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#アドベントカレンダー2021 🎄イラスト制作を研究っぽく分析してみる🎄

こんにちは。絵描き兼デザインを学ぶ学生のねくたーと申します。

今回はナカタニエイトさんが企画してくださった「クリスマスまで物語を止めないで!物語が必要な人のための Advent Calendar 2021」に参加させていただきました。

最初にお詫びしなければならないのですが…

22日の日付が変わるまでに投稿…できませんでした!!

これはアドベントカレンダーとしてよろしくないので、反省しています…。

気を取り直して。21日の沢さんの記事、ビッグなBLEACH愛が伝わってくるお話でしたね!もはや1年分のプレゼントです🎁

私はデザインを4年間学んできた学生で、卒制ではサービスデザインを研究/制作していました。先日卒研の最終審査があり、無事に卒業が決定しました。いまだに卒研モードが抜けきっていないので、イラスト制作を研究っぽく分析してみるというテーマでお話しします。

------ここからは研究っぽくするために口語体になります。------

完成形

クリスマスにまつわるイラストを描く!と宣言していたので、「クリスマスツリーがモチーフの女の子」を描いた。上限の関係でサイズを小さくした。

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現状分析

自分の絵を見直すと、きっちりラフ!線画!明暗!色分け!塗り込み!という順に工程を踏んでいる。たまに上手い人のワンドロとかを見たりすると、髪の束とか首の下以降がブラシでちゃちゃっとやっただけ…!?なのに完成して見える…?ということがあった。
さらに、高校のデッサンでも口酸っぱく言われたが、イラストでも部分描きの癖があり、加工やサイズ調整で見えなくなっちゃうところも描き込んで後で後悔してしまう。

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カトレア学院サムネ小

そもそもの私の絵の傾向として、彩度低めの絵が多い&クリスタの色混ぜに頼りきってることが原因。まだ、それだけなら工夫して対策できるが…「どんより」しちゃってる例はこちら。

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特に白と黒というパキッとコントラストがつくはず!の絵なのにどんよりしちゃってるのは、
・ライティングが正面からなので、メリハリがない。
・革の質感が明暗があまりなく、のっぺりしている
からだと考えられる。
対策として、


・正面の場合は胸下からがっつり影を入れる
・質感が違うものはちゃんと資料を見るなりしておおげさでもいいから描き分ける


ということができる。

じゃあ、思い切って絵の進め方を変えてしまおう!と決意。

目標設定

上記をふまえて

・適度に手を抜く練習
・脱・どんより画面

ということで、がんばってみた。

試作兼テスト

・適度に手を抜く練習

イラストレーターのnecoさんの進め方を参考にしてみた。
necoさんはサイバーパンク/ミリタリー系のパーツと女の子を組み合わせたとてもスタイリッシュな女の子を描く方で、色やパーツの選び方がめちゃくちゃセンスが良!な方だ。
作業配信を偶然お見かけすることがあったが、
な、なんと…

線画と塗りを同時に進めている…?!

さらに観察してみると、顔まわり/視線の先は丁寧に描写すれば、あとは結構まんべんなく進めてもそれなりに見えるということがわかった。
あと、線画と塗りを同時に進めたほうがデッサンの狂いや違和感を抵抗なく直しやすい。

これを今の絵に応用すると…。
奥側の毛先/左腕/脚は輪郭だけとって、楽をした。装飾系は雪は完全にエアブラシに頼り、オーナメントも光と陰で2〜3色ブラシでがさがさっと塗って、馴染ませて終了!という感じに手間を省くことができた。


・脱どんより画面

今回は、思い切って背景を夜景にし、ドレスの白さとの対比を出すのは前提!として


・質感が違うものを組み合わせて、画面がのっぺりしないようにする。
・必要性を感じない箇所は色混ぜを使わない


とルールを決めて進めてみた。

すると…、結構いい感じ…では?元の配色がぱきっとしているのに加え、

・オーナメントの金属感
・ドレスの光沢感とリボンや髪の光沢感の書き分け
・ドレスの装飾のリボンの透け感

で質感の描きわけができ、画面が単調さから脱却した。


描いてみて課題だな…と感じたことは

・人体構造の理解ができていない
・時間がかかる

の2点だ。


・人体構造の理解ができていない
高校生の時からクロッキーを習慣にしていますが、人体構造はいまだによくわかっていま!せん!!(今までは写真を元に人体描くなりしてどうにかしてました。)
特に、腕をまっすぐ上げた時の肩と腕の繋がりがあんまりよくわからなかった。
それらしい資料もなかったので、「関節は影つけて、光が当たってない場所と稜線は暗くしとこ〜」でごまかしました。
人体構造がよくわかってる人は、こういう場合、可動域の位置とか計算してそれっぽくするんだろうな…

「クロッキーやってるんじゃないの?」というツッコミができるかもしれない。
これは単純に12月前半は卒研に追われていて、あんまり絵の練習ができなかったのだ。反省したので、これからは一日6分でもいいからクロッキーしよう…。
先日「だらっとしたポーズカタログ」を入手して、試しに数ページクロッキーしてみたのだが、とても!よい!!
ほぼ半裸の状態の写真が多い上、男女両方揃っているので人体構造がわかりやすいし、背景込みで撮影してあるため、背景ありの絵を描く私にとっては非常にうれしい。
これは毎日練習せねば!


・時間がかかる
ちょ〜っと要件を整理。


Good!
・背景は30分で作成。
・最初の90分でまんべんなく+顔まわりを丁寧に進める
More…
・塗り込みをすると部分描きで30~1時間ほどかかる
・明暗のラフと完成形が変わった。


Good!
・背景は30分で作成。

薄目で見て、「よく見える(目立つ)」箇所は描き込んで、その周りはまんべんなく描く。
左上の窓と左下の天井はコントラストが高く、かつ薄めで見てもよく見えたので、そっちを優先して描いた。参考にしたのはこちらのツイート。


・最初の90分でまんべんなく+顔まわりを丁寧に進める
最初の90分(慣れれば20~30分を目指したい)で線画+下の段階まで影もつけつつ塗り込み。
最初から顔まわりは丁寧に進めることと、全体をまんべんなく塗ることの両立を目指す。

More…
・塗り込みをすると部分描きで30~1時間ほどかかる
(22日のうちに仕上げるというお約束のはずが)あれも、これもと足りない部分に目がいってしまう。さらにパーツが多い絵だと…?

塗り込みの段階も、顔まわり→目線の先→見える面積がどうしても大きくなってしまう場所
の順に優先順位をつけて、全部100%です!という状況を避けたい。
今回は優先順位が低いはずのスカートの表現に無駄に時間がかかってしまった。明暗をプラスした後に描き込みをすればもう少し時間節約できたかな。

・明暗のラフと完成形が変わった。

これは最終的に魅力的に見せる!ための回り道なのでしょうがない。
終わりよければ全てよし!
ただ、ラフから明暗を変えたことによって、背景がつぶれて作業が無駄になってしまうこともあるので、ラフを慎重に描く?とかで対策はできるかもしれない。

まとめ

久々にちゃんとした絵を描いてみたが、時間を置くことによっても、自分がいた環境に影響されることによっても、絵に対しての考えが変わるものだな…と実感した。絵を描くことは短期間でPDCAを回していくという観点ではアジャイル開発とも類似性がある。

---------以上で研究成果の報告を終える----------

明日(という今日)はきさらぎみやびさんという方が小説を投稿してくれるみたいです。どんな記事が投稿されるか楽しみですね!


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