結局前に進んでない ~第2回 #俺からの虹色レター :感想と音源について~
ほぼTwitterのリンクから来られた方かと思いますので前置きは省略しますが、Crです。今後創作関連での活用を見据えて開設したのに、初っ端がこれで良いのかというのはありますが……。
本記事は先日9/25・26及び10/2にニコ生で開催された、アイマスアイドルへの自身の思いを3分で語る企画『俺からの虹色レター』に参加した感想と、提出した音源に関する事情説明となります。開催概要は以下のリンクからご確認ください。
『俺からの虹色レター』視聴の感想
正直なところ参加はしてみたものの、どのように主催の方に受け止められるのか不安なところはありました。アイドルプレゼン企画『俺達の少女A』に2回参加経験はありますが、3日目担当のお一方以外twitterのフォロー関係すらない状況。素性がほとんどわからないのに大丈夫なのか。プレゼンじゃないんだぞと。
そして迎えた放送2日目、私の音源は大先輩な伊織Pの方に続いて流れました。すみません……放送でもtwitterでも溜息を吐かせてしまいました。ある意味救いようのないまま終わらせてしまったので、当然の結果です。そんな中、「社内会議」の喩えが通じたことにはホッとしました。
さて、主催の方から頂いた「今井加奈は人を本気にさせる人間」というコメント。これは私にとってはあまりに勿体ないものですが、ある意味事実です。今も彼女を真正面から愛し、本気でプロデュースされている方が大勢いらっしゃいます。彼らのそんな姿からも何か感じ取り、アイドル・今井加奈を後押ししてくれる方が増えることを願ってやみません。
勿論自分の音源も大事ですが、ともに参加された方から何を感じ取るかも大事です。この企画は皆さんとアイドルの様々な距離感を一度に垣間見ることのできる、貴重な機会でした。そんな中、印象的だったことが2つほど。
一つは悩み、苦しみ、悔しさを抱えていても、自分なりの方法で力強く前を向き、進んでいく皆さんの姿。表現面で圧倒された点以上に強い印象が残りました。少し耳が痛くなってしまったのはさておき、一緒に歩むその先に幸せな未来が広がってほしいと僭越ながら願いたくなります。
そしてもう一つは、皆さんとアイドルの関係のベースが多くの人に知られていること。主催の方のお話やtwitterでの様子からそれが伝わってきて、音源から想像が広がりました。普段から自身の思うアイドルについて話されている証拠ですね。どこか羨ましさを感じてしまいます。
ここから先は音源に関連する事情説明です。よろしければどうぞ。
なぜこんな立場に?
多くの方は「最後の社内会議」――もとい第11回少女A以来になるかと思いますので、当時から立場を変えてしまった理由についても触れておきます。
理由は主に2つ。一つは担当という立場に囚われた結果、公式の供給やプロデューサーによる企画のあらゆるものが競争に見えて、他のアイドルの活躍をまともに見られなくなったこと。一歩間違えばアンチへ闇堕ちです。特に’18年以降はアイドルたちがコミュや公演で印象的な活躍をする、企画が盛り上がる度に、置いて行かれると焦るような日々でした。このままではシンデレラガールズそのものを嫌いになってしまうでしょうから、それは何としても避けなければなりませんでした。
もう一つは担当アイドルに供給があっても、周りのような表現ができなかったこと。私の担当はよく頑張ってると思ってはいたのですが……。果たして何回かわいい、大好きって言ってあげられたでしょうか。気の利いた考察ができたでしょうか。次第に自分の適性を疑い、今後担当に訪れる試練にも好きという感情で耐えられるかわからなくなっていきました。
気が付けば、彼女のことにtwitterで言及するだけでストレスになっていました。
その結果これ以上事態が悪化する前に距離を置くべきと考え、第8回総選挙をもって担当を休止することを決断。最後に皆さんにお伝えしたいことを綴ったのが少女Aの音源でした。覚えていてくださった方がいらしたことは、光栄に思っています。
この判断が誤りだったとは思っていません。その後も実際、もしあのままだったらと思うと恐ろしくなるような局面が何度か訪れましたから。
シンデレラロードの思い出と本企画を知るまで
こうして担当を休止してから暫く経った今年の正月休み明け、私は彼女の晴れの舞台を出先で知ることになります。ショッピングモールで出身研究室の新年会に持っていくお土産を選んでいた最中でした。見慣れない髪型で姿を現したものの、すぐに彼女とわかりました。新規描きおろしSRに5話に渡るコミュ付き、現状で手にできる最高の供給でした。前回の出番の限定ガシャSR枠から1年余り、待った甲斐があったというものでした。
コミュの内容は音源でもネタバレしてしまったので割愛しますが、彼女らしさが最大限活かされた、かつて思い描いた姿がそこにはありました。そういうこともあり、そして立場を変えたことも手伝って、イベントは気楽に楽しむことができました。それは、彼女で創作しないって決めたにもかかわらず、劇場わいどの応援ソング(?)に対して思わず作曲してしまったほど……(笑)。
しかし感想をどこかに残そうと思うと、以前のストレスを思い出してしまいます。それに休止した手前というのもあって、イベント直後は軽く1ツイートに留めました。勿論感情の記録としては不十分で、より良い形で残せる機会を陰で待ちました。そこに訪れたのが本企画、第2回・俺からの虹色レターだったのです。第1回は丁度twitterから離れていた時期で知りようがありませんでしたし、持込むべきではありませんでした。開催時期は第9回総選挙中。一度離れた人間からメッセージだなんて、最前線で戦うプロデューサーたちを背後から撃つようなものですから。
