BIGMAMA MOTHERLAND ～reception～ ご利用者の声
おはよう。こんにちは。こんばんは。crossです。
こちらBIGMAMA MOTHERLAND ～reception～に行ったお客様からの声になります。
<セットリスト>
M.01 Mirror World
M.02 MUTOPIA
M.03 ワンダーラスト
M.04 Neverland
M.05 Mr. & Mrs. Balloon
M.06 Sleeping Beauty
M.07 Insomniark
M.08 荒狂曲”シンセカイ”
M.09 化学｜Utsu2
M.10 計算高いシンデレラ
M.11 Jeffrey Campbellのスケートシューズで
M.12 Lovescape
M.13 倫理｜ロジカルモンスター
M.14 G1ファンファーレ
M.15 Merry-Go-Round
M.16 Swan Song
M.17 現文｜虎視眈々と
M.18 Zoo at 2 a.m.
M.19 物理｜Time is like a Jet coaster
M.20 POPCORN STAR
M.21 the cookie crumbles
M.22 No.9
M.23 Sweet Dreams
M.24 美術｜ESORA
M.25 旋律迷宮
crossさん 2025/2/15
「夢と幻想の100分！！ イメージの先の世界」
★★★★★★★★★★（10.0 / 5.0）
総評をはじめに書くと
「今ライブに行くべきアーティストの1つがBIGMAMAである」
と思わされたライブだった。
BIGMAMAのライブには幾度となく通ったが、空想遊園地というのは初めてで年甲斐もなくワクワクしながら会場に向かった。
会場に入るとずっと謎だったうさぎさんがお出迎え。風船をもってお手手フリフリお出迎え。「なるほど遊園地だからね」という気持ちと「結局このうさぎさんは何？？」という疑問を深めながら開園を待った。
旋律迷宮のMVがスクリーンに流れ、新しいSEが流れMOTHERLANDが開園。
1ブロック目はMOTHERLANDへのインビテーション（レセプションパレードの方がしっくりくるか？）として非常に素晴らしく、4曲通して過剰なまでにお出迎えさた。
ワンダーラスト→Neverlandで完全に撃ち抜かれた。基本かき回しで終わると流れが切れるので好きでない（流れを切るためにやるならいいが）。ただこのかき回しは流れが全く切れずにNeverlandの静かな始まりを強調するものになっていて秀逸だった。
2ブロック目はMr. & Mrs. Balloonが流れ「うさぎさんが風船持ってたり会場に風船飾ってあるのそういうことか」となり。この曲僕がBIGMAMAに出会ったころにリリースした曲というのもあって思い出深い曲の1つなので単純に聞けて嬉しかった。「頭の中は空っぽの方が高く飛べるんだぜ」歌詞全体がうまく生きるためのコツそのもので、小難しく考えがちな幼きcross少年はこの曲聞くと「ま、いっか」となれて素敵だった。
実はこのブロック何をテーマにしているのかイマイチ分かっていなかったが、ライブ後に見た某投稿により「夢」で繋がっているというのを読んで納得。
3ブロック目は恋愛ブロックでいいのかな。音だけで考えるとM10～M18まででブロックに見えるが文脈的にはM10～M12までをブロックとした方が綺麗なのかなと。
遊園地といえばデート、デートと言えば遊園地みたいなところありますからね。かくいう僕も嫁と遊園地に行った甘い記憶が……….ないので今度行こうかな…。
このブロックは金井さん愛おしすぎブロックで。Jeffreyで音にノリノリになっていたら歌詞飛ばしちゃうのも（多分大阪だけ）、そのあとのLovescapeでのキザで甘い表情も反則で思わず「金井政人顔面派」になっていた。金井さんってフロントマンとしても魅力があるからもう少しギターを捨てる曲があってもいいと思うんですよね。「Jeffrey Campbellのスケートシューズで」もド世代で単純に聞けてうれしかった②。
4ブロック目は動物。モンスターは動物なのかという話は置いておき。お馬さん、白鳥、虎、その他いっぱいの動物。このブロックはダークな？ディープな？曲と掛け声の入るようなポップソングがうまく調和していて気持ちいい。
