今週(11/8〜)の相場振り返り
いつもあなたを応援する、パピーぬです!
いつもご覧頂き誠に有難うございます。
今週も一週間お疲れ様でした。
今週は、米国市場好調に追随できない日本市場という流れになりました。また、好決算でも大きく売られる展開になるなど難しい相場となりました。株は上手く行くことの方が少ないので、しっかりとリスク管理をしていきましょう。
今週思った事
パピーぬが今週思った事は、「生産性の無い会議は、無駄」ということです。会議を開催する時点で、すでに結論が決まっており、結論ありきの会議は、なんのために行っているか疑問に思うことがあります。
結論が決まっているのであれば、メール通知で構わないのです。
この「結論ありきの会議」は、特にベテランが参加する時に多い傾向があります。
しかし、その結論は、企業としての利益につながるものなのでしょうか?
会議は、本来、有識者が集まり揺るぎない大きな目標に対しての、通過点を、最短で通れるように導き出す時間であるものです。(そこは限られた時間ですので準備が必要です。)
ベテランの方が出した考え(個人主観)に、周囲も、日本特有の気遣いから同調し、それが結論となり、組織の方向性になる。
それは、企業として健全な状態ではないと感じます。
誰が言っているから”正しい”と判断し、結論を導き出すのでは無く、その内容が”正しい”のか”客観的に見て結論を導き出す。そのためにベテランは、より一層いろんな方面にアンテナを持っていなくてはなりません。
生産性のある会議をするための、仕組み作りをしなければと感じました。
さて、今週の相場の振り返り、早速行ってみましょう!
日本市場3指数の確認(週間)
■今週の相場ポイント(Kabutan市況ニュース)
1.日経平均3週ぶり小幅下落、週後半に急速に切り返すもわずか1円届かず
2.週前半は米株高でも東京市場は追随できず、下値模索の動きに
3.インフレ警戒のなか米CPIを嫌気し米株も調整、逆に日本株は反発へ
4.週末のオプションSQ算出を控え、前日先物を絡め買い優勢の地合いに
5.週末は広範囲に買いを呼び、米ハイテク株高受け半導体主力株等が高い
■週間市場概況
11月 8日(月) 続落、朝高も買い優勢の地合い続かず安値引け
日経平均 29507.05(-104.52) 売買高12億3179万株 売買代金 2兆8264億円
週明け8日(月)は日経平均が前週末の地合い悪を引き継ぐ形で続落した。前週末の米国株上昇を受けて朝方こそ高く始まったものの、2万9000円台後半では戻り売り圧力の強さが意識された。好決算でも事前の市場予測に届かない銘柄については売られるものも目立った。
11月 9日(火) 3日続落、円高進行で輸出関連株を中心に売り優勢
日経平均 29285.46(-221.59) 売買高11億9955万株 売買代金 2兆7458億円
9日(火)も寄り付きは反発してスタートしたが、その後は軟調な地合いとなり日経平均は3日続落。外国為替市場で円高が進行したことも輸出セクターにネガティブ材料となった。
11月10日(水) 4日続落、円高進行やアジア株安で売り継続
日経平均 29106.78(-178.68) 売買高11億5329万株 売買代金 2兆5202億円
10日(水)は前日の米株安を受けリスク回避ムードが広がり、下値模索を続ける展開に。前場は下げ渋り一瞬プラス圏に浮上する場面もあったが、後場に売り直された。米国のインフレ警戒感も重荷で、10月の米消費者物価指数(CPI)発表を目前に買いが手控えられた。
11月11日(木) 5日ぶり反発、半導体関連中心に買い戻される
日経平均 29277.86(+171.08) 売買高11億9030万株 売買代金 2兆4883億円
11日(木)はようやく流れが変わった。前日発表された米CPIが市場コンセンサスを上回る高水準となり、インフレ懸念から米国株が下落した流れを受け安く始まったが、その後は翌日のオプションSQ算出を前に先物絡めた買いが流入し日経平均は5日ぶりに反発した。ただ、値下がり銘柄数が値上がりを大幅に上回り実質的には売り優勢と言ってもよい地合いだった。
