別冊・医学のあゆみ p34-38を読んで
専門用語についての理解ができていないため、内容の要約をする。
貧困や社会的孤立は健康状態にも影響を及ぼす社会的要因(social determinants of health:SDH)である。SDHへの対応策として「社会的処方」が英国、本邦でも実現している。医薬品・治療の提供のみならず多職種での連携により生み出される効果である。患者への利益、生物学的な利益のみならず医療提供側への利益も生み出すものであるとされる。しかし、現在の報告からは有効なエビデンスは確立されているとはいいがたく、社会での実装に向けて効果の立証が必要である。加えて、「社会的処方」の費用対効果分析を進めるが医薬品治療と異なり、システム導入の費用や人件費も検討必要とすることから多面的な評価が必要である。「社会的処方」の制度化に際しては、医学・経済学的な面のみならず様々な学問の面からの議論がなされるべきである。
要約を書いていく中で、実臨床で「社会的処方」を検討・実施したいくつかの症例の経過を思い出した。患者・医療機関・生物学的な利益を短期間で得られた例は限られていたように感じる。社会的処方の分類分けと、と雪的な利益につながった例・そうでない例の分析と対応策の検討を行うべきと考えた。
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