A Dance of Fire and Iceの100%RTAについて2
皆さん、どうも緑蛙と申します。
今回は下の記事の続編として、このRTAの面白い所であるスピードトライアルの速度設定に関して、速度を上げて攻めた方がいいのか、速度を抑えてミスを減らして安定を取った方がいいのかについて話していこうと思います。
下の記事では、A Dance of Fire and Ice(通称ADOFAI)の100%RTAについて詳しく書いているので、ADOFAIのRTAを知らない方は下の記事をご覧ください。
攻めるか?守るか?
最初に結論から言わせてもらうと、プレイヤースキルに個人差があるので必ず正しいとはいえませんが、攻めた方が早くなると思います。
その理由を、r68の世界1位の紲空現さん(50分30秒)と世界2位の緑蛙の記録(52分26秒)をミス数とスピードトライアルの速度で比較してみましょう。
ちなみに、二つの記録については下の動画からご覧ください。
ミス数
まず、ミス数について比較をしていきましょう。
世界1位である紲空現さんは13回ミスしているのに対して、緑蛙がミスした回数は0回とミス数の差が大きく開いています。
ここで、紲空現さんのミスによるロスについて詳しく見ていきます。
ステージ名 ミス回数 ロスした時間
1-X 7回 1分10秒
3-X 5回 1分23秒
6-X 1回 7秒
このように、ミスによって合計2分40秒ロスしています。ちなみに、このミスしてしまった3曲は収録されている曲の中では比較的短い曲なので、紲空現さんは速度をかなり早くして攻めています。
スピードトライアルの速度
続いて、スピードトライアルの速度の比較をしていきましょう。加えて、その速度による曲の長さも比較していきます。ちなみに、通常速度のクリアでスピードトライアルをする必要がない曲は除外します。
ステージ名 紲空現 緑蛙 二人の差
XO-X 1.3x 1.1x 24秒
1-X 4.0x 2.0x 19秒
2-X 3.0x 2.3x 6秒
3-X 2.5x 1.8x 8秒
4-X 4.5x 3.0x 13秒
5-X 2.5x 1.8x 9秒
6-X 2.3x 1.8x 7秒
7-X 2.5x 2.0x 9秒
8-X 2.0x 1.5x 11秒
9-X 2.3x 1.8x 12秒
10-X 2.0x 1.5x 14秒
11-X 2.0x 1.5x 20秒
12-X 2.0x 1.5x 14秒
XF-X 2.0x 1.8x 4秒
XC-X 2.0x 1.5x 20秒
XF-X 1.5x 1.3x 11秒
PA-X 2.3x 1.8x 35秒
XR-X 2.3x 1.8x 15秒
このように紲空現さんと緑蛙のスピードトライアルの速度の差はかなり離れていて、各譜面の差を合計してみるとなんと4分11秒も差があります。
これは、ミスによるロスの差よりも大きくなっています。
よって、ミスを抑えようと速度を落とすより、ミス覚悟で速度を上げたほうが記録が良くなるとここから考えられることができるのです。
終わりに
このように、ADOFAIの100%RTAではスピードトライアルで攻めた方がいいと思います。しかし、攻めたとしてもどの譜面でもミスが多発してクリアできる割合がかなり低いと、早い記録を出すことは不可能になってしまいます。なので、100%RTAを始めたいと思っている人は、まずは安定してクリアできる速度から始めて、そこから少しずつ速度を上げていって記録を狙っていくのをお勧めします。