アート*エンタメ*自己表現
定義づけの話をします。
昨日のnoteで芸術に分類されるものは3つに大別されると書きました。
《 昨日のnote 》
https://note.mu/crochiyo/n/nbe6e797c6e70
① アート
② エンターテイメント
③ 自己表現
これは、どれが優れているとか
崇高だとかそういう話ではないです。
(番号はあくまで便宜上)
それぞれは性質が全く違っていて、
提供できる価値の方向性が全く異なっていると思います。
なぜか、私のいる小劇場という業界では
度々これをごちゃ混ぜにしたまま論争を繰り広げ
不毛な争いをしている姿を見かけます。
だから、発展せず疲弊していくんだ。
分別・分類は大切。
ここで、私が決めた定義をお話しします。
まず、
「芸術」が存在する為には、
「表現者」「鑑賞者」「作品」
の3つの要素が存在します。
その3つの関係性がそれぞれ異なっていることで
違いが生まれていると考えております。
① アート:表現者も鑑賞者も作品に寄っていく
表現者 → 作品 ← 鑑賞者
表現者は、作品にとっての理想の形を追求し続ける。提供しているものはあくまでも追求し続けた形としての作品で、その作品を鑑賞者が気にいるかどうかは最大目的ではない。
尖った作品が生まれる土壌になる。
② エンタメ:鑑賞者のニーズに合わせて表現者が作品を寄せていく
表現者 ・ 作品 → 鑑賞者
表現者はターゲット層にいるより多くの人が気にいるもの・より多くの人が求めているものを模索する。提供するものは作品と共に鑑賞者の満足。
ターゲットの選定、それに合わせた広報・PR戦略が必要になる。
③ 自己表現:表現者のニーズに合わせて作品を鑑賞者へ提供する
表現者 ← 作品 ← 鑑賞者
基本的には表現者がやりたいものをやりたいようにやれる範囲でやる。提供するものの中には、作品そのものの価値だけでなく、表現者の熱量や努力も含まれる。
有償無償その他、情報として提供している限りは制限を受けるものではない。
但し、あらゆる方面において自己責任が伴うだろう。
こんなイメージ。
例えば、歌舞伎だったら、
① 伝統の古典作品
② 新作歌舞伎(ワン●ースとかナ●トとか)
③ ファンやお素人さんの習い事
といった具合に分類されるのでしょうか。
このざっくりとしたモデル分類については、
絵画であっても、音楽であっても、
演劇であっても
同じことが言えるのではないか、と思っております。
この時に大切だと思うのが
それぞれの分野によって需要と供給バランスを
取る為のビジネスモデルは違うのではないか?
ということです。
顧客ニーズの関係性が違うのだから、
当たり前のことだとは思うのですが……
とかく、日本ではエンターテイメントが売れます。
だから、エンターテイメントのビジネスモデルは
すでに多数あります。
しかし、ほかの分野は……?
それを追求していくことに、
日本の芸術の未来が見出せるように思うのです。
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黒咲ちよこ(熱血天使・次世代プロデューサー)
クリエイティブにアーティストを応援する📣
をモットーに活動をしている。
熱血天使座付プロデューサー。
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