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69.YouTube shortで知った音楽
この年末年始、ひとりになるとよくこれを聴いていた。
ミラクルミュージカルというから、日本のアーティストなのかと思ったら、どうやら海外のバンドのようで、
どうやらTally Hallというアメリカのバンドのボーカルのひとり、Joe Hawleyという方が率いる音楽プロジェクトらしい。
よくわからん。
なにが言いたいかというと、
Tally Hallというバンドを知らない筆者が、星の数ほどもある音楽の中から、自分の好みに刺さるこの曲に出会えたのは、ものすごい奇跡ではないか、ということである。
ほかでもない、絵画紹介系のYouTubeショートから筆者はこの曲に出会った。
このYouTuberが、なぜカインとアベルの絵画にこの曲を合わせたのかはわからないが、
この人がミラクルミュージカルを知っていて、動画に使ってくれたおかげで、筆者はこの曲に出会えたのだ。
YouTube shortには、再生している動画になんの音楽が使われているのか表示される機能があるし、
たとえそこになくても、音楽を音から検索してくれるShazamを使えば、だいたいの曲は特定できる。
こうしたインターネット世界での不思議な一期一会は、今までも筆者をたくさんの音楽と出会わせてきた。
まったく音楽系でないYouTuber
絵画紹介系
ミラクルミュージカルに出会ったきっかけになった絵画紹介動画は、海外ではわりとメジャーなジャンルらしく、shortだけ見ていても結構いろんなYouTuberが流れてくる。
カインとアベルの動画は、このYouTuber。
このひとの取り上げる絵画はちょっと変わっていて、
銀行の火事ばかりを題材にする画家についての、こんなshortから、
こんなかろやかな音楽に出会った。
あとは、このひとの動画もお気に入りだ。
すでに雪の女王についての動画を、本ブログNo.47で引用させていただいた。
↑ あまりゲームをやらない筆者が、この哀しげで印象的なゲーム音楽に出会えたのは、
この人のこの動画がきっかけだ。
こういう絵画紹介系動画は、音楽に出会えるのはもちろん、
本来の趣旨である、絵画の描かれた背景や題材になっている神話、知られざる逸話についても学べるので、
教養が2種類増えてお得だ。
Liminal Space系
今までも何度か触れているが、筆者はThe Backroomsをはじめとするliminal spaceのトレンドが好きだ。
「誰もいないのに、奇妙な懐かしさを感じさせる空間」を指す、アメリカ発祥のオカルトめいたネットミーム。
時空の狭間のような、現実にありそうなのになぜか現実味のない、そんな風景のこと。
(中略)誰もいないからっぽな空間や、人間に忘れ去られたものたちの醸し出す独特な魅力に、今多くの人が虜になっている。
そういうのが好きで調べていると、YouTube shortにはこういうスライドショーみたいな動画がよく流れてくるようになる。↓
たとえば、この動画に使われているテクノっぽいBGMは、これだ。
この、どこか懐かしさを感じさせる牧歌的な響きは、この曲。
この手の動画で圧倒的によく使われてるのは、この曲だ。
ちょっと不穏な、単調なイントロは、たしかに誰もいない謎の空間にマッチする。
あとは、これとか。
このThe Caretakerは、オールディーズを少し電子アレンジして曲をつくっているようで、
この曲の原曲は、アル・バウリーのHeartachesという歌である(歌詞に「It’s just a burning memory」とはっきり出てくる)。
このアレンジに筆者は心をつかまれて、The Caretakerは筆者のお気に入りのアーティストのひとりになった。
音楽紹介系YouTuber
いきなりかなり特殊な例をもってきてしまったが、
もっとシンプルに、音楽を紹介してくれるYouTuberから、新たな音楽に出会うこともたくさんある。
ネット上で流行りの曲
筆者はこの人の音楽紹介ショート動画をよく観ている。
この人はものすごい頻度でショート動画を更新してくれており、
Going viral(バズってる)な、今一番流行ってる曲をよく紹介してくれる。
たとえば、以前紹介した、AIが50年代風にアレンジしたラップは、この動画で知った。
また、筆者はSNSアカウントを持たないので、TikTok発でこんなのが今聴かれてるのか、とか知ることができるのは、この人のおかげだ。
TikTokやYouTube shortは動画自体の長さが短いので、一部しか有名にならないのだが、
実はこの曲はミュージカルの一部なんですよ、とか。
いま、こんなシティ・ポップが海外で流行ってますよ、とか。
雰囲気が似てる曲
このひとのすごいところは、ただ音楽の流行を逐一追いかけているだけでなく、
そもそもの音楽に関する知識がとても深いところ。
だから、「Do Do Do Do Dududududuってリズムが出てくる曲が思い出せない」なんてとんちんかんなリクエストにも、こんなに完璧なかたちで応える。↓
子ども向けのうたからラップ、K-popまでカバーしている見識の広さには恐れ入る。
洋楽のこの曲には、インド音楽でこんな似てる曲がありますよ、なんて動画まで。
インドの音楽なんて、どこから聴くようになったんだろう。
世界は広い。
現代に生きててよかった
なにかと懐古趣味な筆者は、結構な頻度で「もう少し昔に生まれたかったなあ」と考えてしまうのだが、
世界中の音楽にこんなに手軽に出会える、YouTubeというツールが自由に扱えることだけでも、
現代に生きていることを感謝しなければならないな、と、
今日こうして書く中で思った。
筆者はこれからも、新たな音楽との出会いを求めて、YouTube shortをスクロールしていきたい。