11月12日(金) 大幅続伸、ハイテク株などが堅調で2万9600円台を回復
日経平均 29609.97(+332.11) 売買高13億2145万株 売買代金 2兆9426億円
週末12日(金)は広範囲にリスク選好の動きとなり、高く始まった後も更に上値追いを強める展開。日経平均は300円を超える上昇に。不動産株が買われたほか、米ハイテク株高を受けて半導体主力株などが上昇し市場のセンチメントが改善した。
業種別株価指数変化率一覧(週間)
(トレーダーズウェブより)
■全33業種中、16業種が上昇
・川崎汽 <9107> 、郵船 <9101> など海運が値上がり率トップ
・INPEX <1605> 、石油資源 <1662> など鉱業は大幅高
・輸出株は日産自 <7201> など自動車が上昇もSMC <6273> など機械、ソ ニーG <6758> など電機、HOYA <7741> など精密機器は低調。
・内需株もまちまち
・SBG <9984> など情報・通信は高い。
・JT <2914> など食品、大成建 <1801> など建設、ファストリ <9983> など小売りは安い。
・金融株はオリックス <8591> などその他金融、東京海上 <8766> など保険、三菱UFJ <8306> など銀行は堅調も、野村 <8604> など証券は軟調
・住友ゴ <5110> 、TOYO <5105> などゴム製品が値下がり率トップ
今週の注目テーマ
■【投資テーマ】週間ベスト5 (株探PC版におけるアクセス数)
1位(前回1位)半導体
2位 (New!) メタバース
3位(前回2位) 仮想空間
4位(前回3位) 脱炭素
5位(前回6位) 半導体製造装置
※カッコは前週の順位(株探ニュース)
投資主体別売買動向(週間)
「海外投資家が買い、個人が売る逆の流れに」
東証が11日に発表した11月第1週(1日~5日)の投資部門別売買動向(現物)によると、衆院選での自民党の健闘とFOMC通過後の米株高を受けて日経平均株価が前週末比718円高の2万9611円と2週連続の上昇となったこの週は、年金基金の売買動向を映すとされる信託銀行が3週連続で買い越した。買越額は2181億円と前週の646億円から大きく膨らんだ。海外投資家は3週ぶりに買い越し、買越額は1453億円だった。前週は1414億円の売り越し。
一方、個人投資家は3週ぶりに売り越し、売越額は3386億円に上った。前週は188億円の買い越しだった。相場上昇を受けて利益確定売りに動き一手に売りに回った格好だ。
日経平均が大幅続伸する中、信託銀行と海外投資家が買い越す一方、個人投資家が一手に売りに回った格好だ。(SBI証券)
WTI原油先物(週間)と空運、原油関連銘柄比較
原油先物は、米エネルギー情報局(EIA)の週間統計で、原油在庫が予想より減少していることを受けて続伸していた。
米エネルギー情報局(EIA)の週間統計(Investing.com)
1,900Mの予測に対し、-2,485Mと予想外に減少している。アジア時間の原油先物は続伸。新型コロナウイルス対策の行動制限の解除に伴い、旅行需要が増える中、週間統計で米原油在庫が予想外に減少したことが材料視された。
しかし、週末に向けて下落。前週の上げ幅を打ち消すかたちとなりました。
[メルボルン 12日 ロイター] 市場では供給がタイトになる一方、同氏によると、より大きな問題は需要動向の変化。空運業界が急速に上向く中、需要サイドには前向きな兆候があるものの、金融・財政政策の引き締めなどが需要を抑えそうだ。
石油輸出国機構(OPEC)は11日に発表した月報で、2021年第4・四半期の石油需要見通しを下方修正した。エネルギー価格の高騰が新型コロナウイルス危機からの回復を妨げ、石油使用量がパンデミック(世界的な大流行)以前の水準に戻るのは2022年以降にずれ込むとしている。
