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ふっかつのじゅもん

約1年ぶりにきみからの連絡がきた。
そこにはあのときはごめんなさいって書いてあった。

わたしは友達にザオラルLINEきた〜って笑いながら報告したっけ。
内心、飛び上がるほどうれしかったのに、意味わかんない、どういう気持ちで送ってくるわけ?とか散々盛り上がった。

その前の年、わたしの「会いたい」にきみは次の日の仕事のことを持ち出して、会ってくれなかったね。
当日も諦めきれなかったわたしは未練がましくメッセージを送って既読スルーをくらって、深酒した。
せっかく君の住む街へいけたのに、1番会いたい人に会えなくて、返信もなくて、わたしの恋は死んだはずだった。

わたしは何にも分かってなかった。
本当に分かってなかった。
こんなことなら、あの時に全部終わらせちゃえばよかったって、今になって思う。

もしかしたら、それはきみも同じ気持ちかもね。

でも、最初に復活の呪文唱えたのはきみでしょ。
息を吹き返したわたしの、息の根を止めるのも結局きみだってことだよ。


*4ヶ月前と、そこから更に1年前

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