見出し画像

観光視点での都市サステナビリティ指標GDS-Index

サステナビリティに関する指標は数多くありますが、観光やビジネスイベント(MICE)分野での国際指標は、GDS-Index(Global Destination Sustainabitlity Index)が唯一です。

2023年のアセスメントには世界100都市が参加。欧州都市が中心(北欧諸国が発起して設立された経緯から)となり、最近は北米やアジア太平洋地域などの加盟都市も急増し、グローバルな指標に成長しています。
アジア太平洋地域からは全10都市。そのうち日本からは、札幌、高松、熊本が参加しています。

指標は4カテゴリー(環境・社会・サプライヤー・DMO)、全69項目から構成されており、毎年や配点等に微調整が加えられながら、観光分野全体が、サステナビリティを向上させていくことを目指した仕組みで運営されています。

指標項目・評価方法はもちろん、上位40都市がのレポートが下記ウェブサイトに公開されています。
GDS-Index 指標項目
https://www.gds.earth/wp-content/uploads/Methodology-2023.pdf

  1. ヨーテボリ(スウェーデン)94.64%

  2. オスロ(ノルウェー)92.46%

  3. コペンハーゲン(デンマーク)91.73%

  4. ヘルシンキ(フィンランド)90.49%

  5. ベルゲン(ノルウェー)90.15%

  6. オーフス(デンマーク)88.64%

  7. オールボー(デンマーク)87.70%

  8. グラスゴー(UK)87.47%

  9. ボルドー(フランス)87.10%

  10. ストックホルム(スウェーデン)84.74%

上位には北欧諸国が名を連ねているのが特徴で、当該分野において設立当初からずっと世界をリードしています(90%以上は本当にスゴイ結果なんです)。特に、1位のヨーテボリは何年間も連続で世界トップを走り続けてきており、まさに世界のサステナビリティ・リーダー!として、業界では誰もが知る都市となっています。

日本国内でも取り組み推進を図るため、先進都市についての調査事業(JNTO)が実施され、レポートも公開されています。

MICE分野のサステナビリティに係る 海外競合国・都市調査レポート(2023年9月)https://mice.jnto.go.jp/assets/docs/manuals/202309_research_report.pdf

加盟を検討している都市や、具体的な取り組み事例を探している団体等は、ぜひ参考にしてみてください。