仕事で一番大切な事
仕事で一番大切な事
最近色んな経営者の集まる交流会に参加するのですが、名刺交換の時に「どうしたらこんなにお店を展開出来るのですか?」「成功の秘訣はなんですか?」とよく聞かれます。
細かく話せば商売のコツとかマネージメントの方法とかたくさんありますが、そんな時間もないので一番大切な事「なにがあっても諦めない事、逃げない事です」と答えます。
どんなに才能あっても、どんなにいいビジネスでも必ず壁はあり全てが上手く行く事なんて絶対ありません。
逆に才能なくても、しんどいビジネスでも諦めずにコツコツと努力して壁を乗り越えれば必ず成功出来ます。
みんなそんなことはなんとなく分かってるんですが、いざ壁にあたると不安になり壁を乗り越える自信がなくなり言い訳を探し出して逃げる準備を始めます。
人が出来るか出来ないかは全てその人の心次第で決まると思います。
実際にしんどくなった時に心を強く持つ事は中々難しいですが、逃げたらどうなるか?頑張ったらどうなるか?どうしたら頑張れるか?考え方を理解していたら踏ん張る事が出来ます。
今回は今まで壁を乗り越えた時の経験で感じた事を皆さんに伝えればと思い書くことにしました。
①やる気が起こらない、自信が持てない原因とは。。
仕事は好きな仕事するのが一番だし自分のやりたい事見つけてやるのはとてもいい事です!
でも100%自分に合う仕事は存在しないので少しでも自分の考え方と違ったり嫌な事があったらすぐに逃げ出してしまうのは自分にとってもマイナスです。
例えば最近多いパターンだと、美容が好きでネイリストになるために学校に行きます。
親に学費を出してもらって自分の大切な時間を削って毎日学校に通います。
やっと卒業して就活して自分で納得して就職を決めます。
でも実際入ってみると上の人が厳しかったり、細かいルールがめんどくさかったり、残業があったり、思い通りにいかない色んな事があります。
最初想像してたより仕事もあまり楽しくなくてやる気をなくしそのうち辞めてしまいます。
そうなると頑張ってくれると期待してお金を出してくれた親の期待、自分の今までの時間や労力、続けてくれると信じて雇用して色々教えてくれたお店や先輩スタッフの期待全てを裏切ることになりたくさんの人に迷惑をかけて信用をなくしてしまいます。
そんなのは「次また頑張って取り返したらいいや!」って思います。
でも実はそれだけではありません。
もう次がなくなってしまう一番大切な物を失ってしまいます。
それはやると決めた自分自身の心、自信です。
「仕事が合わなかった」「ここはブラック企業や」とか一生懸命言い訳したら周りの人はうなずいてくれます。
それは人の人生やから関係ないし、自分がいい人やと思われたいから「そうやな、そうやな」って同調してくれます。
でもいくら言い訳しても自分の心の奥深くにある潜在意識は逃げた自分をしっかり記憶してしまいます。
普段頭で考えてるのが顕在意識で、自分でコントロール出来ない夢に出てきたり、泥酔した時に出るのが潜在意識です。
顕在意識ではリセットして次のステージに挑もうとするけど、潜在意識ではどうせまたダメという気持ちが根付いてるので結局何をやっても逃げ出してしまいます。
研修終わった時に面談でこれからの夢を聞くと多くの人は「何していいか分からない」「自信がない」と答えます。
そして家で引きこもってゲームやYouTubeしたり寝てる時が一番幸せと言う人が凄く増えました。
なんとなくこのままじゃダメなのは分かってるけど外に出て行動出来ないのは潜在意識が逃げた自分を覚えてて自信を持たせてくれないからです。
じゃあその潜在意識を変えて自信を持つにはどうしたらいいか?
なんでもいいです。
どんな小さな事でも遊びでも最後までやり遂げる事です。
最初は無理と思った事でも、途中で逃げ出そうと考えた事でも頑張って最後までやり遂げると自分の中で自信が湧いてきます。
「やれば出来るんや!」と潜在意識が記憶します。
実際、人はやれば必ず出来る能力を持っています。
自分の中の潜在意識を出来る自分に変えれたら、凄く目が活きいきしてきて自分はなんでも出来るという気持ちになります。
そうなると世界が変わります!
「天知る、地知る、我ぞ知る」
と言う言葉があります。
いつも神様(天)は見てるし、周りの人(地)も言わないだけで冷静にあなたを見ています、そして何より自分自身(我)が一番見ています。
逃げ出したくなったときはこの言葉を思い出して踏ん張ってください!
②世の中は競争で発展している
みなさんは学校で「人と競い合う必要はない。
自分らしく自分のペースで無理せずにやっていけばよい」と教わってきたと思います。
言葉だけ聞いたら素晴らしい事を言ってるように聞こえます。
でも現実は社会に出てみたら競争だらけです。
飲食店だけでなく様々な職種で激しい戦いが繰り広げられ負けた会社は倒産となってしまいます。
会社内でも仕事出来る人が昇進して仕事出来ない人は後輩に抜かれたりリストラされたりします。
いずれかは競争社会に出なければならない皆さんになぜ学校はこんな間違った事を教えたのでしょうか?
