
ヴェネチア国際映画祭・チケ発編
今回は、情報共有というよりもレポートです。去年どうだったかわからないし、来年どうなるかもわからないからです。今年(Venezia76)はこうだったよ、というお話です。役には立ちません。憎悪の備忘です。
戦いは期待を裏切り、定時に始まった。
いよいよやってきた8月9日。過去のあれこれからイタリアに対して強い懐疑心を持っている私は、もちろん19時(JST)ぴったりにチケットサイトが開くとは思っていませんでした。むしろ5分前くらいから開いてるかもしれないと、18時50分からスタンバイしていました。20時から仕事でしたので、19時35分には家を出なければならなかったのですが、その辺は気にしていませんでした。まさかこのような世界規模のイベントで、チケ発トラブルが生じるとは思っていなかったからです。
予想を裏切って時間丁度に現れた[Buy Your Tickets]のボタンを押しますと、わかりやすく言って、繋がりません。スマホでやってもパソコンでやってもだめです。たまに[500 error]の表示が出ます。なめてた。相手は世界。そりゃエラーも出るわ。はーん。しごとー。
Non sono un robot.
19時30分あたりまでこの状態が続きます。ぱそこんにくわしいともだちに聞いたら、この状態なら多分誰も買えてないから焦らなくていいのでは、と言われましたが、焦るよね。相手は世界だしね。てか仕事だし。しかし事態は突然変わりました。開始から30分、突然こいつが現れた。
Non!! Non sono un robot!!!!!! Sono umana!!!!!!
Botでない証に、消火栓の写真を選ばされます。「消火栓どれ?」とイタリア語で聞かれるわけですが、そこは慌てず翻訳機能を使えばいいところを何を思ったか私は電子辞書で単語を調べ始めました。落ち着いて。
無事ボットでないことを証明すると、キューシステムの画面が現れます。あれだー!イギリスでよくあるやつー!!多分はじめてだったら意味不明で泣いてたー!さすがにここで冷静さを取り戻し、英語に切り替えました。キューに並んだ状態で職場に向かいましたが、案の定仕事が忙しく、結局2回スキップしてようやくチケット購入画面に行きつきました。
バベルの塔
さて、障害物競争はまだ終わりません。キューの先頭に立った私を待っていたのは何かよくわからんページ。
@la_Biennale I have been trying to get tickets for over an hour since 12-noon, waiting in @Boxol queues only to get 500, 502, 504 error messages.Finally after all that waiting you only have PaleBiennale Season Tickets at a low price of €215!?Grazie#BiennaleCinema2019 #Venezia76
— Qaisar Rana (@OPTIKblok) August 9, 2019
まさにこれ。この人が説明してる状態。そしてこのツイートにもレスされてますが、どうやらイタリア語表示にしないとチケットを買える状態にならなかったとか。まじか。どんな罠だよ。
それを聞いて早速イタリア語に切り替えて、ここではじめて私は想像したようなチケット販売ページに行き着きました。が、最後に私を待っていたのは"Sold out"です。
Sold out, but...
今回お目当ての作品が2つあって、それぞれ2回分が一般向けとして売りされたのですが、そのうちの1つを、残席5の状態でようやく繋がってなんとか端っこが取れました。焼野原でした。
やはり世界が相手だともう桁が違うな…と肩を落としていたところ、どうやら一部しか販売されていないらしいという情報をもらいました。
The first tranche of available tickets is sold out but soon other tickets will be available. We recommend keeping the website monitored or subscribing to @Boxol newsletter.
— Biennale di Venezia (@la_Biennale) August 9, 2019
ファーストトランケ???お前そんな売り方するって今まで一言も言わなかったな???
The great expectations for #Venezia76 made @Boxol record numerous accesses and the first tranche of tickets is now sold out. However, this is only the first portion of available tickets, therefore, we recommend keeping the website monitored or subscribing to Boxol newsletter.
— Biennale di Venezia (@la_Biennale) August 9, 2019
The great expectationsじゃねえわさ。どんだけ前向きやねん。
Tickets for the #BiennaleCinema2019 #Venezia76 are not sold out! Today only a first tranche of tickets was available. We recommend keeping the website monitored or subscribing to @Boxol newsletter in order to receive every update!
— Biennale di Venezia (@la_Biennale) August 9, 2019
なんか…そっか。わかったよ。お前のそういうとこ、好きな人は好きだと思うよ。
「昼夜定期的にF5を押し続けるか、Newsletterのお知らせ待ってろよ。」ということは「次回の発売に関しては何日何時から売りますというアナウンスはしません。」ということなのでしょうか。そうやって分散させようという作戦なんでしょうか。よくわかりません。とりあえず、1時間おきくらいにF5を押します。
The game is over.
公式による「Newsletterのお知らせ待ってろよ。」などというコメントに、私は一切期待していませんでした。絶対に突然販売が開始されると、謎の確信を持っていました。
ですので、まずはあちらの12日(月)の10時(こちらの17時)が怪しいと思い、本日12日、16時30分頃にパソコンを広げ、とりあえずF5を押してみました。
「…買えるし。」
公式のTwitterアカウントはだんまりです。もちろんNewsletterも来てません。慌ててお目当ての作品のチケットを購入…しようとしたのに先日購入時に登録したパスワードが通りません。仕方がないので"Forget your password?"を押したところ、「お前の登録はない」との素気無い返事。いやいやいやいやいやいやいや。ないとかないわ。3日前のことをもう忘れたのかお前は。などと絡んでいる余裕はないので、とりあえずチケット購入をお友達に依頼し、無事お目当ての回をすべて購入できました。
私のパスワード問題はおそらく偶発的な出来事なので書き残すほどのこともないのですが、まとめると、8日の購入時、購入はできたけれど登録はされていなかったようです。新しく登録し直してみたら、Registrationのメールがきたんですけど、前回は来なかったんですよね。そりゃパスも通らないし、Forget~でも送られてこないわけです。登録されてないんだから当たり前だよね。なので前回購入したチケットも、ダブルブッキングとかされてる可能性があるんですけど、一応手元に購入履歴とe-ticketはあるので、これを持ってヴェネチアに乗り込みます。
更に今日、登録し直してから購入した分も、突然Tax Codeなるものを聞かれたり、別のルートでログインしたら聞かれなかったりと散々でした。疲れた。あとはチケット購入画面に行くのに2ルートあるんだけど、片方のルートだと販売していない扱いになっているのにもう片方からなら買えるとかね。そういうなんていうのかな。ほんと、これよく暴動起きないなっていうね…。日本人が不寛容なのかもしれないけど…。
ちなみにルートAとルートBはこんな感じです。今はどっちからでもちゃんと買えます。普通にトップページから[Buy Your Tickets]でいくとこっち。
変なところから入っちゃうとこっち。こっちは更新が後回しにされてたみたい。
とりあえず、無事2作品2回ずつ、お目当てのチケットを購入できたので、少なくとも1回ずつは観てこれると思います。お疲れさまでした。次回は多分、現地から。
ちなみに現在、第2段発売から8時間経過してますけど、Boxol Newsletterはきません。