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26.サブスク戦国時代

筆者が北海道について語るときに時たま引用した漫画『ゴールデンカムイ』が実写化されている。

筆者は今年初めの劇場版は、漫画を一緒に読んだ友だちと映画館へ観に行った。
すごい再現度の高さだったし、雪山やアイヌのコタン、明治時代の小樽などの画作りも凝ってたし、何より世間の評価も高かったしで、
続編を心待ちにしていたのだが

え、ドラマ化?
しかもWOWOWで配信…?

WOWOWに加入していない筆者は途方に暮れた。
だって、今だけでも、
Netflix
Disneyプラス
U-NEXT
の3つのサブスクを出たり入ったりしているのだ。

また、新しいの入んないといけないの…
しかもドラマ、観るのに時間かかるなあ。

筆者が分析するまでもなく、今は紛うことなきサブスク戦国時代だろう。

毎日のように新作のリリースが発表され、サブスク発で地上波より話題になる作品も少なくない。

結局、どれに入ればいいんだろう。
とりあえず、今日は筆者自身のサブスク遍歴について書いてみたい。

筆者が今までに加入した(している)サービス

筆者は、初回無料期間や気になる新作のリリースのタイミングで、この数年間サブスクを出たり入ったりしている。
そのため、以下に書くサブスクについての印象は、必ずしも2024年11月最新のコンテンツを反映しているわけではないことを、ご了承いただきたい。

Netflix

筆者が最初に加入した動画配信サービス。

筆者がサブスクで映画を観るようになったのはコロナ禍からなのだが、その当時は動画サブスクといえば
Netflixだったように思う。
今ほど、いろんなサービスが競合していなかった。

Netflixはとにかく、オリジナルドラマのクオリティがすごい

『ストレンジャー・シングス(2016-)』の、1980年代アメリカを忠実に再現した世界観には目を見張ったし、


『ウェンズデー(2022)』は筆者のようなティム・バートンファンにはたまらない、こだわりの詰まった学園ドラマだったし、


『ワンピース(2023)』は、日本人のくせにあまり漫画を読まない筆者も楽しめた。


筆者はまだ観ていないけれど、今年に入ってからは『極悪女王』や『地面師たち』なんかも話題になっている。

とにかく、新しいことをやっているというイメージがある。

ちなみに、Netflixを解約した理由は、
上に挙げた、とってもおもしろかったドラマたちの次シーズンが、なかなか製作されないから。

次シーズン製作決定!っていうことは凝った予告編で宣言するのに、さすがに間隔が空きすぎ。

Disneyプラス

以前、こんなブログ↓  を書いて最近のディズニー社の姿勢に疑問を呈してしまったけれど、なんだかんだでディズニーはすごい。

やっぱり、コンテンツの数が圧倒的なのだ。

ウォルト・ディズニーが、Netflixの強力なライバルであることは衆目の一致するところだ。ディズニーの強さの秘密は豊富なコンテンツのライブラリーにある。

 ディズニー作品に加えて、過去15年で次々に買収してきた、ピクサー・アニメーション・スタジオ、アメコミヒーロー物のマーベル、スター・ウォーズのルーカス・フィルム、そして19年にエンタメ業界に衝撃を与えた20世紀フォックスと、目もくらむような企業と作品を抱える。北米の「Disney+」は初日で約1000万件、3カ月で2800万件もの契約を獲得したのも納得がいく。

ITメディアビジネスオンライン「王者Netflixを倒すのは誰か?――動画配信各社の“戦国時代”、勝敗を徹底分析」(最終閲覧: 2024.11.28.)

家族そろってルーカスフィルム作品ファンの筆者は、スター・ウォーズの映画シリーズとドラマ、昨年公開された最新作までを含めた全てのインディー・ジョーンズ映画が観られるだけでも、Disneyプラスに入った価値があった。

加入こそルーカスフィルムがきっかけだったものの、いざ入ってみたら、往年のディズニー・ピクサーアニメ作品も楽しめるのが意外によかった。
小さい頃、ディズニーアニメに心躍らせていた頃をなつかしく思い出したり、新たな作品に出会ったり。