今回のライブの妙は荒狂曲”シンセカイ”と現文｜虎視眈々とが使い捨てであることだと思っている。使い捨てというと聞こえが悪いが、ライブの主軸としていないという意味で捉えて欲しい。
今BIGMAMAのアンセムを2曲だけに絞るならこの２曲になると思う。しかし、今回のコンセプトとしては一歩外側にいる。その２曲をしっかりと盛り上げるために使いながら、主役になり得ないような場所に置かれている。この使い捨てが僕はとても好き。
そのあとに来た化学｜Utsu2とZoo at 2 a.m.がめちゃくちゃ良く聞こえた上に超ワンダーだった。「お前らまだそんな顔も持っていたのか」って。
5ブロック目ラストスパート。おやつから多幸感のあるパレードへ。物理｜Time is like a Jet coaster → POPCORN STARはワンマンでもフェスでも散々聞いた繋ぎだったが、この位置に物理を置かれると「次はポップコーンだよなぁ！！」の耳だったのでちゃんと来てよかった。
ライブは驚きと定番のバランスで成り立つと思っている。このライブは驚きが多いからこそここに定番が来ることの安心感安定感。続くNo.9の後はMUTOPIAが定番だったので今でも頭の中で勝手に曲が流れ始めることがあるが今回2曲目にやっているからなんだろと考えていたらSweet Dreamsで。正直Sweet Dreamsはリリースされた当初からあまり好きではなく、何ならフェスで聞くたびに萎えていたくらい。
ただ、先日YouTubeにアップされた「FM802 ROCK FESTIVAL RADIO CRAZY」のSweet Dreamsがめちゃくちゃ染みて。今回No.9からSweet Dreamsのラララ繋ぎ。以前何回かやったことあるはずなのに今回は全く聞こえ方が違って
悲しみが悲しみで悲しめるように
喜びが喜びで喜べるように
当たり前のことなのに忘れてしまう。ちゃんと悲しんでちゃんと喜ぶって簡単なようで案外難しくて。本当に染み入って涙がこぼれそうだった。
自分のライフステージが変わると聞こえ方が変わる曲が多いのもBIGMAMAの魅力の一つ。この多幸感こそがBIGMAMAの唯一無二性だと僕は思う。
美術｜ESORAで完全にとどめを刺された感覚。ジャケットが青いのとさわやかなサウンドから昼の青空が似合う曲だと思っていたが、実は漆黒の夜空も似合う曲なのかもと。「見上げた夜空に光が見えなくて」って言っているから元々夜空の曲なのかもだけど。何色で何時の空でもこの曲にとっては関係ないから都合良く解釈したい。
一度きりの人生。やりたいことをやりたいように。自由にやらないと損だよね。
最後、旋律迷宮はかっこいいの一言。音源も十分だがライブで聞いてこその曲。まだまだ化けて欲しい。
旋律迷宮（戦慄迷宮）というだけあって富士急並のスリリングな約100分。遊園地って僕は基本好きじゃないので、こんなに楽しい遊園地は生まれて初めてだった。
今回柿沼さんが頑張るセトリでこのセトリの肝になる部分は全部彼が担っていたように思う。ずっとこの遊園地にいるという感覚を続けるために極力音を切らずに繋いでいく。同期音無しで音を止めないって簡単じゃないのは容易に想像できて。チューニングは最悪ギター変えれば済む話だが、給水、休息はどうにもならない。
他メンバーが休んでいる間も彼が繋いでいてくれたからこそのライブだったと思う。ありがとうカッキー。
初めから書いていて思ったんだけど、この25曲って「夢」で繋がってるんだね。
Mirror Worldで夢の国（空想遊園地）に迷い込み、旋律迷宮でも夢を見続けている。夢の続きは5/11母の日でということで、僕らはまだ夢の中にいるというわけだ。
飽きることもなく僕らは同じ夢を見続けている
醒めずに熱いまま
母の日が終わっても死ぬまで冷めない夢を見続けさせてほしい。
BIGMAMA見るなら今だ。過去を踏襲してBIGMAMAらしく進化し続けている。
いつかの武道館までこのまま突き進んで欲しい。
p.s.
とってもワンダーなライブだったけど一番ワンダーだったのはうさぎさんの中身が金井さんだったこと。まさかボーカルが入ってるとは思わんやんww
