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ナースプラクティショナーってどうなの?

ナースプラクティショナーってどうなの?

キャリアアップを考える際に、認定看護師や専門看護師に加えて、最近は日本版ナースプラクティショナー(NP)という選択肢もあります。今回はNPについて解説します。

日本版NPはアメリカのNPとは違う!

米国等では、医師の指示を受けず診断や治療、処方などを行うことができる「Nurse Practitioner(ナース・プラクティショナー)」という看護の資格があり、医療現場で活躍しています。しかし、現在の日本の法律では看護職は、医師の指示を受けなければ医行為を行うことはできず、また、診断や処方を行うことはできません。
したがって、米国等の「ナース・プラクティショナー」に相当する資格は現在の日本にはありません。

日本看護協会資料より引用

しかし、現在の日本の法律では看護職は、医師の指示を受けなければ医行為を行うことはできず、また、診断や処方を行うことはできません。
したがって、米国等の「ナース・プラクティショナー」に相当する資格は現在の日本にはありません。

NPは何ができるの?

厚生労働省が定める特定行為(21区分38行為)を行うことが可能です。特定看護師は特定行為の一部を取得しますが、NPはすべての特定行為を学習するという違いがあります。また特定行為の実践だけではなく、医師からの直接指示により気管挿管など相対的医行為を実践できるように教育を受けます。

NPになるには?

5年間の実務経験を積んだ後、診療看護師教育課程を有する大学院修士課程において2年間、医学に関する知識や、特定の医療業務に関する実践を学ぶ必要があります。
修了後は日本NP教育大学院協議会が実施する、NP認定試験を受験して合格すれば認定を受けられます。資格は5年更新制となっています。

NPのお給料は?

施設によっては資格手当を付与しています。また、施設によっては診療部所属となるため、一般的な看護師と給与体系が異なる場合もあります。
認定看護師や専門看護師よりも高い手当をつけている病院もあるみたいです。

NPってどうなの?

すでに活躍されている方もいますが、一般の看護師とは異なる活動を行うことになります。
活躍する上では、施設や医師、看護部の理解が不可欠です。
アメリカのようなナース・プラクティショナー制度の創設に向けて日本看護協会など関係団体も活動を行っていますが、看護師の裁量拡大には慎重な意見があることも確かです。

とはいえ、高齢者人口の高まりや医師の働き方改革により、タスクシフト・タスクシェアはますます進むことが予想されます。
まだまだ発展段階の資格であり、今後の可能性もあるので、迷っている方はチャレンジしてみることをオススメします。

大学院の進学など、キャリアアップを考えている方はご相談に乗れるので、お気軽にコメントください。

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