それは教育方針を決める機関が公務員や元公務員で作られているからです。
公務員は国の仕事をするので競争相手はいませんし潰れる事はありません。
年功序列で仕事出来なくてもよほどのミスをしない限り役職や給料が上がっていきます。
なので仕事頑張る必要がなくお役所仕事と言われるように仕事効率がものすごく悪く民間の会社の3倍仕事が遅いと言われています。
全ての人が公務員になれるのならそれでいいですが、民間の会社に就職する以上競争社会で生きていく覚悟を決めなければいけません。
最近のスタッフと話してると競う事を、人としてしたらダメな事と思ってるように感じる事があります。
そんなに競う事は悪い事でしょうか?
例えばマラソン選手は過去に頑張って出した人の記録を超すために一生懸命練習します。
他のスポーツでも全てそうですが、目標となる記録や相手がいるから一生懸命頑張れるのです。
社会にある多くの職種でもライバルがいなければ誰も努力をしないので、スキルアップも出来ません。
競うという事は他人を蹴落とす、不幸にするということではありません。
お互いに競い合う事でお互いを目標にしてやる気が生まれます!
世の中は競い合う事でみんなが成長して良くなっていっているのです。
逃げ出したくなった時は、あいつには絶対的負けたくない!と言う気持ちがとても大切です!
一から起業して成功した社長はとにかく負けず嫌いが凄く多いです。
③ただ逃げないだけでいい
28才の時にクロスグループの前身となるバーを生野区でオープンしました。
当時は全くの素人で飲食業のことなんか全然分かってなく、こんなもんでいけるやろう!となめた気持ちで仕事してました。
当然売上なんかあがるわけもなく1日1万円も上がらない日やボウズもありました。
当初1年間は毎月赤字の中でやりくりしてましたがそんなに資金の余裕もなく、精神的にもかなりやられて閉店の文字が頭をよぎる事もたくさんありました。
でもその店はなんにもなかった倉庫を借りて一から自分で作り上げたので自分の分身のようで凄く愛着がありどうしても失いたくありませんでした。
この店を失わないためにはどうしたらいいか?お客さんはどうしたら来てくれるのか?毎日毎日ノイローゼになるくらい必死に考えて色んな事を試しました。
仕事はそんなに甘いもんじゃなく最初はいくら頑張って試行錯誤しても全然効果は現れませんでした。
そこからめげずに何百回何千回もの努力があって少しずつ良くなっていき出来上がったのが今のクロスグループです。
当時はまだ若く知識も経験も技術もお客さんも資金も全然ありませんでしたが、ただ逃げなかっただけで今では何万店舗もあるバー業態の中で関西ナンバー1の規模まで成長出来ました。
あの時諦めていたら。。
不安から逃げ出してたら。。
今のクロスグループはありませんでした。
お金とか名誉とか地位とかだけじゃなくて、各店を回る時に、どの店もほんまに楽しそうに盛り上がってるのを見ると嬉しくてたまらなくなります。
あの時は確かにしんどかったけど、今思うと一番スキルアップしてたし、充実してたと思います。
④苦労する事のメリット
今まで色んなことがありましたが振り返ってみると自分が成長した時は全てしんどかった時にです。
いい時は楽しいけどなにも考えないのであまり成長していません。
自分の座右の銘にしてる言葉です
bad days tell more than good days
最悪の日は最良の日より多くの事を教えてくれる
しんどい時は「今自分は成長してるんや!」「自分が大きくなる為に必要な試練なんや!」そう自分に言い聞かせて頑張ってきました。
自分が若い時に苦労せずにいい暮らしをしている社長もいました。
親から会社を引き継いだ二世とかです。
当時はお金がなかったのでほんまに羨ましかったです。
でもそういう社長はお金あって当たり前なので贅沢してても常に何か物足りてない状態でした。
楽して稼いで食べる高級焼肉より苦労して稼いだお金で仲間と食べる吉野家の方が断然美味しいのと一緒です。
そして苦労に慣れてない二世はちょっとした仕事のトラブルに耐えれず会社を倒産させてしまいます。
若い時に「東京はゼロが一つ違う!」と言って東京に出て行った社長もたくさんいました。
でも誰一人成功した人はいませんでした。
よく考えたら大阪で成功出来ない社長が、知り合いも土地勘もない東京で成功出来る訳がありません。
コミュニケーションが上手くてだれとでも仲良くなり世界中を飛び回って色んなビジネスしてる社長も凄く羨ましく思ってました。
でもそんな社長達はずっと飛び回ってるだけで誰一人成功しませんでした。
仕事は信用で成り立つのでいついなくなるか分からない人とは大きなビジネスが出来ません。
小銭を稼ぐ事は出来ても大きく成功するには一つの場所に根を張る事が大切です。
