感圧式RFIDスマートラベルの用途と未来を考える
今回はMark Andy社(米国)が公開した、RFIDスマートラベル関する記事をご紹介致します。
ナローウェブフレキソ印刷機を設計・製造する同社は以前よりRFIDの技術に注目しており、RFIDラベルを製造できる印刷機を既に世に送り出す一方、その技術開発に取り組み続けています。
本記事は2020年5月に同社が自身のホームページで公開した記事です。
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感圧式RFIDスマートラベルの用途と未来を考える
RFID(無線自動識別技術)は、以前から店舗や倉庫からカジノ、政府、そして農場に至るまで、あらゆる分野で利用されている技術で、それ自体新しいものではありません。私たちの日常生活の中では少しずつその存在感を増してきています。しかし、スマートラベルの導入はあらゆる産業やサプライチェーンで飛躍的に増加してきています。
約10年前に消費者はスマートフォンを使って多くのメディアを消費し始めました。当時はそれが今日のように人々の日常になるほど発展するとは予測できませんでした。従ってそれと同様に、コンバーターはパッケージングにおけるイノベーションを、単にそれが現れるときだけではなく、進化していく様子に注目していくことでしょう。では、このスマートラベルの用途は将来はどうなるのでしょうか。また、RFIDラベルはどのような方向に進むのでしょうか。RFIDラベルの生産技術を提供するメーカーとして、私たちMark Andy社はお客さまが期待していることについて考えています。
RFID技術の基本は、データの読み取りと送信にあります。このプロセスは、データを保存するチップによって可能となっています。生産時にラベルの内側に配置される内部チップはインレイといい、ラベル自体はそのインレイのキャリア(またはタグとも呼ばれます)として知られています。RFIDが生活の多くの分野で利用されていることはよく知られていますが、Mark Andy社のLukasz Chruslinski氏はこれに追加して次の説明しています。「数年前にこの技術の導入を決めた企業は、私たちの持っていたRFIDラベルの利用方法に対する想像を今やはるかに超えていきました。Mark Andy社は毎年、世界中の印刷会社にRFIDラベルの製造が可能な印刷機を数台納入しており、その間私たちはそれらの新しい、時には独自の利用方法について常に目の当たりにし、学んでいます」 。同氏はまた、「インダストリー4.0やモノのインターネット(IoT)はもはや、未来映画の中のものではなく無線ネットワークによる通信と人間ー機械の相互作用とに基づく現実です。生産と産業、物流と保管、建設、駐車システム、非接触型決済 - RFID技術はこれらすべての領域に存在しています」と言います。
RFIDが最も一般的に使用されているのは小売業界でのセキュリティや盗難防止対策としてです。「小売企業は、世界中の大小を問わず、何年も前からこの技術の恩恵を受けています。在庫管理はもちろんのこと、盗難防止や顧客対応の容易さといった点でも、この技術は活用されています。ポーランドでは、スポーツ用品を扱う有名企業も、この革新的なソリューションを利用しています。さらに、いくつかの企業では電子価格表についてテストも行っています。また無人店舗でのRFIDラベルの利用も目にするようになってきました。さらに興味深いのは、世界的なパンデミックによってもたらされた数ヶ月間のまったく新しい経験の後、RFIDは人と人との接触を制限する手段としてさらに集中的に検討されていることです。スマートフォンを使って冷蔵庫に不足している製品を知らせるショッピングやRFIDベースのシステムを使った購入履歴の読み取りや要約は、もはや夢ではなく、現実のものとなっているのです。従業員のコストは上昇して雇用がより難しくなった一方、(パンデミックが示したように)セルフサービスレジのような共用部分や共有エリアへの接触を制限しなくてはならないというような、まったく新しいニーズを今後考慮していかなければなりません。したがって、今の現実をよく見ている未来志向のメーカーは、エンドユーザーのために、ラベルやパッケージングの利用可能なオプションの一つとして、RFID技術の導入を検討すべきです。」
RFIDタグは、トランスポンダーやマイクロチップとしても知られている、様々な形状や寸法をもつ小型データキャリアです。情報の書き込み、保存、読み取りが可能です。「製造者が望む情報を保存し、顧客のニーズに応じてカスタマイズされたタグは、将来のラベルの重要な部分となるでしょう」とChruslinski氏は続けます。チップつまりメモリマイクロプロセッサーが、タグにコード化された情報を保存します。特殊なアンテナは、無線信号の発信と受信を行います。その形状はラベルを始め様々です。Mark Andy社は、ロール形状のタグ入りラベルを生産できる印刷機を提供しており、メーカーと印刷会社にまったく新しい可能性をもたらしています
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RFIDは、すでにさまざまな業界で資産追跡のための革新的なソリューションとして利用されています。そして「ニューノーマル」がまだ確立されていない現在、RFID技術の利用があらゆる垂直分野で拡大し続けるのはそう遠くないでしょう。Chruslinski氏は「ブランド・オーナーは、顧客に最短距離での情報へのアクセスと、最も迅速でシンプルなサービスを提供しようとしています。ラベルの生産者も同じ方向を向かなければなりません。ですから、私たちはすべてのコンバーターに、RFID技術とそれを日々の生産に導入できる印刷機をよく見ておくことをお勧めします。」と述べています。
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元記事のURL:https://www.markandy.com/blog/smart-label-rfid/
また、Mark Andy社「Evolutionシリーズ」モデルE5によるRFIDタグの製造については下記の記事をご覧下さい
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