この前FANZAで女体を見る機会があったのだが、1つ気がついたことがある
はじめに 大人動画と、温泉
標記の通り、私はこの前たまたまFANZAで女体を見る機会があり、これを閲覧していたのだが、「おや」と気になったことがある。
なんかいい温泉に入ってないか……?
内容としては仲良し女子大生が二人で温泉にお出かけして露天風呂で……なタイプの動画だった。これについては読者諸賢の様々な意見があると思うけれども、ここではそれは措く。おいておく。
温泉、いいところ入ってないか……?
本論1 大人えっち動画と温泉
日本男児、あるいは日本女子(大和撫子)のなかにはFANZAでリラックスタイムを過ごす方も多かろう。実は大人動画のなかには、実際に古くからある温泉街に取材し、しつらいの良い宿で大人動画を撮影するものがある。
ネットは広大なもので、大人動画の舞台になった宿をまとめているウェブサイトがある。
AVの撮影場所・ロケ地特定まとめ AV撮影場所MAPをAV探偵が納品します
ここを参照すると、関東の都市部が大人えっち動画の舞台になることも多いのだけれど、それ以外の場所に取材するケースも少なくない。
すなわち関東近郊を中心に、古くからの温泉街で大人動画の撮影が実際に行われているようだ。ご存知の通り、温泉では露天風呂で身体を晒すことになるし、布団(あるいはベッド)も近く、浴衣というナイスコスチュームも楽しめる。シチュエーションもいろいろで、先述の大学生のお出かけもいけるし、不倫旅行みたいなお忍び感も出すこともまた可能だ。構造的に、温泉宿と大人えっち動画は親和性があると結論できよう。
具体的な場所は上記のウェブサイトを見てほしいが、たとえば伊豆稲取という東伊豆の海が綺麗な場所がある。私はよくここを訪れるのだが、いい場所だ。そんなところで、大人えっち動画が撮影されていたりするのだ。
本論2 温泉街が歩んだ平坦ならざる道
温泉が出ると人が集まる。時代に応じて温泉街はたくさんの人々を受け入れてきた。しかしその道のりは決して平坦ではない。細かく語ると長くなるので箇条書きで以下にそのあらましを示そう。
近世以前から「湯治」で温泉を利用する人がおり、温泉街が発達した。
近代に入ると、鉄道と道路とが発達し、短期宿泊(1泊2日〜)が可能になった。「湯治」用の宿は近代的な大人数宿泊可能な温泉宿に姿を変えていった。箱根や伊豆半島、那須塩原、鬼怒川温泉、加賀温泉郷などが有名だろうか。
戦後になると、企業などの団体宿泊客を受け入れるため大規模なホテルを展開する宿も出現。経済成長の時代に応じて設備投資を続けた。
ところが平成初期のバブル崩壊により、設備投資が負債となり戦前以来の由緒を持つ宿の廃業が頻出。温泉街に廃墟が生まれる原因になった。
現在まで、個人旅行の隆盛・コロナの流行・インバウンド需要の勃興など新しい時代に応じた旅館経営の努力が続けられている。また湯快リゾートや大江戸温泉物語など、古い由緒を持つ温泉宿を含め買収してリニューアルする戦略を持つ企業もある。
まとめるとこんな感じだろうか。とにかく、温泉旅館は、本当に時代の荒波に直に接する業界だ。
こうした荒波を改めて顧みる時、私は老舗旅館が大人えっち動画の撮影場所になるのはけしからん! とは決して言えない。言えないのだ。
時代のその時の判断で、需要を見出し、未来に生き残りを図る。その際の選択肢にそれがあったっていい。
また、温泉街の中には、古くからコンパニオンさんの過激なやつに対応しているところもある。こうした歩みは、あるいは大人えっち動画の受容にも一役買っているのかもしれない。
まとめ
述べてきた通り、温泉宿の平坦ならざる歴史の歩みを想う時、いろいろな手段をとることを私は否定はできない。そうした営みもあったっていいじゃないか、と考える。
ただ、こういうアダルトな事柄を扱うことで、一般のお客さんの足が遠のきかねないのではないか、またその宿だけでなく、その温泉街全体の風評に関わるかもしれない、と勝手ながら心配になる。
猥雑なものを退けるのではなく、それがあること、それが作られることを想像したり認めたりすることが大切だ。そして、相手の立場や経緯、歴史についてもまた想像し、そこにあるけど「スルー」することも大人として大切なのではないかと思う。
これからも温泉街の様々な営みが続いていくことを願う。
(私もFANZAを見ることを続けるし、昔ながらの温泉を旅することも続けていきたい。)