うちの奥さんは偉い

自分の奥さんをほめるのは気が引けるが、
うちの奥さんは偉いと思った。

一昨日の休日に、奥さんは会社の人と、
能古島にフライングボードをやりに行った。
あのジェット噴射で海の上を飛ぶやつだ。

何が偉いかというと、
奥さんは今勤めている会社を、
今日辞めたい、明日にも辞めたい、
と思っているほど、
その会社は嫌な会社なのだそうだ。

それなのに、会社の20代前半の女の子と、
「フライングボードやってみたいよね」
という話になり、いろいろ調べていたら、
50歳くらいの課長が「何の話?」と参加してきて、
結局三人で行くことになったのだそうだ。

そんな嫌な会社の同僚と、
プライベートでも会うなんて、
僕には考えられない。
でも奥さんはそれくらい人間が好きなのだ。

能古島でも結構楽しんだらしい。
次の日も休日だったので、
今度は僕が食事や買い物に付き合ってもらったのだが、
「フライングボードって、結構首に力がかかるんだよね」
と、首が痛いとしきりに言っていた。

僕にはそういうレジャー感覚がない。
時間や人とのかかわりを
楽しもうという感性がないのだ。

自分が持っていないものを持っている人と、
ペアを組ませてもらえるのは本当にありがたいことだ。