はるまで、くるる。の感想(ネタバレあり)
こんにゃん!
ずっと気になっていた作品。
…というのをDMM GAMEで見つけるまで忘れてましたw
久々に面白いエロゲでした。
仕事中ずっと続きが気になったし、寝る間も惜しんでプレイしたw
以下、ネタバレあり感想。
CROSS†CHANNELと比較されることがあるらしいけど、自分的にはどちらの方もそれぞれの良さがあるので、どちらが良いとかは言及しません。
自分はCROSS†CHANNELを初めてプレイしたときは衝撃だったし、はるまでくるるも別の衝撃だった。いや、はるまでくるるの方は衝撃というより感心したというべきだろうか。
確かに、共通する部分は多い。
大きく共通する点は3つ。まず1つはループものという点だろう。しかも、シュタゲのように、自分が行きたい時間に行くというものではなく、決まった期間の中をループしているという点。ここがCROSS†CHANNELと重なる部分だろう。(CROSS†CHANNELは1週間のループで、はるまでくるるは3か月間のループではあるが)
2つめは自分たち以外に人間がいないという点。CROSS†CHANNELの方は動物すらいなかったが、はるまでくるるは魚や鹿といったような動物は存在する。この辺は異なる点ではある。
3つめはループの観測者の存在。CROSS†CHANNELはミキちゃんがループの観測者のような存在だったが、はるまでくるるは冬音が同じような立ち位置。
ここまで共通しているとパクりなんじゃないかと疑うのもうなずけるし、現にレビューでもその点を指摘して酷評している人もちらほら見かける。
しかし、自分は似ているなぁと思いつつも、CROSS†CHANNELのパクりと思うことはなかった。
賛否両論あるOPに入る前のぶっ飛んだハーレム世界なんかはとくにそうだろう。冒頭に謎をちりばめつつ月日が経過していく掴みは目を引くものがあった。
そして、ループ世界に対する説明。CROSS†CHANNELではなぜこの世界がループになっているのか説明されていなかったが、はるまでくるるはループ世界になっている理由が徐々に明らかにっていく。これがあったことで、途中からどんどんプレイに引き込まれたし、プレイ後の読了感はかなりあったと感じた。
CROSS†CHANNELもあれはあれで魅力的ではある。ループになっていく世界は説明されていないが、説明しない分、思考の幅や解釈の幅はかなり広がったといっていいだろう。
はるまでくるるのループは、まどまぎやシュタゲといったような世界線模索型のループではない。ただただ同じ日々を繰り返すだけのループだ。しかし繰り返しながら前に進んでいる。何千年もの月日を繰り返しながらひたすら氷河期を乗り越えるまでループし続ける。そういう意味では、はるまでくるるのループは割と新しいタイプのループかもしれない。
はるまでくるるの評価できる点としては、作品の雰囲気づくりにあると個人的に感じている。
ループものというのはよりよい世界線を見つけるために死を回避したり、因果を変えたりとシリアスになるものが多い。
はるまでくるるのループはそういった類のループではないため、鬱々と重い気持ちでプレイするようなことはなかった。
そういう意味ではAAというキャラ設定も、今になって思うとシリアスにさせすぎないための工夫かもしれない。
AAは世界の秘密を知る存在であり、物語の根幹部分を知る存在であるため、どうしても無機質で暗い存在になってしまうが、そうさせないためのあのキャラ設定だったのだろう。(あのキャラが逆に物語にそぐわないと思っている人もいるらしいがw)
この作品で伝えたかったこととは?
一季の成長を通して感じた「人間らしさとは何か」ということだったのではないかと感じた。
人間の感情は喜怒哀楽でよく表現されるけど、この作品で言うところの「人間らしさ」は喜怒哀楽以外の感情を指している点に、自分自身学びを得たような気がする。
人を殺したい欲であったり、正しさを追求した先の後悔だったり、耐えることの辛さだったり、前向きな気持ちでいることの強さだったり。この作品ではそういった一般的な喜怒哀楽以外の感情をかなりわかりやすく表現している。
他の方のレビューで仏教だとか六波羅蜜だとかに結び付けてこのあたりをかなりわかりやすく説明しているのでよかったら参考にしてみてください。
自分では説明できないので、時間があったらその人のレビューを見てみてくださいw(あとでリンク貼る)
まあともあれ、自分的にはかなり満足度の高い作品でした(雑)
次やるゲーム
2か月で1本クリアするペースでゆっくりやろうと思ったのですが、はるまで、くるる。が面白すぎて1週間でクリアしちゃいましたw
次はあんまり考えなくても良さそうなゲームで癒されようかなw
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