見出し画像

#80 つくっています/くろさわかな

【往復書簡 #80 のやりとり】
月曜日(3/28):及川恵子〈変化する一瞬がたまらない〉
水曜日(3/30):泖〈火がついた〉
金曜日(4/1) :くろさわかな〈架空の案件〉

架空の案件

仕事としてやりたいことがあっても、実力や繋がり、そしてチャンスがなければ実現はなかなか難しいですよね。

わたしは今、コミックスの装丁のデザインをしてみたいと思っています。
コミックスのデザインって、見ていると楽しいです。
小説や専門書はタイトルを目立たせるようにデザインされていることが多いのに対し、コミックスはイラストが主になっていて、場合によってはタイトルが読めないくらい派手になっているものもあって。

だけどデザイン事務所に所属している(いた)わけでもないし、漫画をかいている知り合いもおりません。
唯一なんとかなりそうなのは、娘が絵を描いてるくらい。
だから、娘の描いた絵を使って、架空の表紙を作って遊べばいいのでは?と思い立ちました。

素材となる絵はこちらです。猫耳の子。

※半年くらい前に描いたイラストだから本人的には古くて恥ずかしいそうですが、なんとか許可をもらいました。

コミックスのタイトルや作者は青空文庫から拝借しようと思います。
猫耳なので宮沢賢治の「どんぐりと山猫」にしました。ただ、実際のストーリーに沿ったデザインにするとただの小説の表紙になってしまうので、内容は半分無視してイラストの方に寄ったデザインにしてみました。

ポップな感じのA案。

ザ・コミックス!という感じのデザインを目指した結果、宮沢賢治のイメージは皆無になりました。

さすがにもうちょっと作品にも寄り添おうとしたB案。

やっぱりわたしは明朝体を使ったデザインが苦手なようです。
幻想的なものを目指したはずが、「どん兵衛」になってしまいました。
猫耳の子までどんぎつねさんに見えてきますね。そんなつもりはなかったのですが…。

もう少しいろいろなデザインができるように頑張らないとな…。
文字組ももっと勉強したいので、この本の中身もInDesignで作ってみるといいのかも…などと思っています。
いっそ印刷して本にしちゃうのもありですよね。飴ちゃんの代わりに会う人会う人に本を配るのも楽しそうです。

架空の案件、ありましたらお待ちしております。

くろさわかな

いいなと思ったら応援しよう!