カーディフ城でDermot Kennedyを聴いた話。
2022年6月3日、Dermot KennedyのCardiff Castleライブを観に行きました。一応背景を書いておくと、今、私は仕事を辞めて趣味で1年間イギリスのマンチェスターに滞在しています。マンチェスターからカーディフとかそんなに近くないんですけど、あらゆるイベントが「千葉から行くより近い」という基準で「行ける!」になるから怖い。
ちなみにHOW TOとライブレポの混じったたいへん読みにくい記事になっております。あと文中では先輩呼びしてますけど別に後輩じゃないです(当たり前)。なんか呼びつけもあれだし、ダーモットさんってのもなんか不自然によそよそしいし…先輩くらいが呼びやすいなっていう…。
では紹介がてら1曲聴いてください。
最高。
情報を得る
公演スケジュールについては容易に入手できるかと思うのですが、というか聞いてもないのにGoogle検索で表示されるのですが、海外でライブに行く場合、いかんせん土地勘がありませんので、チケットを購入する前にいくつか確認する必要があります。いくつか、とか書いたけどふたつだけでした。ライブ会場と宿泊場所です。宿泊場所は会場の近くがいいじゃないですか。知らない場所でバスとか絶対乗りたくないんですよ。終了時間も遅いですし。
しかも今回は会場が城です。
城。ガチ城。これは廃墟部分だけど。
幸い、カーディフ城はカーディフセントラルの駅からそう遠くなく、周囲にホテルもたくさんありました。このホテルの値段を先に調べることも重要です。ちなみに今回は、宿泊代金がチケット代金の3.5倍です。ダーモット先輩の前では許容範囲です。
あ、あと交通機関も。なんだか知りませんがイギリスは「この日は工事でむっちゃ遠回りでしか行けない」みたいなことがまれにあるので要注意です。キャンセル&遅延が生じることも普通にあるので復路はともかく往路は余裕が必要。宿と電車を確保して、ようやくチケットです。
チケットを購入する
音楽関連だとイギリスではticketmasterがやっぱり一番メジャーなんですかね?たぶんチケットぴあみたいなものだと思います。野外でオールスタンディングなので席で悩んだりはありません。
リセールチケットというのがあって、少し安いんですけど、なんか説明の英語読むのが面倒なので通常チケットを買いました。そして公演によると思いますが、チケットのpdfが送られてくるシステムではない場合があるので要注意です。今回はticketmasterのmy accountに自分で行ってpdfをダウンロードしてプリントする形式でした。待っていても送られてきません。スマホにDLでいいかな?と思ったのですが執拗にprintって書いてあるので大人しく印刷しました。もしかしたらアプリ落としてればDLでいけるのかもしれない。知らない。
そしてこれが購入時には「まだ準備できてないけどドントウォーリー。3日前までには準備するよ」ということで、きっかり3日前まで準備されませんでした。
インフォメーションを確認する
これは会場とかプロモーターによるんだと思いますが、今回のカーディフ公演は事前にDo's&Don'tsと称して当日インフォメーションが、オープニングアクトのメンツとともに2日前(多分)に発表されました。
大まかなタイムテーブルと、やっていいこと、だめなこと(持ち込み禁止含む)、交通機関の利用についてなどが書いてあります。気になっていた飲食とお手洗いですが、食べ物も飲み物も持ち込み禁止な代わりに、ストリートフードがアベイラブルだよと書いてあります。お手洗いも用意があるようです。完全に野外フェスの様相。ちなみに雨天決行ですが傘禁止です。これはもう祈るしかない。
そしてざっくりタイムテーブルです。
Gates Open - 5 PM
Approx Concert Finish Time - 10:45 PM
開場から終了まで5時間45分。やっぱりフェスだ。オープニングアクトが2組発表されておりますが、終了時間から逆算したほうが確実そうです。ダーモット先輩の登場は早くても20時半と予想。前座観ても良いんですけど、いかんせん独りなのでさすがに時間を持て余すと思い、19時半到着を目指すことにします。多分飲食とかめちゃくちゃ並ぶんで。彼ら並ぶの大好きだし。
それではこの辺でダーモット・ケネディさんの曲をもう1曲置いておきますね。私が一番好きなやつです。
最高。
ライブ当日
ライブの前にカーディフ城を見学するため、朝8時半の電車に乗りました。カーディフの街にはあちこちにダーモット先輩のポスターが貼ってあって、見かけるたびにニヤニヤしました。ご本人がインスタにあげてた場所のポスター、偶然私も撮っていたので見てください(自慢)。
ホテルは会場のすぐそばだったのですが、荷物を預けに行ったらあなたの部屋もうチェックインできるよと言われ、早々にチェックイン。ありがたい。電車3時間はわりと疲れた。ベッドにごろりと横になり、城見学すら面倒くさいな…とウトウトしはじめた時、外から何やら音楽が。これは…!これはリハーサル…!飛び起きて小走りに入城。バンドの演奏とコーラスにあわせてフンフンしてみたりちょっと歌ってみたりするダーモット先輩を確認…本当にいる…廃墟前で震える日本人。周りの観光客がなんだなんだって感じで眺めているのを見て「ダーモット・ケネディさんですよ!!」とひとりひとりに念を飛ばしました。
そのあと一通り城を巡ってホテルに戻って身を清めて待機です。(寝た)
当日のスケジュールは
17時00分 開場
