相葉夕美の6th名古屋公演応援旅行記・あとがき
ようやく初めて、想定していた使い方通りの記事を出せました。
アイマスのアイドルがお出かけするお話を扱った動画・通称「旅m@s」を私が以前より手掛けているのは、私と繋がりのある方ならご存じかもしれません。その旅m@sでは色々なテーマを扱ってきましたがこのほど、シンデレラ6th名古屋公演を観に行った3日間についてのお話が完結しました。初回投稿から2年と4か月の間、twitterでの拡散やニコニ広告でのご支援、誠にありがとうございました。
さて、このシリーズですが私としては異例の長編でもあったことから、記念としてあとがきのようなものを綴ることにしました。
制作を終えての感想
まずは、ほっとしています。
2018年12月のライブ開催からおよそ2年半、あまりにも遅れての完結となってしまったことは確かです。間にもう一回名古屋でライブ(7th)もありましたので、ある意味周回遅れ。それでも絶対挫折したくない一心でなんとか走りぬき、途中データ紛失等のアクシデントもなくこの瞬間を迎えられたのは本当に嬉しいです。
また久々の新アイドルデビューという、シンデレラガールズが大きく変わる瞬間に立ち会えたという事実を記録できたことに満足しています。そう、ライブ当日はまだあの夢見りあむがいなかった頃。それだけでもう隔世の感がありますが……。私は旅m@sを作るうえで「その時だから見られた・感じられたこと」を大事にしているので、作中でもこの件はやや強調しています。リニア・鉄道館の回で、期間限定の企画展や後に展示場所の移った117系電車に触れたのも同じ理由です。
そして、収録が色々な方に支えられて成功したという感謝の気持ちをいつも以上に強く感じています。基本的に収録中は常に独りで行動しているところ、今回は1日目終演後の打上げに実際に混ざりましたし、2日目では別の方の同伴者として入場しました。これにより様々な視点からライブを観る、そして振り返るという経験ができました。また今回は初めてのライブ現地参戦でしたので、準備についてアイマスライブ歴戦の勇士から、現地の交通機関について地元出身者(いずれもtwitterのフォロワーさん)からアドバイスを頂きました。お陰様で不自由なくライブを楽しむことができました。
しかし、考えさせられた点もいくつかありました。
まず、私が長編に向いていないことを改めて思い知らされました。今回のシリーズは3日間を全15話・3時間弱の長さで扱い、国内モノとしては自己最長。しかしこの規模も旅m@sジャンルでは珍しくなく、何シリーズも投稿されている方もいます。彼らにあって私にないものは、筆の速さと集中力。妙なことに拘って調べるのに時間をかけたり、体調不良で休日を棒に振ったりするせいで、私は筆が遅いです(忙しい、はあまり理由にしたくない……)。また1シリーズに集中できず、すぐ他のシリーズや短編と並行させる悪い癖があり、今回も完結までに12作を先に通しています。アクセスが増えずモチベーションを維持できないうえに、面白そうな他の話題があったらすぐ動画で扱おうとしてしまうためでしょう。その辺を考えると、自分には長くても30分程度の動画が限度かなと思います。これが職業なら、短所を直すべきなのでしょうが。
準備不足も目立ちました。特に食事の面が問題で、例えば今回は名古屋に滞在するので、朝はどこかのお店でモーニングのはず。ところが実際は朝食付きプランのホテル利用と守りに入ってしまいましたし、2日目に至っては夜もホテルに頼る有様(それも併設のレストラン等ではなく、ワゴンで運んでもらうタイプの軽食という)。当時は安全策と思ったのですが、後で別の方の6th名古屋の旅m@sを覗いて反省しました。これは旅行慣れしていないのもあると思うので、場数を積んでいくしかない気がします。旅慣れてない旅m@sPって矛盾してますよね。
ところでこれはもう愚痴でしかないのですが、現地であまりライブ参加者の方々と交流できなかったのは少し心残りでした。一応、収録の合間になんとか数名の方と名刺を交換し、フォロワーさんとお会いしています。物足りなさは否めないのですが、長居は許されません。(語弊を承知で)収録中はお話の主人公になりきっているようなものですから……。
