ミニ四駆超速グランプリを終えて⑥-2
その6-2 チームのことと
X-2リーダーを拝命してしばらくは非常に安定した運営をさせてもらった。
前リーダー体制から引き続き、気心の知れたメンバーが協力してくれたし
スカウトなどで新しく加わってきたメンバーも新鮮な風をチームに吹き込んでくれた。
横の繋がりではかねてより親交のあった『東京t_gallery』『大石モータース』の2チームが変わらぬ交流を持ってくれていた。
X-2を加えた3チームによる「三つ巴OTX」はチームだけでなく最終的には界隈を巻き込むほどに盛り上がりを見せた。
最高に楽しい交流戦だったと自負できる超速グランプリ随一の思い出だった。
対外試合は『Dr.course』や『アンリさん』といった名だたるマーシャルの企画に精力的に参加していった。
自分よりも『X-2』を発信し、強くしたい
その頃はそれが第一だったように思う。
毎日何かがあって
充実した楽しさがあった。
ただ、それも永遠ではなく
終わりは緩やかにやってきた。
『超速グランプリ』は定期的に刷新されるゲームであり
ボディ特性の伝承やパーツの覚醒、バウンド値の見直しなどなど
昨日の常識が明日通じなくなるような環境変化が幾たびもおとずれた。
その激変する環境に「ついていけない」と残し
あるいは何も告げずに去るメンバーが何人も現れた。
かく言う自分が「ついていけてない」のも原因のひとつだと思った。
引き止められるほどの知識が圧倒的に足りていなかったのである。
Twitterでネガティブな発言が増えてきたな、と感じる頃
個人主催イベントが減っていったように思う。
ゲーム内にイベントが少ないゲームだからこそ
ユーザーイベントの減少は「やること」の減少に直結した。
「やること」の減少はユーザー減少に拍車をかけた。
自身で「やること」を提供できない事に歯がゆさと情けなさを痛感した。
そんな中でもイベントを興し続けてくれていた方々には本当に頭が下がる。
身近なところで『たかし&Dr.course』コンビに救われたユーザーは自分含め、少なくないと思う。
精鋭を徐々に欠きながら
それでも残ってくれたメンバーたちともがいた。
もがいて、楽しみたかった。
アクティブなメンバーが10人に満たなくなった。
自らピリオドを打つ考えは全くなかったし、このまま自然消滅するとも思えなかったけれど
さて今後どうしようかなと思った時に
『大石モータース』との合併話が持ち込まれた。
今だから言うけれど、正直乗り気はしなかった。
断じて、後にチームを捨てて逃げ出す未来があるから言うのではなく
その時は内心、合併にネガティブな気持ちだった。
異なるチームを混ぜて人数的な補強をするよりも、自らのチームを自らのチームとして強くしたかった。
おこがましい話だと思った。
現に、自分以外のメンバーは全員賛成ムードであり、非常にいい話なのは明白だった。
自分の意見は丸めて棄てて
新しいスタートを切ろうと決意した。
かくして『X-2』は終焉を迎え
『X-2』と『大石モータース』による合併チーム
『X-Over(クロスオーバー)』が誕生した。
まだつづく。