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52.銀世界のロマン

関東出身の筆者は、ホワイト・クリスマスなるものを経験したことがない。
雪が降るのは、決まって年が明けたあと、1月や2月のなんでもない日だ。

それはそれで、電車が止まって学校や会社が休みになるので、お得なのだけど。

もちろん、筆者の大好きな北海道は毎年、とんでもない量の積雪に悩まされているし、

今年は北国じゃなくても、大雪のニュースに登場しているのをよく見る。

だから、軽々しく「クリスマスに雪が降ったらロマンチックなのに〜」なんて、言っちゃいけないかも。

そう頭で分かっていてもなお、
なぜか一面の銀世界に憧れる気持ちは、幼い頃から消える兆しがない。

今年の3月の北海道旅行で撮影した雪景色


このへんとヘッダー画像は、数年前の首都圏での大雪のときに撮ったもの


そして、筆者はこのクリスマス・ソングが好きだ。

I'm dreaming of a white Christmas
思うんだ、クリスマスに雪が降ればいいなって
Just like the ones I used to know
ほら、懐かしく思い出すようなやつ
Where the treetops glisten and children listen
To hear sleigh bells in the snow
小枝が雪できらきらして、子どもたちはソリの鈴の音に耳をすませる

 White Christmas -歌詞

I'm dreaming of a white Christmas
クリスマスには、雪が降ったら素敵なのに
With every Christmas card I write
クリスマス・カードを書きながら、思うんだよ
May your days be merry and bright
きみの毎日が明るく、楽しいものでありますように、って
And may all your Christmases be white
あと、きみのとこのクリスマスも、雪が降ったらいいねって

I'm dreaming of a white Christmas
思うんだ、クリスマスに雪が降ればいいなって
Just like the ones I used to know
ほら、懐かしく思い出すようなやつ
May your days be merry and bright
きみの毎日が明るく、楽しいものでありますように、
And may all your Christmases be white
そして、きみのとこのクリスマスも、雪が降りますように。

この歌は1942年の映画、『スイング・ホテル』の挿入歌で、
その年のアカデミー賞歌曲賞を受賞し、ビング・クロスビーの十八番になったらしい。
昨日のナット・キング・コールもだけど、
なんていい声なんだ…と、毎年うっとりしてしまう。


この映画が米で公開されたのは、1942年8月。

1941年の12月に、日本は真珠湾攻撃をしたので、日本とアメリカは戦争に突入している。
当時の日本にいたひとは、この映画も、このクリスマスの名曲も、リアルタイムでは楽しめなかった。

日本で『スイング・ホテル』が公開されたのは、1947年に入ってから。

戦争が終わり、みなたくさんの大切なものを失ったあとに、この歌はどんな風に響いたのだろうか。


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