ここでようやくアイドルが出てくるのですが、制作を通じて今回主人公に据えた相葉夕美への思い入れは当初より深くなりました。収録中彼女なら何を思うか考え、コミュ類を読んだりtwitter検索をかけたりと調査を続けていくうちに。周りを照らすような前向きさ、安心感を与える面倒見の良さ、一方で割と自分に正直に見える面もまた愛らしくて。
では何故彼女を今回の主人公に据えたのか、次に触れていきたいと思います。
何故相葉夕美だったのか
今回彼女に出掛けてもらった理由は多数挙げることができ、
①シンデレラガールズに関する都合
②季節と行程上の都合
③私の創作の都合
の3つに大きく分けられます。いずれも動画をご覧いただくと見えてくるものなので、驚きの真実みたいなものはありません(笑)。
①シンデレラガールズに関する都合
夕美……もとい木村珠莉さんは名古屋に先立って開催されたメットライフドームでの公演1日目に出演された一方、名古屋は不参加。そのため四季の遊園地というテーマの先陣を切った後、同僚が名古屋で締めるのを見守る役を担えるとして夕美に目を付けました。更に名古屋の1日目での披露が確実な「秋風に手を振って」のオリジナルメンバーなので、自分の曲を同僚が歌うところを見守る姿があっても良いのではと考えたのです。この他、出演メンバーに彼女を代表するユニット・Floweryの相方である高森藍子がいたのも大きかったです(実際、ストーリーにある程度影響しています)。
②季節と行程上の都合
名古屋では美しい庭園で知られるノリタケの森に行くことを決めていたので、その価値を強く感じられるアイドルを主人公とする必要がありました。その点での夕美の適性は説明不要でしょう。また各所でまだ紅葉が見られる時期だった点も彼女にプラスに働きました。デレステとモバマスの両方で、紅葉がテーマであるカードが存在します。
一方で笑い話もあって、今回は行きの新幹線で「#シンカンセンスゴイカタイアイス 」として知られるスジャータのアイスクリームを食べるつもりでいました(人生初体験で、結構楽しみにしていました)。それならアイスにまつわるエピソードのあるアイドルの方が面白いはずで、その点でも好都合でした。夜遅くに食べてしまうのは後ろめたくても、今回のように朝からなら問題はないでしょう。
なお2日目の夜、ホテルのアイスコーナーでも食べてしまった模様。
③私の創作の都合
このシリーズの構想を立て始めた時点で、旅m@s進出から3年半が経過していました。その間に19名のアイドルに出掛けてもらい、公式設定を尊重しながらも独自のレギュラーメンバーのような枠組みが出来つつありました。名古屋ではレギュラー陣も多数出演しましたが、彼女たちを見守る役にはどんなアイドルが相応しいか。繋がりが深いのは必須として、年齢も上の方が望ましいと考えました。夕美と出演者の関係については割愛しますが、こうして今まで高校生組ばかり扱ってきた私が、初めて「公式では大学生以上」のアイドルを扱うに至ったのです。
何故特殊要素満載のストーリーになったのか
今回のシリーズを一言でいえば「年齢の上がったアイドルが独りで出かけ、学生時代の友人と現地で会い、ライブを一緒に観る」というストーリーですが、かなり特殊であることは間違いないでしょう。これらの要素にはそれぞれ理由がありますので、ここでまとめておきたいと思います。
①何故23歳だったのか
単純に、他の私の創作との都合です。旅m@s初挑戦の2015年から2年間は学年・年齢への考えがやや曖昧でしたが、2017年度に高森藍子ら公式で(推定)高校1年のアイドルを大学1年(相当)とするよう定めました。すると藍子より3学年上の夕美は2018年春には大学を卒業し、4月に23歳の誕生日を迎えることになります。このシリーズもこの設定に従いました。
②何故独りで行ったのか
旅m@sには色々な形態がありますが、やはりプロデューサーとアイドル(事務員含む)が出かけるタイプが圧倒的多数です。これにはプロデューサーが旅行の引率者兼、何かの解説役あるいはギャグ展開の汚れ役、大人組とまともに付き合える相手等として便利だから、という背景があると思われます。今回のテーマだって作者が違えば、彼女の担当プロデューサーと一緒に観に行って、今後のアイドル活動について共に思いを巡らすストーリーになっていたかもしれません。