18時30分 Jack Cullen
19時50分 KAWALA
21時00分 Dermot Kennedy
22時15分 終了
でした。KAWALAから見た。雨に降られた。傘ダメって書いてあったけどさしてる人結構いた。でも基本雨合羽orゴミ袋orピザの箱or非武装。KAWALAの演奏中はずっと降ってて、ダーモット先輩がはじまる少し前に小降りになった。
食べ物はホットドック・チキン・ピザ・ヴィーガンバーガー・アイスクリームの5店舗だけでした。ドリンクのテントはものすごい数だったので全然並ばずに買えました。700mlボトルのワイン£25なんかもあって「レベルが違う」と思いました。トイレもすごい数あったからそんなに並んでなかったな。今回のカーディフ城ライブはダーモット先輩だけじゃなくて、4日くらい連続で行われるイベントの一環なので、かなり野外ライブ環境は整えられていたんだと思います。すなわち参考にならない。
ぼっちの人は自分以外に見かけなかったな…。ラストのsomething to someoneでみんな一緒にいる友達や恋人と見つめ合ったり互いを指さしながらサビを歌っていましたが私はステージ上の先輩に向けて全身全霊涙目で歌っておりましたので。
ライブ感想
他国のライブではオーディエンスがアーティストと一緒に全力でシンガソングするらしいという噂は聞いていたのですが本当でした。日本だとステージ上から要求された時だけじゃないですか。あとは掛け声みたいなのとか。もうここの人たちずっと大声で歌ってるんですよ。よく歌詞覚えてるなって感じなんですけど。でもだからといってダーモット先輩の声が聴こえないわけではなく、一体感が生まれて悪くないな、と思いました。ただ無伴奏、いわゆるアカペラだったFor Island fires and familyで、タイミングを外して合いの手みたいな感じで歌ってくる奴がいたんですけどあいつは許さない。
歌うのは良いんですけど、おしゃべりがすごくてびっくりしました。まぁ野外というのもあるのかなと思いますが、曲の最中に「OMG!こんなところで会うなんて!」みたいなやり取りを大声で(多分、ダーモット先輩がマイクで歌っていて相手の声が聞こえないから!)はじめたときにはちょっと驚いた。あと「カメラ頼んでもいい?」って見知らぬ人に撮影をお願いする二人組とかもいた。曲の最中に。しかもAfter Rainの最中に。野外だからかな…でも後方ならともかく、わりと前方でそれやってるからびっくりするよね。
そんなカルチャーギャップを体感しながらのライブでしたが、なんかもうすごくすごかった…。曲がはじまるたびに「わぁ…」って声に出して言ってた。MCはあんまりなくて、An evening I will not forgetとAfter Rainの前に少し曲のことを話したくらいかな。Without fearのスマホライトは多分綺麗だったと思います。先輩がit's beautifulって言ったんで。私がいた向かって右側のスクリーンが死んでいたので私にはわかりませんでした。一番もりあがったのはやっぱりラストのsomething to someoneかな…。Giantsも盛り上がってたけど…あとBetter Daysも…Outnumberedもかなり…。でもやっぱり個人的にはAn Evening I will not forgetが良かったな。私のうしろにいた、『ハートストッパー』のイモジンみたいな女の子が大ファンらしくて、もうキャーキャーすごいハイテンションだったんだけど、An Evening~がはじまったら友達に「ヘイ!リッスン!ドントスピーク!リッスン!!」って突然キレてたからね。
とりあえずみんなで歌いそうなところは歌詞覚えておこう…と思ってイメトレ予習しすぎてなんかどの曲もライブでやった気がしてしまい、セトリは覚えてないんですけれども、13~15曲くらいやったのかなぁ。75分だから。日本のアーティストのライブ感覚だと短いね。野外だからかもしれん。でも満足度高いから全然いいです。全然満足です。最高だった。MCもね、もちろん全部は聞き取れませんでしたけれども、ダーモット先輩て声がまるいよね…優しい…優しさと力強さの奇跡のバランス…(思い出して泣いてる)。
はりきって撮った写真は全部ステージ上が爆発してるし、動画は音割れしてるけど、なんとか死ぬまで脳の記憶に残したい。(もうセトリ忘れてるけど)
せっかくなので覚えてる曲だけ備忘で書いておきます。SNSで検索したけどわかんなかった。みんなあんまりセトリには興味ないのかな。順番適当。
All my friends
Giants
Something to someone
An evening I will not forget
Better days
After rain
For Island fires and family
Power over me
Outnumbered
Without fear
Lost
Rome
Outgrown
退場には少し時間がかかりましたが、そうは言っても10分くらい。こういう時、誰かがダーモット先輩の歌を歌いはじめて合唱とかあるのかな?!と期待したんですけど、なぜか前方にいた兄ちゃんが歌いはじめたのがU2の"I Still Haven't Found What I'm Looking For"だったので、退場列でI'm looking for~と合唱しました。なんでだ。
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