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#35 炭火と焚き火
伊勢に仕事で帰っている週末は基本、自然を使った暇つぶしをしている。
東京にいる間では確実にするのが難しい遊びだ。
ありがたいことに、まあまあ実家は庭が広いので簡単なバーベキューくらいはできる。
伊勢志摩では海産物、ブランド豚、鶏、牛があり美味しいものがたくさん道の駅的な施設や、地元にしかないスーパーで手に入る。
先週末は鳥羽市まで車で20分くらいで行って貝を買うことにした。
鳥羽は観光や真珠の製造と販売で昔大繁盛した時代があり、牡蠣などの海産物も多く取れる地域だ。
地元にいた頃はよく海釣りも行い、時間帯によっては「カサゴ」が入れ食い状態になる。
今回は殻付きの牡蠣があればいいなーと思って訪れたのだが、残念ながら牡蠣のシーズンは冬なのでちょっと早くて、冷凍のむき身の牡蠣しかなかった。
「貝殻がついてないと、家の庭で焼けない」
そう思って他のコーナーを見渡すと
「ヒオウギガイ1個 130円」
というPOPが目に入った。
ヒオウギガイというのは、自然界ではなかなか見ないような派手なオレンジや紫の色をした貝で、見た目に反して帆立のような味がしてとても美味しいのだ。
私はこの貝がとても好きで、皆さんも機会があれば色に恐れずにぜひ!
「今回はこれを10個ほど購入し、焚き火台で焼こう」
すぐに購入し、自宅へ戻った。
で、焚き火だいを出して薪に火をつけたのだが、
ふだん焚き火で暖を取ったり、マシュマロを軽く焼いたりすることでしか使ってなかったので、今回食材を焼くなら炭を使ったほうがいいと思い納屋から出して火をつけてみた。
炭で温められた焚き火台は、普段の薪を使った火が「ぼうぼう」と燃え盛る火で温まる焚き火と違い、
「遠赤外線」のじんわりする温かさ、というか熱さが食材をより一層に美味しくさせたように思った。
ヒオウギガイはもちろん美味しく焼き上がり、一緒にアルミホイルに巻いて投入した「にんにく」「さつまいも」はとろけるような柔さになり、旨みが中に閉じ込められていた。
マシュマロは焚き火の直火で炙らないとうまく焼きマシュマロにはならず、美味しく調理するには遠赤外線の方法と直火の方法使い分けが必要なんだなーと思いつつ。
炭火調理法のおいしくなるポテンシャルを一層感じた。