消化系 P119

A 消化器
1 消化器の構成と構造

・消化器
■口から肛門に至るまで連続する管状の消化管
■付属腺臓器からなる
■摂取した食物を消化して生体に必要な分子を吸収し,不要となる未消化物などを排泄する役割を担う

・消化管:口腔,咽頭,食道,胃,小腸(十二指腸,空腸,回腸),大腸(盲腸,虫垂,上行結腸,横行結腸,下行結腸,S状結腸,直腸)に区分
・付属腺臓器:唾液腺,肝臓,胆囊,膵臓
■これらは食物を化学的に消化する酵素やpHを調整する緩衝液を産生する
■導管を経由して消化管内腔に分泌することで食物の消化を促す
2 消化器の役割

・生体が必要とするエネルギー源:食物を摂取することにより得られる

・消化:摂取された食物がさまざまな過程を経て低分子物質まで分解されること

・消化された低分子物質は小腸や大腸で吸収され,残りは便となって肛門から排泄

糖質

・唾液や膵液により単糖類まで消化される
・小腸で吸収

ここから先は

7,084字

¥ 200

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?