てきた言葉のイメージもあるのですがどことなく寒色っぽく、じゃあ暗い寒色か明るい寒色かと言われたら漠然としてでも「これ」というものが見つからず…。これだけどんな色になるかまったく想像が出来ませんでした。

ヒントが欲しくて思い出したりチラシを見たりしていた時に、タイトルの下に【夢幻能「松風」】と記載があり、なんだろうこれと調べたら「夢幻能」は能の種類(https://www2.ntj.jac.go.jp/dglib/contents/learn/edc9/zeami/gyouseki/mugen.html)、「松風」は能の演目(https://www.the-noh.com/jp/plays/data/program_043.html)のことでした。

ですが台本が【自主規制】かといったら【自主規制】で、カフェの中で他の参加者と読み合わせしても【自主規制】でした。

また、この台本だけにあった特徴として、抜粋された部分に不思議な記載があり、ネオ観客委員会の方いわく「この部分は誤植ですかと聞いたら、これは意味があり誤植ではない」と作者の方が言っていたと紹介してくれました。きっと言葉が文字として見えない上演では知り得ない部分でしたので、答えはきっと作者と演じる役者のみ知るのでしょう。なぞです。

◆感想とか

「上演があるならそっち見に行けばいいじゃん。完成系なんだし」と言われそうでですが、個人的には演劇に限らずなにかを作るのが好きだとその過程や背景や草稿まで読みたくなるのです。

多分、どちらかといえばばっちばちの少数だと思うのですが、たまあにパンフの文字を公演前に眺めていると、ほとんどが役者さんや公演過程のことが触れられる中で、さらっと作品背景の根っこみたいなことについて触れられていると地層から化石を掘り出した瞬間みたいににやにやしてしまいます。

今回はそんな癖にささる発見がたくさんあったのでとても貴重な体験をさせてもらったなあと思うのと、普段一人で黙々と作っているとひとりよがりの価値観や見え方になってしまうことはよくあるのであらためて「ああ、色んな人が色んな見方をするんだなあ」と知れたのは面白かったです。

それではまた…。


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