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永木 公(ながき きみや)
2022年2月16日 23:04
彼は人見知りの陰性な人として通っていた。しかし「高校生の天才シンガーソングライター」がキャッチコピーだった彼の、その美しい高音と陰鬱な歌詞は、多くの人を虜にした。 彼の代表曲は『迷宮のバラード』と言った。叶わない恋の悲哀を語る歌詞と、彼の少年のような歌声はあまりにもミスマッチだったが、それが人々に刺さった。 私はむしろ凡人でありたかった。自らを犠牲にして手にした「天才」と言う評判など少し