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百合漫画寸評019 - 推しが死んだのでタイムリープして生存ルート確保します!

まえがき

完全なサボタージュマンと化していましたが、それもこれも仕事が悪いみたいな話で済みませんか?ダメ?

fon fey(ほんへ)

作:鈴木二三江
既刊:2巻
連載:講談社マガジンエッジ
試し読み

あらすじ

黒田ユキが崇めるのは、親友で超有名俳優の白金ハルコただ一人……だった。
そのハルコが、突如として死んでしまった。
絶望に打ちひしがれるユキは、気がつけば子供の頃にタイムスリップしていた。
ハルコの運命を変えるため、無個性・無能と呼ばれていたユキは、ハルコと同じ舞台俳優を目指す!

作中環境

基本環境:中学生?
百合要素:なろう百合リターンジュヴナイル百合、サスペンス百合
辛い要素:B

ポイント

・推しの運命を変えるためなら泥水でも啜る
・ユキの起こすバタフライ・エフェクトに目が離せない

たとえ火の中水の中

「百合の子」とか「僕だけがいない百合」とか言いたい放題言われてんだろうなとか考えると作者でもないのに無性に腹が立ってくるな(虚偽立腹罪)
とまあ、畢竟するにそこら辺のニュアンスを持った作品であるからにして、百合をどうこうと言うよりはサスペンスドリブンな話。
最近こうやって絶妙なラインを狙い撃ちした記事が多くなったような気がするが、何故かは知らん

バタフライエフェクト的なヤツ起きてるかもっす

ハルコの信奉者ユキと、またしても何も知らない白金ハルコの関係性は、ユキの情動とその他様々な関係者達との出会いを経てゆっくりと変化し出す。
ハルコの心理描写とのアンビバレンツな部分も楽しみなのは当然であるが、ユキの性格もやや柔軟であることが分かってくると、作品全体に対し嫌な終わり方を想像していた自分の解釈もまた変わりつつあるというのが現状である。

あとがき

うーん、やっぱりこういう作者の情動がにじみ出てる作品はよいですね。

それではまた。

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