自主制作映画について その2

2005年から2008年くらいにかけて、
自主制作映画を作った。

おおまかに言うと2本作ったのだが、
その解説のような映画と、
全体の総集編のような映画と、合計で4本作った。

その中で一番最初に作った一本は、
ちょっと手加減したというか、
軽い気持ちで作ったので、
何よりもわかりやすさを心がけ、
まるでテレビドラマか何かのように、
手取り足取りストーリーを説明するような、
饒舌過ぎる映画だった。

ところがこの映画が、
意外に評価されたのである。
やはりわかりやすかったからだろうか?

僕は嬉しくなって、というか調子に乗って、
「それならもっと面白い映画が作れますよ」と、
僕にとっての「面白い」、
少し構成や演出が高度な映画を作った。

そしたらこの映画はあまり理解されなかったのである。

それで今度はその2本目の映画を、
手取り足取り解説するような、
補足編を作ったのだが、
これはもう公に上映したりはしなかった。

そして3本の映画を合わせた総集編みたいな映画を作り、
僕の自主制作活動は一段落した。

初めて8ミリカメラを手にしたのが1987年のことだったから、
約20年かけて、やっと一段落ついたのであった。

1990年頃からテレビ番組などのディレクターもやっており、
その仕事は2014年まで断続的に続いていたが、
自分の自由になる自主制作映画でさえ、
スタッフや観客のことを考慮して、
自分の意に反する部分が加わることがあり、
ましてや依頼されて作る、
テレビ番組や企業PRビデオなどは、
自分の意志が入り込む余地などほとんどない。

そういう「作業」を続けるのはつらいですね、
というか、つらかったなあと、しみじみ思います。

でもやめたりはしませんよ、
それが僕の「仕事」だと思っていますからね。
次は少しの充電期間を経て、
子供たちの映像を撮っていく予定なんです。

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