ENEOS、今期税引き前を88%上方修正
ENEOSホールディングス <5020> が11月11日後場(13:00)に決算(国際会計基準=IFRS)を発表。22年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結税引き前利益は前年同期比4.3倍の3281億円に急拡大した。
併せて、通期の同利益を従来予想の2400億円→4500億円(前期は2308億円)に87.5%上方修正し、増益率が3.9%増→94.9%増に拡大する見通しとなった。
会社側が発表した上期実績と通期計画に基づいて、当社が試算した10-3月期(下期)の連結税引き前利益は前年同期比20.8%減の1218億円に減る計算になる。
直近3ヵ月の実績である7-9月期(2Q)の連結税引き前利益は前年同期比2.7倍の1709億円に急拡大し、売上営業利益率は前年同期の3.7%→7.0%に大幅改善した。
株探ニュース(minkabu PRESS)
貸借倍率が14.4倍で信用買が前週より減少しましたが、まだまだ多い状況です。今後も減少し需給が改善して来れば上値の重石が軽くなってくると思われます。
バルチック海運指数と海運銘柄
バルチック海運指数は、下げ止まってきており底値を固めているように思います。海運銘柄の来週は、下値を固め上昇するタイミングを伺う展開が続くと考えています。
先週、バルチック海運指数の下落要因に、バラ積みの減少=指数も下落していくと書きました。
その要因には、中国の習近平が打ち出したカーボンニュートラル達成のための粗鋼減産政策があります。
中国鉄鋼団体の中国鋼鉄工業協会は4月12日、習近平国家主席が打ち出した目標である2030年の二酸化炭素(CO2)排出のピークアウト、2060年のカーボンニュートラルの実現のため、2021年は粗鋼の生産能力を抑え、減産すると発表した。(中国は、鉄鉱石を世界の貿易量の7割近く輸入しています。)
国家発展改革委員会と工業情報化部が4月1日、「2021年に鉄鋼過剰生産能力の解消について、過去を振り返り、粗鋼生産量の減少などを研究・実行する」との通知を発表しており、これに応えるための措置となる。同通知では、2016年以来行ってきたサプライサイドの構造改革の成果が上がっているとしつつも、一部では業績が好調になると、地方政府や企業がむやみに鉄鋼プロジェクト建設に走る傾向があるため、各地の鉄鋼産業の生産能力状況を検査するとした。検査により、環境保護水準やエネルギー消費効率の低い企業に重点的に減産させ、2021年の粗鋼生産量を2020年比で減少させるとしている。
中国鋼鉄工業協会は、上記通知について、以下3点の対応を打ち出している。
2016年以降、規則に違反して生産量を増加させた企業や環境保護水準の低い企業は高炉生産量に制限を設ける。CO2低排出企業や、高炉に比べてCO2の排出量が少ない電炉での生産には制限は設けない。
長年追求してきた自給自足の概念を転換し、旺盛な国内需要を賄うために輸出を減らし、それでも不足する分については輸入により補う。
粗鋼生産量の減少、低CO2排出鉄鋼生産技術の開発、現在10%ほどにとどまる電炉比率の向上により、第14次5カ年(2021~2025年)規画期間中に鉄鋼業のCO2排出ピークアウトを実現する。
中国の粗鋼生産量は、サプライサイドの構造改革が行われてきた2016年以降も増加を続けており、2020年には4年連続で過去最高を更新し10億5,000万トンに達した(添付資料図1参照)。一方、鉄鋼(HS72)および鉄鋼製品(HS73)の輸出入をみると、中国は過去一貫して輸出大国だったが、2016年以降輸出量は減少し続けている。そして、2020年の輸入量は、同年上半期に新型コロナウイルス感染拡大の影響で国内メーカーが減産したものの、下半期には経済活動が徐々に正常化し、景気刺激策を受けた需要増が重なり、前年比2.3倍と急増した(添付資料図2参照)。鉄鋼業はCO2排出抑制の重点産業で、目標達成のためには粗鋼減産は今後も避けがたく、旺盛な国内需要を賄うため、輸出減少と輸入増加の継続が確実とみられる。
