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ミニ四駆超速グランプリを終えて⑥-1

その6-1 チームのこと

超速グランプリにはチーム機能があった。
2~20人までのメンバーを1チームとして協力して楽しんだ。
本筋は個人で速さを競うゲームなのだが、公式の「チーム対抗戦」
数多のユーザー大会において「チーム戦」が開催され、チーム同士の対戦も盛んに行われていた。

私は当初『X-2』
通称「くろつー」というチームに所属した。

当時のメンバー作ロゴ

当時のリーダーがTwitterでメンバー募集を行っていた所にDMとかせずに飛び込んだのがきっかけだ。
動機は、もう思い出せないけどものすごい軽い気持ちで入ったように思う。
他のソーシャルゲームでもチームアップして遊んだこともあるのだが
対してコミュニケーションも取らずに、チームという機能を使用するためだけに所属していたように思い出す。

超速グランプリのチームに対しても最初そんなスタンスだった。
いわゆるユーザー大会的な催しがまだ無く
「チーム組んだはいいけど何すんの?」って感じで
アプリ内のNGワードばかりのBBSでぽつりと挨拶をする程度で
他ゲームの前例に倣いろくにコミュニケーションを図ろうとも思っていなかった。

BBSがほぼ機能していないのでTwitterDMを活用しはじめ
やがて使ったことも無いDiscordを使用しようと言い出した時は

めっちゃ抵抗感があって、チーム替えようかと本気で考えた。

顔も知らん人たちとの交流は当時の私にはそれはもう高いハードルだった。
それでも、セッティング情報共有などの有益さが勝ち
打算的な帰結としてチームに残った。

スカした自己紹介

渋々インストールしたDiscord
なんというかまぁ
・・・・・
・・・・
・・・
・・

見る人が見ると笑える画像

それはそれはとても便利だった。

チーム間での交流もぽつぽつと増えたころ
何チームかで話し合い、交流戦が行われた。
コースを持ち寄ってエディットカップで競う大会で
恐らくこれが私の知る中で超速GP最初の「チーム戦」だったように思う。
6チームくらいが思い思いのコースを持ち寄りレースに一喜一憂した。

正直とても楽しかった。
チームメイトと勝ち負けを共有する様は
さながら学生時代の部活動に似て
「チームである」という意義を確かに持てたのが、この瞬間だったのだと今にして思う。

うろ覚えの余談だが
「Dr.なんとか研究所」とかいう名前のチームが持ち込んだコースは
嫉妬するくらいデザイン・ギミックすべてが高い水準で、なんかすごかった。

当初から異彩を放っていたなんとかcourseさん

この大会を皮切りに様々なユーザー大会が増えていった。
先ほどの大会のようにエディットカップによるものから
チームコースという練習用コースを用いた1dayタイムアタック
「みんなでミニ四駆」というモードを用いた1on1のリアルタイムレース

『マーシャル』と称されるコース作成者達による
趣向を凝らした至高のレースがチームとゲームに彩を加えていった。

チーム『X-2』も全てとは言えないながらもやれる範囲で片っ端から首を突っ込んでは、勝った負けたと盛り上がった。
その頃はもうチームメイトは『顔も見えないよく知らないだれか』ではなく
『戦友』と呼べる信頼の置ける仲間たちになっていた。

Discordでの交流も活発になり、なんなら個人情報すらガバガバに漏らしていた。

そうしてのめり込み、超速グランプリと
それを取り巻く全てがある意味で生活の一部となっていった。

そんな最中ある時
創始者であるリーダーが『X-2』脱退を表明し、私は次のリーダーに指名された。
半ば押し付けられる形で去ってしまわれたが
二代目リーダーは快く拝命することにした。

かくして
チームに打算的なうま味しか求めずに入った面倒くさがり
『X-2』という旗を掲げる係を快諾するまでに
チームラブな人になってしまっていたのである。

つづく。

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