最近スタッフでも留学行く人が凄く増えました。
若いうちに世界の色んな文化を見る事は凄くいい事です。
でも日本にいても面白いことないからと海外行っても結局一緒です。
楽しく生きること、幸せを感じること全ては自分自身の問題やからです。
ちょっと面白くなかったらやめてしまってたらそこにあるほんまの魅力は体験出来ません。
自分の周りで成功してる社長に共通するのはあれこれよそ見しないで自分の決めた道をコツコツと歩んでいる事です。
嫌な事も耐えて努力して一つの事をまっとうした人だけがほんまの幸せをつかめます。
⑤環境が全てを決める
20年以上若いスタッフを何万人と仕事でマネージメントしてきましたが、年々ゆとり教育の失敗で社会に適合出来なくて自分に自信がなくてやりがいを見つけられず、引きこもりや鬱病の人が増えています。
今20代の死因一位は自殺です。。
これは大人が厳しく言わないのも悪いと思います。
Facebookとか見てるとかわいい女の子がよく精神的に病んで愚痴や不満や人の悪口を言ってます。
それに対してワンチャン狙いのエロいおっさん達はみんな気に入られようと同調したコメントを書いてます。
「充分頑張ったよ」「無理しなくて大丈夫」「もう頑張らなくていいんだよ。。」
そんな事言うから安心して頑張ろうとしません。
自分は心を鬼にして精神的に病んでるスタッフには自分を取り戻すまで休むのはいいけど逃げたらあかんって言います。
全てを放り出して逃げたら自分の為にならないから同じ事の繰り返しになります。
なぜ鬱やひきこもりになるかというと、上手くいかないストレス、将来の不安、人生のやりがいを見つからないなどでこれは先にも書いた通り頑張らずに逃げ出したから自信が持てないからです。
原因を解決しないといつになっても鬱や引きこもりから脱出出来ません。
自分自身も若い時に引きこもったし、鬱病になったこともありました。
人が怖くて自信がなくてなんの目標も持たず苦痛でしかありませんでした。
一人で家で引きこもってると人間悪い方向にしか考えなくなります。
若い人の事をゆとり世代だからとやたらバカにする大人がいますが、ゆとり世代を作り出したのは大人達です。
人間は環境で変わるのでその環境を作り出した大人が悪いと思います。
焦らなくていい
自分のベースでゆっくりやればいい
他人は気にせず自分のしたいようにやればいい
自分のペースでぼちぼちやってたら競争社会ではやっていけないし、自分の嫌な事はしなくていいとなるとほとんどの人は壁があったら登ろうとしません。
結果なにも出来ずに仕事を辞めてやりがいを失い引きこもりになります。
(新卒の3年以内の離職率31%)
そして働くのが嫌で手っ取り早く稼げる風俗やパパ活とか好きでもない人に色を売る人が増えました。
他人の事を気にせず自分の事しか考えないので、約束破る人が増えて今面接約束してちゃんと来る人は半分もいません。
入店してから飛ぶ人も増えました。
コミュニケーションが取れない人、人見知りの人も凄く増えて他人に思いやりや優しい言葉をかけれる人が減りました。
相手や周りの環境に自分を合わす協調性の持てない人が増えました。
その結果プライベートでも恋人のいる人が減り、初婚平均年齢は30才となりました。
(50年前は23才)
離婚率も増えて一生結婚出来ない人も増えました。
今自信持って自分が幸せやって言える人がどのくらいいるのでしょうか?
もう過去には遡れないし、誰が悪いとか言っても始まりません。
今大切な事は学校で教わった事を忘れて、これからの為に考え方を切り替える事やと思います。
自分の事より相手を思いやる事
周りの環境に自分を合わせる事
嫌な事があっても逃げない事
約束を守る事
人間は能力の30%の力で行動してるらしいです。もうあかん!って思ってもまだ70%残ってるので簡単に死んだりしません。
仕事はしんどい事もいっぱいあるけど、スキルアップ出来たり、人の役に立てたり、達成感が得られたりプライスレスな事たくさんあります。
自分自身もそうですが、過去に精神的に病んでても仕事一生懸命やってたくさんのやりがい感じて凄く充実出来て脱出した人たくさんいます!
今までに楽しかった時の事思い出してみて下さい!
目標や夢があって「こんなん自分が出来たらいいなー」と言うワクワク感、ドキドキ感
身体はしんどいけど一生懸命やって汗流す事で得られた達成感
仲間が周りにいて自分が必要とされるやりがい
仕事こそが人生を充実させてくれるのに一番大切なアイテムやと思います!
女性の場合は好きな人と結婚して家庭を築いて子供を育てるのも立派な生きがいだと思います。
その日が来るまでは今ある環境に感謝して全力で与えられた仕事を全うする努力をするのが一番やと思います。