81.夕方の電車プレイリスト
筆者がいちばんイヤホンで音楽を聴いている空間は、電車に乗っているときだ。
会社の行き帰りや、休日に遠出するときも、ほとんど必ず、なにかしらの音楽を聴いている。
以前書いたように、この行為にはストレスマネジメント的側面もあるにはあるけれど、
一番の目的は、そのときの気分に合った音楽に浸ることだ。
通勤時や遊びに行くときには、テンションが上がるようなアップテンポの曲を聴く。
その反対に、帰り道でしか聴かない曲、というのもある。
そして、その中でも、不思議と夜ではなく、夕方の空気にぴったりマッチする曲というのがある。
たとえば、非日常に没入していく感覚のある、この曲とか。
音階を繰り返す曲調が、どことなく壮大さを感じさせるのはなんでだろう、と思っていたのだが、
『オッペンハイマー(2023)』のサウンドトラックの、この曲↑ も音階だからかもしれない。
As Time Fliesの方は、ここまで緊張した雰囲気はないから、リラックスして聴けるけれど。
全体としてはアップテンポの曲でも、
イントロの、ぼんやりしたこだまみたいな部分がとても夕方っぽい、これもいい。 ↓
あとは、ラナ・デル・レイの電子アレンジらしいこれ ↓も、異世界感があって不思議なやさしさがある。
電子音の独特の響きは夕暮れどきに合うのかも。
これとか。↓
ひとりで電車に乗るともの思いにふけりがちなので、こういうセンチメンタルな曲調のもいい。↓
あとは、以前のブログでも紹介した、のどかなこの曲とか。
帰り道、ひとりで電車に揺られるのは、
よほど満員電車でもない限り、わりと楽しい。
このプレイリストを聴きながら座って、窓に目をやると、
夕焼けに染まる家々が窓の向こうにどんどん過ぎ去っていくのを、いくらでも眺めていられるからだ。
電車の速度も相まって、自分か風か雲になったかのような、かろやかな気持ちになる。
長生きしたひとが老衰で幸せに死ぬとき、こんな気持ちになるのかなあ。