では何故そんな王道から外れたかというと、いわゆる「Pドル」展開は公式の供給と流れてくる二次創作で間に合っていたからです。彼女の場合は特に公式でもプロデューサーとふたりきりのシーンが多いので、二次創作でもブラックコーヒーが欲しくなるような漫画を多数見かけます。いずれも素敵ですし、私が見る分にはいくつあっても困りません。しかしそんな現状だからこそ、プロデューサーと離れていたらどんな行動をするのか、アイドル同士でどんなやり取りをするのか考えたいと思うわけです。
③何故友人を登場させたのか
夕美の学生生活を妄想したかったからです。
……あまりにも身もふたもない理由ですが、今のところ大学ではまとめ役を担っているらしいということしか明かされていないはずです。その状況下、アイドル活動のバックグラウンドとしてもう少し知りたいという欲が転じて、自分で妄想してしまった次第です。といってもあんな感じの友人がいたら幸せだよね、ぐらいのものですが。アイドルを頑張る同期を応援していたら他にも推しができて、卒業後もライブがあれば各地から参戦し、リアルの生活のモチベーションとするような。また事務所の方針について本音を漏らしつつも、ひとまずは応援を続けたいと信じられるような。
余談ですが、友人のうち名前のある2名――真里と綾乃にはうっすらとしたモデルが存在します。
今後の旅m@s制作と相葉夕美について思うこと
先にも述べたように私は長編の旅m@sが不向きだとわかったので、当面は新作を長編で制作するようなことはせず、短めの作品を短めのスパンで投稿していく方針でいます。では泊りがけの旅行はもう扱えないのかというと、その限りではありません。最近別の方の投稿で、スポットごとに簡潔に紹介し1話に収めた作品を見かけたので、それがヒントになると思っています。もっとも近年の感染症の影響で情報収集も収録も難しく、現時点ではストックが1作分しかない状況ですが……。
その一方で実はもう1つ未完のシリーズがあるのですが、諸事情で制作を2年以上中断しています。勿論未完で終わるつもりはありませんので、いつでも再開できるよう、出来る準備は進めていきます。
そして、今回の主人公である相葉夕美について。折角このシリーズの制作を通じて親しみを深められたので、今後も彼女の話題には積極的に触れていきたいと思います。といっても、警戒されているSSR5周目はジュエルの在庫次第ですが……。それはともかく、今後の活躍がかなり楽しみな一人ではあります。2019年のフェス限以降の小悪魔・セクシー傾向を深めていくのか、第一印象の天真爛漫さを活かした正統派路線を再び究めるのか、はたまた予想もしない一面を新たに見せてくれるのか。いずれにしても、どんな色にでもなれる、美しく変わっていける彼女の選ぶ道ですし、信じて見守りたいと思います。
アイドルとの繋がりとしてはまず、このシリーズでも意識した高森藍子との"Flowery"としての活動に進展があることを望んでいます。ベストはデレステでの新曲イベント、次点で営業コミュ実装です(SSRに写り込まれたらどうしましょう(笑))。今までのように、デレぽで何度も焦らされるのはちょっと困ります。他には北条加蓮・藤原肇との絡みが欲しいのですが、これは推し同士繋がってほしいだけで、公式の展開に沿うものではありません。加蓮はミント(ティー)、肇は花器などを出発点に、どうにか発展させられないものでしょうか。
また今後の旅m@sでの彼女とのお付き合いについてですが、今のところ彼女主役の新作の予定はありません。しかし他のレギュラー陣との多彩な繋がりを活かして、脇役として様々なシチュエーションで登場する機会はあると思います。実際、本シリーズ以降に制作し先に完成した3作で登場を果たし、同僚を自宅に招いたり、お出かけ話の聞き役になったりしています。
それではあとがきはこの辺りにして、本日から10回目のシンデレラガール総選挙です。昨年と同様、夕美にも一定数の票を投じる方針でいます。今回はユニットも競い合うのが特筆すべき点ですね。彼女と属するユニットがどんな爪痕を残せるのか、楽しみです。
以上
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?