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服製造業、 技術継承のサポートに人工知能(AI)を活用外観検査ソリューションを反物検品に導入

大阪スポンジャー大阪谷町既製服協同組合


工場内を紹介する大阪スポンジャ― 常務理事の小滝光洋氏

かつて、一大トレンドを形成した紳士服製造企業が集結した地域が「大阪・谷町」にあります。現在、国内生産の減少に伴い、技術の継承や従業員の高齢化により将来への課題が山積しているというご相談を受けました。
これまで人の経験と技術に頼っていた検反作業反物を検品すること をデジタル化し、オペレーションにつなげていくという構想のもと、クロスコンパスの 「 MANUFACIA ADT 」 画像データ特化型の技術をスポンジャー工場に導入し、検証を始めました。
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*株式会社クロスコンパス 東京都中央区、代表取締役社長 鈴木 克信

反物の検品作業と産業継続の問題については次に示すが、この導入によって解決されたことは大きいと言えます。

問題が無い生地でも製品にし検品すると不良が出てくるということも。
反物の段階でチェックをし、生産前に裁断・縫製して不良品が出る
かどうかも確認する。これは大事な作業。万が一、例えばカタログの表紙になっている服が不良で製品にならないということがあると大問題になってしまう。事前の検反作業をすることで、そういったことを防ぐ努力がある。

検反前の反物

検反機は、現在2 機・100~120反/1 日、一番多い時は 7 台あったが、コロナの影響もあり減少し、作業員も減少してしまうと、産業として成立しなくなるのではないかと危惧している。
機械は20 年~ 30 年持つもので、現在の、検反員も 10年以上のキャリアを持っている。育てるのにも時間がかかる。

検反作業を行う目視検査員


大阪スポンジャー大阪谷町既製服協同組合 常務理事 小滝光洋 さん にお話を伺いました。

Q.1 AI導入に関わって大変だと思ったことは?
A.1 まったくなかったですね。技術を紹介してもらってスゴイと思いました。運用に合わせる必要があるが、次の検証フェーズで検証を進めていきたいと思っています。

Q.2 ある程度の生地の傷ぐらいは予めわかるもの?
A.2 傷具合というのは、開けてみないとわからないんですね。検反する方の熟練の経験が必要になる。
今は、AIでないと置き換われない技術だと思っています。


Q.3 新しい技術を導入して今後どうなったらいいなと いう期待はありますか?
A.3 AIを使ったシステムですね。ただ、スタート時点としては、検反員が検査をしなくてもいいというところまで行けば、我々の第一フェーズは満足と思っている。 AI が「これを傷ではないか? 」と聞いてくることに対して、人間が検反、生地を見て、いいとか悪いとかの判断をしなくて済む、ということになれば、革命的な変化。それこそ、拠点同士で天地がひっくり返る技術だと我々は思っています。データが積みあがってくるとそのあたりのオペレーション化も全て AI 化できるようになっていくという形になったらいいなとは思います。


小滝さんと当社 クロスコンパス代表 鈴木


株式会社クロスコンパス
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