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G’s ACADEMYがアクセラだった件

半年間のプログラミング漬けの生活が終わった。 授業がスタートして早々に「これは続けられないかも」と悲壮感に打ちひしがれ、卒業制作の締め切り2日前に「これは間に合わない」と卒業を諦めかけ、絶対にやらないと決めていたプログラミングへのチェレンジはとても厳しいものだった。 だからこそ、noteに書き残しておきたいと思うほどの体験になったんだと思う。


絶対にやらないと決めていたわけ

Microsoftのaccessをご存知だろうか?
エクセルが得意ではないにも関わらず、過去に3度チャレンジしいずれも挫折してしまった経験から、ココは向いてないと感じていた。

その後、WordPressやペライチなどを使うことがあってもcssはしっかり避けて通っていた。 ただ、仕事でGoogleのAppSheetを使う機会があり、コードを書かなくても簡易的なアプリが作れるんだと時代の進化を感じたのが昨年、2022年のこと。 絶対にやらないと言いながら、とても近いところにいたから今につながっているんだろう。

自分で作ると決めた

ビジネスのアイデアの着想を得てからいくつかのアクセラレーションプログラムに参加した。ピッチイベントやスタートアップのイベントにも参加した。テック系で資金調達をしている経営者に話を聞かせていただいたり、アクセラの同期と交流したり、その中で感じたことが2つ。

プログラミングが全く分からないことは大きな経営リスク
プロダクト(MVP)があってはじめて話が前に進む

この2つの気づきから自分でプロダクトを作ることを決意し、bubbleやflutterにチャレンジするも、そもそも基礎のない私には独学では厳しいと感じた時に訪れたチャンスがピッチイベントだった。

カラフルボニーピッチ

昨年の秋、某ドラマにかけて開催されたRKB毎日放送とG’s ACADEMYのコラボ企画 女性起業家のピッチイベント。知人から情報で申し込んだところ、運の良いことに2つの賞を受賞することができた。その副賞がG’s入学に繋がるものだった。

G’s賞をG’s ACADEMY 児玉さんから 橋本賞をヌーラボ 橋本さんから受賞

すぐにでも入学したく説明を受けるも、当時、引き受けていた仕事のボリュームを考えると週20時間前後の自宅学習の時間を取れないと判断。この春からのチャレンジとなった。

とんでもなくよく考えられたプログラム

G’s ACADEMYではプロダクトを自分で作ることが目的ではあったもののプログラミングを学ぶだけではなかった。エンジニアになるつもりはなく、せめてエンジニアさんと共通言語を話せるようになりたいと考えていた私にはココが何にも変えられない学びだった。

工数を意識する

一つの課題を作り上げるためにどれだけの時間が掛かったのか、そんなことを意識する余裕もなかったけれど、実際の現場ではそんなことは言ってられない。

製造業の場合、価格が決まったところからスタートする。工数を削減することで利益率を上げることができるため、一つ一つの工程でどのくらい時間が掛かっているか把握しておくことはとても大切なこと。

期限を守るために優先すること

期限内にモノを仕上げることは日本では普通のことだけれど、期限内に仕上げるためにどの技術を採用し、どのようなアプローチをするか柔軟に考えること。卒業制作の前に作成、デプロイしたプロダクトは、期限を決めていたことで技術的にできないことは切り捨て、他の表現方法を採用した。

プログラミングの面白くも難しいと思うことは、表現する方法がいくつもあるということ。つまり答えが一つではないということ。初学者にはやり方も答えも一つの方が良いわけで、でもどの言語を採用するかを選べるのは発案者の特権でもあり、経営判断でもあると思った。

ギークのイベントに参加した時、新サービスにどの言語を採用するか決める上で「メンバーのできる言語だったから」という話を聞いた。エンジニアだからと言って全ての言語に精通しているわけではなく、得意不得意はあるんだと知れたことも大切な気づきだった。

プログラミングの細部に魂が宿る

と言うと言い過ぎのように思われるかもしれなが、発案者にしか判断できないものがプログラミングの過程には多い。もちろんデザイン的なこともあるけれど、一つの機能を実装するだけでもどのような動線でそこに辿り着くのか、どのような体験をさせたいのか、どのような言葉を期待しているのかどのようにマネタイズするのかなど、このような細部までエンジニアさんと共有しなければ開発を進めていくことはできないし、作りたいものは出来上がらない。

経営者がプログラミンが分からずに事業が足踏みしてしまうのは、まさにここがボトルネックだと確信した。 著名な経営者が某企画でプログラミンを学んだ後、「もっと早くやっておけば良かった」と口を揃えて話されたその意味が少しわかったような気がする。

私は今後もそれほどスキルアップが期待できるわけではないけれど、ここに気づけたことはこれからエンジニアさんに参加していただきプロダクトを世に出し、多くの人に役に立つ選ばれるものに育てていくには、何よりも大切な学びだったと感じている。

メンター期間

実務経験豊富なメンターについていただき、起業に向けた考え方や取り組み方、プログラミングにおけるデータ設計の重要性、そしてピッチまで毎週のようにサポートしていただけたことはとても心強く有り難いものだった。全体像を理解した上での継続的なサポートを受けられるなんて、そうそう得られる機会はなく、気になっていたこと理解できていなかったことなども質問できて本当に学びが多かった。

サポート体制

卒業生や講師の方々のサポートが尋常じゃなかった。理解の鈍い私にはこの方々のサポートがなかったら卒業制作まで作り上げられなかったし、卒業できなかった。

長く生きているせいもあり「迷惑かけちゃいけない」「自分でできる限りのことは自分で…」そんな考えが身に染みついているために、申し訳なさが常に先に立ち、助けを求めるタイミングもなかなか掴めなくて苦労した。

ただ、エンジニアさんの文化、G’sの文化はまさにここにあるんだろうなとも思った。 世間的にはエンジニアはオタクやコミュ障、クールに見られることもあるけれど、実のところめちゃくちゃ人間味溢れる、うちに秘めた熱量は半端ないことも感じ取れた。

卒業式を前に

振り返ってみると、私にとってはこの半年間のG’s ACADEMYでの学びはめちゃくちゃ濃いアクセラレーションプログラムだったなと。いくつかのアクセラで座学的な学びを深めアイデアに磨きをかけ、その上でG’s ACADEMYに参加した私には、ある意味でアクセラ第一フェーズの集大成だったように感じられた。

プログラミングはできないけれど起業アイデアを持っている方は、G’s ACADEMYの門をくぐることを絶賛おすすめするし、何も成し遂げていない私ですが、いつでも話しを聞くぐらいはできるので、ご遠慮なくご連絡下さい。

最後に
G’s ACADEMYでご一緒させていただいた皆さん。共に学べたこと、助けていただけたこと、Xも交えて繋がり、出会えたことに心から感謝しています。
ありがとうございました。そして、これからもよろしく!!

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