ingress missionでのChatGPT利用



■プロンプトについて
今回はmission制作の各プロセスにおいてGPTを使ってみた感想を主に書くので、
細かいプロンプトについては省きます。

「何を書いたらいいか分からない!」という方には以下の本をお薦めします。
汎用的にプロンプトをどうやって書くべきかがまとめられていて、専門用語も少なく読みやすいので、
プロンプト文章作成の学び初めにめちゃくちゃ良い本です。

生成AIスキルとしての言語学
https://kanki-pub.co.jp/pub/book/9784761277192/


■画像作成(GPT以外を含む)
時間をかけてプロンプト組むよりはフリー素材組み合わせた方が手間がかからないかもしれない。
ただ見せたい要点を強調したり、コンテキストを持った生成には向かない。AIはデザイン上の引き算がかなり苦手なんじゃないかと思う。
(私は画像生成を専門とした生成AIをそんなに使い込んでるわけではないのでn=1の意見です。)
18、24連のような大きい画像を使ったmissionを作りたいのであればそれなりに使えると思うし、AI画像っぽいmissionも多く見かける。


■Mission内容作成
1.テーマ、タイトル決定

ある程度自分の中でやりたいことが6割くらい決まっていると進めやすいが、ゼロから作るとそれなりの手間は必要。
ただGPTには「どんなmissionを作ったらいいか分からない」ってレベルから投げても、
それっぽいテーマ候補をいくつか出してくれるので、候補選定には使える。

2.プロット
ストーリー、シナリオの案は爆速かつ大量に生成してくれるので、叩き台作るのに優秀。要素を追加したりも柔軟にやってくれる。
章立てて大まかな進行も作れるので、歴史上の人物の生い立ちや街の歴史なんかもざっくり要約して、
descriptionの材料用に分割してもらうことも出来るのでかなり便利。
ただハルシネーションは避けられないので、歴史テーマにする場合はファクトチェックは必須。

3.ルート作成
当然ながらGPTはportalの位置情報を持っていないので自力で頑張る。

4.description作成
例えば6連missionの場合、
1-1,1-2,1-3,,,
2-1,2-2,2-3,,,
のように項番を与えて6部(mission数)、6章(way point数に応じて)構成にするよう指示すると作りやすい。

出力結果の細かい文字数調整はできないので、自分で校正は必要。(長めとか短めとかは指示できる。)


■審査~再申請
1.否認理由の分析

申請がrejectされた場合、否認理由と申請内容を投げると爆速で修正案を出してくれる。助かる。
内容が不可解なリジェクトメールから修正部分を探る手間と時間がほぼゼロになる。
(一点留意いただきたいのは否認理由が正当であることが前提である。)

2.修正案の作成
申請内容をポータルごとに項番に分けて書くと、修正案もそれに倣って返してくれるので、適宜コピペなり、手修正をしてそのまま再申請が可能。
ただ全体の文章のトンマナは無視される場合もあるので、修正案を採用するかどうかは自分で判断が必要。


■雑感
・叩き台の量産にかなり有効

叩き台を無限に出してくれて、修正・練り直しも無限にできるので、最終的に納得できる出来にならなかったとしても
アイデアのきっかけや思考整理を大いに助けてくれる。嫌な顔一つせず無償でずっと動いてくれるのが嬉しい。

・情報の厳密性を求める場合は要注意
調べものだけの場合でも複数ソースから要約して持ってきてくれるが、誤った情報を含む場合もある。
プロンプトで出典も持ってくるようにするか、GPT以外の別ソースを当たる必要もある。
厳密かどうか、正しいかどうかはGPTは判断しない。

・なんとなく溜飲を下げてくれる
mission申請はしばしば意味不明な理由で否認されてしまうのだが、
「意味分からない理由で却下された!!ウキ―――!!」とか書いても
「そうですよね、フラストレーションが溜まりますよね…」とちょっと寄り添った回答をしてくれる。
所詮、単語の出現の確率分布で生成されたテキストデータでしかないのだが、こう言われると怒りも和らいでしまう。
人間は単純である。

・運営サポートに期待するよりはAIを頼った方がよい
先日、否認理由がよく分からない過ぎて某N社のヘルプデスクに問い合わせたことがあるが、
特に回答もないまま、返信期間終了の問い合わせクローズのメールだけが来て意味が分からなかった。
ここに頭を使うより、GPTで壁打ちした方が早く解決できるし、精神衛生上もよい。

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