自主制作映画について その3

昨日の日曜日、
うちの奥さんは自主制作映画の撮影に出かけ、
残りのカットを撮り終えて、
夜からパソコンで編集していた。

僕は邪魔しないように、
自分の夕食のお惣菜を買いに行ったり、
DVDを見たり、マンガを読んだりしていたが、
いつの間にか眠ってしまっていた。

深夜に映画は完成し、
そして朝方6時半頃、
奥さんは寝ぼけて僕を起こそうとした。

完成した映画を見せたかったのだそうだ。

なぜか夢の中では、「映画が完成した」という話が、
「お漬物があるよ」という話に変わっていたそうなのだが、
結局奥さんは8時頃にちゃんと起きてきて、
僕に映画を見せてくれた。5分くらいの作品。

出来はどうだったかというと、
まだまだ稚拙なものだったけど、
それでも完成させたのはすごい。

いつか映画を撮ってみたいと思ってはいても、
撮らないまま終わる人も多いし、
撮るところまでいっても、
撮影の途中で投げ出したり、
編集の途中で投げ出したりして、
完成させないまま終わってしまうという人も、
これまでたくさん見てきている。

うちの奥さんは高校生の時に
「映画監督になりたい」と思ったそうである。
それから10年以上経って、
社会人の自主制作サークルで僕と出会った。

それからまた10年くらい経って、
ついに昨日自分の映画を完成させたのだ。

僕のおかげで作れたと言っていた。
とてもうれしそうだった。
僕もうれしかった。

こんな、非常に個人的なレベルでも、
うちの奥さんが何かを成し遂げたということには意義があるし、
僕がそれに関わることができたということにも意義があると思う。

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