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安さと辛さ

ビールをよく飲むんだけど
コスモスで買うのが一番安い!という話を
聞いてコスモスで買ってたんだけどね

めっちゃ久しぶりに父親と一緒にご飯食べて
「コスモスでビール買って飲んでるんだろ?
コスモスで買った方が卸値より
200円くらい安いんよな~

おかしな話よな~。」
笑いながら、さみしそうに言った。

私の家は酒屋だ。
小売りもしてるけど、ビール樽とかを
居酒屋とかにそのまま卸すことが多いような店だ。

酒屋はどんどん無くなっていっている。
なぜか?
それは2003年に規制緩和されて、
色んな所でお酒を売れるようになっていったから。
この時に薬もね。
この話をすると正直泣きそうになるんだけどね…

私の家は酒屋でもあるけど、酒も薬も売ってるコンビニもしていた。

こんな小さい店に大手企業と競争しきれる体力があるわけなく
どんどん縮小していき、コンビニは辞めた。
今は趣味程度の酒屋を細々と70歳を超えた父がやっている。

こういう規制があったことでそれまでは「特権」があったんだろ?
と言われるかもしれない。

でもね、
どっちも家族だけ正確には父親と母親だけで切り盛りして
ずっと働いていた。
誰か他人を働かせて搾取することはなかった。

そんな金銭的体力もなかったんだろうね。

私自身はサラリーで、仕事して休みもあるから
自分の時間を確保しようと思えば、どうにかできるけど
自分の親にはなかったと思う。
でもそれだけ働いても、売り上げはずっと右肩下がり。
「子どもを養わないといけない」というプレッシャーが
親には相当あったと思う。

当時は、周りが買ってもらっているものを買ってくれないとか
貧乏と感じて反抗的になったり、「こんな家に生まれたくなかった」
と言ったこともあった。

大人になって当時の話を母親とするけど
「靴も穴があくまで、穴が開いても履いてたな~」
「服やその当時一回も買わんままやったな~」

とか聞いた(昔で内容は曖昧やけど)

だから、母親に
ほな、もうこれからは行きたいところ行って
したいことして楽しまなあかんよ!!
と言うと
「どうやって楽しんでいいんか忘れた」
と言われた衝撃は今でも忘れられない

そして、私の社会に対する怒りの原点はやっぱりここだ。

今更、事業継続支援うんぬん…
これだけ壊してきて何を言ってるんだ?
と思う。

病気になる薬を与えて散々苦しませて
効くか分からん新薬出来ました!!!!

みたいなもんやろ?
それにこんだけ苦労してきたら次の世代に
この事業を継続させたいとも思わないから
まあそもそも関係ないんやけど。

一気には無理やけど、一人ずつ人間関係つくって
こんな話を聞いてくれる、話をしてくれる、
そんな人を作っていかな、こんなところでつぶやいても
社会変わらんよな。
反省。
あともう一つ反省は…
暗い!!!!笑

父母両方超明るいんよねー
そこが家庭が保てた秘訣だと思うし
私も見習わないかんなー!
家庭はないけどw

明日も職場は殺伐としとるけど、
もう次のステージに向けて明るく
元気に準備しよ!

あでゅー

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