特に、アカデミー賞で実写映画と同じ土俵で戦って音楽賞を受賞した『カールじいさんの空飛ぶ家(2009)』とか、


続編が今年公開された『インサイド・ヘッド(2015)』あたりは、Disneyプラスがなかったら観ていたかわからない。

あと、えぇ…これがDisneyプラスなの?っていうのがあったりする。
『ロッキー・ホラー・ショー(1975)』とか。

↑  カルト映画の中のカルト映画みたいな作品だし、内容もちょっといかがわしいし、
これがシンデレラとか白雪姫とかと同じサブスクにあるの、シュールすぎ。

あと、ティム・バートンファンにとってはDisneyプラスは結構便利。
彼が若い頃にディズニーで働いていた関係で、今でもバートン監督作をディズニーが配給していることが多かったりするのだ。
『フランケンウィニー(2012)』とか、
もっと有名どころだと、『ナイトメア・ビフォア・クリスマス(1993)』とか。

最近、ディズニーと絶縁しちゃったみたいだけどね。


これだけ持ち上げておいて、筆者は2024年11月現在、Disneyプラスには加入していない。

理由はマーベルドラマの台頭だ。
筆者はマーベル映画を追いかけていないので、いくら新作ドラマが追加されても、魅力を感じられなかった。
むしろ、映画の外伝が大量に追加されていくのを見て、もう追いつけそうにないな…と諦めてしまった。

あと、ミッキーやミニーのアニメもよく追加されていた。やっぱり子ども向けなのかな?と感じたのも、子どものいない筆者には合わないと感じた理由だ。

U-NEXT

筆者が今いちばん使い倒しているサービス。

作品数No.1を謳うだけあって、ディズニー関連作こそ配信できないものの、それくらいしか弱点が見当たらない気がする
ずっと観たかった作品や、昔観てなかなかテレビ放送がないことをもどかしく思っていた作品が、ほとんど必ずと言っていいほど、ある。

あと、いわゆるミニシアター系の、ここでしか観られなさそうな小粒の良作もたくさんあるし(評論家気取り)、それがちゃんとおすすめに出てくる。
イギリス映画をひたすら観まくっていた時期に出会った
ゲイの活動家たちが炭鉱夫の危機を救う実話もの『パレードへようこそ(2014)』、


『オッペンハイマー(2023)』のキリアン・マーフィーがトランスジェンダーを演じたアイルランド映画『プルートで朝食を(2005)』、


イギリスの田舎町でのヘアスタイリングコンテストを描いたコメディ『シャンプー台のむこうに(2001)』、

あたりは、本当に出会えてよかったと今でも思う良作たち。
レンタルビデオ店で自分で見つけられたかもわからないし、そもそも置いてあるかすら怪しい。

また、動画配信サービスとしては少々外道ながら、U-NEXTでは雑誌も読める。
最新号に限るが、一度中身を読んでから、紙媒体を買うか迷うことができる。

筆者が気になっているサービス

Apple TVプラス

筆者がこのサービスを意識したのは、2021年。
一番ビリー・アイリッシュを聴いていたときに、ビリー・アイリッシュのドキュメンタリー(2021)を配信していたのを、羨ましく感じた。

日本では劇場公開もされてたのね。知らなかった。


最近では、マーティン・スコセッシの『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』、

リドリー・スコットの『ナポレオン』のディレクターズカット版など、

錚々たる名監督の最新作を配信していて、すごいなと思っていた。
このへんはちゃんと劇場でも公開しているが、どちらも3時間超の大作なので、いつでも一時停止できる家でゆっくり観たい、という需要もありそう。

↑  二大スター共演のこれが配信スルーになっちゃったのは、ちょっとショックだったな…
3時間超じゃないし…

WOWOW

幼い頃から、筆者はWOWOWに新作映画をたくさん放送しているあこがれのチャンネルというイメージを抱いている。
というのも、普通の新聞のテレビ欄にWOWOWの番組表があるから、嫌でもどんなに新しい作品が放送されているか知ってしまうのだ。

アジア作品からスポーツまで幅広そう

それに加えて今回の『ゴールデンカムイ』だから、やっぱり入りたいなあ、という気持ちが再燃中。

ぜんぶ観たい!

ぜんぶのサービスのコンテンツが観られるサブスク、誰かつくって!
月額3000円くらい払うから、
Netflixオリジナルも、ディズニー作品も、ミニシアター作品も、巨匠の新作もぜんぶ観られるやつ!

きっと需要あるのになあ。

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