「我以外皆我師」
今回の音源でも使用したこの格言、ご存じの方も多いとは思いますが小説家・吉川英治さんが著書で用いていたフレーズです。しかしそれを知ったのは本ではなく、祖父の家にあった日めくり(ビジネス寄り?)名言カレンダーから。概ね年一でそれを目にするうちに、印象に残るようになりました。なんとなく実感はありましたので。学校のクラスの嫌いな奴にすら、学ぶ点があったような気がします。そして年月が経って就職活動を迎え、座右の銘ぐらい持っておこうと思ったときに、この言葉を選ぶことにしたのです。
その後就職を果たし、ほぼ同時にモバマスに手を出すと、少し時間こそ空きますが「我以外皆我師」を地で行くアイドル・今井加奈に出会っていくことになります。
出かけるモチベーションをくれたのは
私は遠出よりも、都市をくまなく走る通勤電車に乗り、行く先々で小さな発見を重ねることに興味が向いていました。都心まで2時間かかる地域で育ったこと、東京の大学に通ったものの当時はあまり探索できなかったことも遠因だったように思います。
そこに丁度シンクロしたのが、あのおのぼりさん系アイドルでした。都会で彼女に発見の機会をあげたい、そして様々なアイドルたちと交流させてあげたいと考えた私は、アイドルのお出かけストーリー動画・通称旅m@sへ彼女を軸にして進出することになります。’15年6月、デビュー作は首都圏大回り乗車でした。
動画化というモチベーションを得たことで、私は以前より出かけるようになりました。また、出先でもより高くアンテナを張れるようになりました。出かけるようになったのは彼女のおかげ、と言った理由はここにあります。
それから5年が経ち、旅m@sで起用したアイドルも20名に達しましたが、基本はあの頃から変わっていません。コンセプトには今も彼女がいるのです。
音源こぼれ話
音源の原稿の内容には特に迷いはなく、強いて言えばシンデレラロードの話題から本人の何に共感しているかの話にどうやって移ろうかという点で悩んだ程度でした。冒頭のあいさつもすぐに思いつきました。丁度開催中だった『Go Just Go!』のイベントのコミュで事務所総出のバカンスについて触れられていたので、じゃあ彼女も本人なりに楽しんで、いつも通りメモ帳一杯にしただろうなあということで。
BGMはYouTubeのフリー音源です。偶然雰囲気の良いものが見つかり、曲の山場と原稿の山場がほぼ一致したので即採用となりました。BGMと原稿のタイミングに拘るのは、普段の旅m@sの制作と同じです。
冒頭の環境音はおわかりかと思いますが、電車の走行音です。元々旅m@sの都合で収録していたものを転用しました。中央線・国立-西国分寺間の、高架化された区間を快走しています。あまりガタガタいわないので、邪魔にならないかなと。書いた手紙を、空いている電車の中で読み直すようなイメージですね。
これからどうするのか
皆さんのように、前に進むことのできなかった私。現時点でも、担当復帰の可能性はほぼゼロです。1年以上担当を空席にしてシンデレラガールズを眺めてきましたが、ああいうアイドルである以上、復帰すればまたあの頃の私に逆戻りでしょう。今までの間も立場を変えただけで、大本のところは何一つ変われませんでしたから。ブランクがある分、更に苦しむかもしれません。
では敢えて、別のアイドルを担当し出直すという選択肢は?これもないと断言できます。好きな子の企画タグに参加したり、楽曲で駅発車メロディを作ってみたり(もう一つの主な活動です)、果てにはdiscordに加入したり。色々やってみたものの、担当しようと思うには至りませんでした。みんな素敵です。担当プロデューサーの方々もよくしてくださいます。それなのに。恐らく、かつて経験した強い共感にまだ達していないこと、ある陣営に属するという考え方に囚われ、それができるのかと迷っていることが原因でしょう。
結局今の私は、アイドルの担当は不可能のようです。「アイドルたちを遠くから支える」という、聞こえはいいですが責任を負わない立場に逃げ、ゲームに参加し時折創作するという現状維持しか選択肢を見出すことができません。これは実感ですが誰も担当しないというのは本当に浮いた立場で、時折寂しくなることもあります。しかしこれは逃げの結果です。甘んじて受け入れるしかないでしょう。
おわりに
主催の皆様、改めて開催ありがとうございました。本企画に参加することで、今の立場になってからの感情を記録することができました。そしてそれには本記事も含まれます。放送後他の方みたいに感想や裏話を入れてみようかと思い立った結果、過去にない規模で文章化することになりました。また、悩みながらも前に進んでいくプロデューサーの方々の存在を実感し、その中で自分は立ち止まっているということを認識できました。その事実から、目を逸らしてはいけないのです。
そして本記事をご覧の皆様、ここまでお読みいただきありがとうございました。いつもより踏み込んで書いたつもりですので、どう思われるかは口出しできるものではありません。しかしそれでもなお、変わらぬお付き合いをしていただけるなら幸いです。
どうぞよろしくお願いいたします。
以上
※提出した音源の原稿はこちらです。
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