【一人反省会】3行ストーリー大賞編
どうも、9月ということをいまだに受け入れきれない青木です。
この前、「3行ストーリー大賞」というものを見つけて興味本位で応募しましたが結果は見事5作品とも撃沈。
選ばれなかった原因が「つまらなかった、はい残念」で済むならどれほど楽だろうと思うのですが、書き手としてはどんな賞でも作品でも愛着は大なり小なりあるのです。そしてなにより、青木は「短文」での表現も、あらすじが苦手なのです。説明したい・書きたい病と呼んでます。
そのため、今回は自分への愛のムチとして今回は発表動画を観る前の自分(8月)の応募作品に向けて、発表動画視聴後の自分(9月のボク)に気になったところをぼろくそ言っていこうと思います。
〇「三行ストーリー大賞」とは…
〇青木の応募作品
【原文】(80字にまとめる前)
通販で頼んでいた青春時代VRのデータが届いた。この中には様々な故人が寄贈した思い出の青春が入っていて、それが3千円でランダムに1つ届くらしい。わくわくしながらVRカメラをつけると、目の前に振られた初恋の子が、まごう事なきあの子が、ラブレターを持って立っていた。
【8月のボクへの赤点添削~発表動画を観た後~】
やぁ、8月のボク。9月のボクだよ。全部読まれなかったね。乙。
これ、一番自信があったやつだろ?覚えているよ。
でも、動画の中で「AIや未来を題材にした応募作品が多かった」というところから、おそらくVRも同じカテゴリーになって今回の応募作品の中では「没個性」になっちゃったんだと思う。時期が悪かったね。
あと、タイトルが受賞作に比べて「普通」。迷ったんだって?知ってるよ。そこからひねり出すのがお前の腕だろう。話は没っても気に入ってるなら、見てもらえる蝶ネクタイを堂々と作品につけてやらなきゃ。がんばれよ。
【原文】(80字にまとめる前)
幽霊が人間と結婚した、古今東西よくある噺だ。だけど、貴方が死んで地縛霊になって「未来永劫一緒だね」って。―私はお前に殺されたからここにいるんだぞ、このサイコストーカー野郎が。
【8月のボクへの赤点添削~発表動画を観た後~】
読み直して思ったんだけどさ、「幽霊が人間と結婚した」って書き出しだと、【この二人も結婚した(している)】というふうにも読めちゃうよ。だからさ、最後の1文の「サイコストーカー野郎」という悪口とうまくつながらないんだよね。
多分、「つきまとわれて困ってる、はかない失恋コメディっぽく」「『逃げるは恥だが役に立つ』『結婚できない男』みたいな主人公の初期信頼値0からはじめる恋愛風味物」のしたかったんだろうけど、正直、読み直してみても、動画の中にあった改善点ドはまりしてるよね。これは「恋愛」じゃなくてジャンルが「サスペンス」や「ホラー」展開にもいける、だが今回は指定とは別ジャンル作品にも思えて読めてしまうね。
あと、話を噺にした意味は?この3行の文章だと「なぜ、「噺」にしたのか」がわからん。『紺屋高屋』みたいな落語要素っぽい展開に?あと、ちょっとかっこよくしたかった?ーうん、知ってるし覚えているよ、入れるなら入れるで生かせてないし、これは文章自体テコ入れしないとわからん。入れなかったにしても①と同じくタイトルのうまみが足らない。タイトルは課題だね。
容赦がない?ボク自身に容赦なんかあったらいけないだろう。まぁまぁ、そういやな顔せず仲良くやろうぜW
あと、文字数の兼ね合いで書き直した時に殺された方変わったの気付いてなかったろ?詰めが甘いな。そこ気付いたらもっと変わったかもしれないのにね!残W念W
【原文】(80字にまとめる前)
愛するダーリンへ。新鮮な地球産コオロギが手違いで100匹届きました。こんな高級品送るなんて詐欺かしらと運送屋さんに尋ねたんだけど異星生物の返品は宇宙取引法の関係で出来ないみたいなので、今夜5光年ぶりに帰ってくる貴方のために奮発して買ったゲボルドンのスイートソースで煮て待ってるわね?
【8月のボクへの赤点添削~発表動画を観た後~】
これはネタ枠で送ったよね。覚えているよ、前年の『コオロギ100匹』好きだったよな。でも、これ前年の原作ありきのアイデアだからほぼ送ってないに等しい。割愛。
【原文】(80字にまとめる前)
ボクは逆なろう系主人公だ。低スペックでチート能力もなく、平凡で、家族やクラスメイトからは唾を吐かれてきもがられてゲンダイを生きている。配られたテストに母国語のナーロッパ州サルエドモンド共和国で書かれた緊急定型電報コードがつづられていたが、あぁ、今日も現代文のテストも赤点だ。
【8月のボクへの赤点添削~発表動画を観た後~】
自信が一番なかったやつだろ?だって自分でもちょっとつまんねーかもっておもっちゃったんだろ?その勘は正しかったのかもな。じゃあ、その「つまんね」部分を可視化してみよぜ。
「なろう系の作品」、お前好きか?あんま得意じゃないだろう。そうだよ、的を絞りすぎたんだ。今回の審査員もとい応募元から考えて「幅広い世代・価値観に刺さる/興味を引く」ものじゃないといけなかったとボクは思うんだ。だって、最優秀作品賞(『人形命与命被与(ひとがたにいのちあたうもあたえられるも)』の文楽)もはぎわらちゃん賞(『箪笥の香り』のかんかん帽)も、ボクはほぼ知らないし詳しくない事柄・題材だけどどんな話だろうと目に留まる。あと、第三者視点で書いてるから主人公がわかったり、情景がこの単語でぼんやりだがうかんだり…。ラノベが好き/ラノベを読む人にとっては違和感のない特徴的な長文タイトルも、純文学の世界では特例的な名作じゃない限り場違いになってしまう。読者世代間に長文タイトルは好まない人もいるというぐらいだから、まったくラノベを読まない・知らない読み手にとってはなんのことかさっぱりだ。もし、これが「ラノベを読む人に向けて」もしくは「ラノベ/なろう系が好きな読者層・審査員」だったらまた観る視点も異なるからまた違ってたかもな。評価されるかは別だけどW
【8月のボクへの赤点添削~発表動画を観た後~】
これ、5作品の中では一番文字数的にも考えて気にもまとまったやつだよね。
―でも、動画みてわかったろ?
こ れ は 小 説 寄 り の 書 き 出 し タ イ プ だ。
文 学 が 過 ぎ る ん だ よ 、文 学 が 。
雰囲気はうまくいったがその雰囲気を前に出しすぎた結果こけたな。もし、この先この手の「雰囲気いけるぞ」ってなったら、受賞作にもあったみたいに、潔く「主人公・〇〇は」っていう書き出しからあえて心情だせない縛りをつけて書けるようになるといいな。苦手?知ってるよ。でも、それにテコ入れしていかないと苦手なあらすじ克服できないだろうが。甘えんなバーカ。
なんでだろう。
自分で自分のことを行っているのに、胃が痛いや。
成長痛だと、いいな。たぶんちがうけど。
それではまた…。