(江田真由美)ビジネス短信
長期的には、バルチック海運指数は現在の推移から下落していくものと思われます。短期的には、底値を固めている状況ですので、レンジで推移していくものと思われます。
SOX指数と半導体銘柄比較(月間)
一旦調整したSOX指数ですが、今週は連日上昇しています。それに伴って日本の半導体関連銘柄も追い風となっており、来週からも引き続き上昇が見込まれます。
SOX指数の今後
SOX指数(フィラデルフィア半導体株指数)とは、半導体の製造・流通・販売を手掛ける企業(インテル、AMD、クアルコムなど30銘柄)の株式で構成される単純平均株価指数で、アメリカのフィラデルフィア証券取引所が算出・公表しています。
そして、ハイテク株を中心としたナスダックにはGoogleやMicrosoftをはじめとする巨大ハイテク企業が組み入れられており、これらが今後、世界経済を牽引する主役になると考えられており、両者のチャートは、基本的に相関していきます。
SOX指数とNASDAQ5年チャート比較
上記のチャートを見ると、ナスダックが下落するということは、相関しているSOX指数も下落するということになります。そして下落要因として大きく関係してくるのが金利になります。
米10年国債利回りが上昇すると、ナスダックは下落し、グロース株も下落します。基本的には、逆相関の動きになると考えられています。
■なぜ国債利回りが上昇するとナスダックは下落するか。
高PER銘柄の投資魅力の低下
ハイテク株に代表されるグロース株(成長株)は一般に、株価を一株当たり利益で割ったPER(株価収益率)が高い。このため、PERの逆数である益回りが低い。益回りとは、一株当たりの利益を株価で割ったもので、値が大きいほど割安、値が小さいほど割高とされる。金利上昇局面では、PERが高い株は金利と比較した益回りの低さから、相対的な投資魅力が低下し、売られやすくなる。(岡三証券より抜粋)
また、社債や借入金利などの資金調達コストも上がるので、企業業績が悪化する恐れもあると考えられ売られてしまいます。
しかし、ナスダック主要銘柄のGAFAMを初めとするハイテク銘柄は、インターネット社会が深化していく中で、プラットフォームを押さえており、今後もますます規模を大きくしていくことが見込まれます。
引き続きこの相関、逆相関関係に注目していきましょう。
3指数週足一目均衡表
日経平均
下髭陰線で引け。転換線をサポートとして、直近高値に挑戦するような動きに思えます。週足で見ると、過去3回30,000円を意識され、跳ね返されていますので、今度は超えられるか(定着するか)確認したいと思います。
MACDもゴールデンクロス直近です。
ただ、RSIが50%ラインを割れる寸前になっていますので、気になるところです。
TOPIX
下髭陰線で引け。こちらも日経平均同様転換線をサポートとして、直近高値を目指しているかのような動きです。
マザーズ
下髭陰線で引け。基準線にサポートされ、雲の上限に押し戻されたかたちです。MACDは、若干ですがゴールデンクロスしている形に。RSIは下向きで50%ライン割れ間近です。
来週のポイント
来週は決算発表の集中期間が終わることもあって、材料難から方向感に乏しい展開が続きそうだ。
重要イベントとしては、国内では15日朝に発表される7-9月期GDPや17日朝に発表される10月貿易統計と9月機械受注統計、19日朝に発表される10月全国消費者物価指数が注目される。海外では15日に発表される中国10月の小売売上高と鉱工業生産や16日発表の米国10月小売売上高、17日発表の米国10月住宅着工件数に注視が必要だろう。(Kabutan市況ニュース)
来週の市場天気
それでは、また来週も引き続き宜しくお願い致します。
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