非モテ女子の林さん 1話
スヤァ…
ムニャムニャ…
ウ、ウーン…。
イヤトッピングハプルコギトチーズストロベリーケーキノハーフアンドハーフデオナシャス…
イヤダブルチーズイモモチジャナクテ…
林「あ、あれ?もう朝か…」
林「…ってウワァォァァァァァァァァァァァ遅刻だぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぉぁぁぁ\(^o^)/」
私、林瑠奈!
どこにでもいる普通の女子高生!
今日も今日とて退屈な学校生活とひたすらお刺身の上にたんぽぽを載せるアルバイト生活に満ちた1日が始まるマジ病む普通に消えたい何このクソゲー!?
もう嫌だこんな生活…もう夜しかぐっすり眠れなくなっちゃったよ…。
そんな生活に疲れ果てていたある日、通学路の曲がり角で誰かにぶつかっちゃった!
林「ちょっとー!気をつけなさいよぉー!アンタの網膜にもたんぽぽ載せちゃうわよぉー!」
って感じでイチャモンつけた相手はディカプリオも失禁するレベルのドチャクソ下痢イケメン!?
んもー♡私は目立ちたくないだけなのだけれどなぁー♡
林「…ってな感じの妄ツイ、始まります」
賀「始まらないよ?」
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#1『眼鏡舐めるぞ林瑠奈』
登場人物
①林瑠奈
→文芸部所属のモテたがってる人。
②賀喜遥香
→文芸部所属の好きなものは最後に食べる派の人。
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〜6月某日 放課後〜
林「あぁーモテてぇー。モテないならば今すぐ○にてぇー」
賀「主人公が第一声に選んでいい言葉じゃないよそれ」
林「メンタルバランス保ってるんだよ、あえてネガティブな言葉を使うことでな。まあ賀喜にゃ難しい話だったかもしれんけど」
賀「サラッと罵倒の言葉で私のメンタルバランス崩すのやめなさい」
林「あーあ。文芸部なんて誰も知らん部活入らずに軽音部とか入っときゃよかったなぁ。歌も得意だし、烈火の如くモテたやろうし」
賀「所属二ヶ月の若造が、なんでそのレベルのネガキャンできるの?」
賀「てか、生粋の非モテ女である林が部活変えたところでモテんと思うけどね」
林「おい、簡単に人を馬鹿にするんじゃねぇ。軽々しく言った言葉で人は傷つくんだぞ」
賀「それ5つほど前のセリフ吐いた自分への大ブーメランになっとるけど大丈夫そ?」
林「いやいや生粋の非モテ女じゃないからな私。文芸部という籠に囚われて羽をもがれているだけだからな」
賀「いや林の非モテに関係ないからね文芸部。3年の鈴木先輩とか彼氏いるからね」
林「…馬鹿な。我ら日陰部活日本代表の文芸部ぞ?手に握るのが筆と原稿用紙でもモテるというのか」
賀「お言葉ですけど林さぁん。モテを形成することにおいて部活とか関係ないと思うんすよねぇ。文芸部がモテないとかぁ、それって貴方の感想ですよねぇ」
林「え、かきゆきさん?」
賀「例え手に握るのがペンだろうと原稿用紙だろうと包茎ち○ぽだろうとねぇ、モテ人間ならモテるでしょうよ」
林「いや最後のは例が極端すぎるだろ」
賀「まあ転部するかどうかは月曜日にでも話し合いましょうや。あんだけdisってて転部しなかったら眼鏡舐めるけどね」
林「どの国の文化にある脅しだよそれ」
賀「じゃねー、るるる」
林「呼び慣れた感じで呼ぶな、初めて聞いたぞそのあだ名!」
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翌日
林(…日曜日、16年間で初めての美容院へ行った)
林(そして眼鏡を外し、春休み以降つけていなかったコンタクトも久々に装着)
林(いわゆるイメチェンというやつだ)
林(…そして朝誰よりも早く教室へ向かい、後からやってきたクラスメイトを驚かせてやる)
林(…もちろん私を非モテだ根暗だと罵倒したあのクソ女もな…。ククク…)
林(…って、教室内にあるあの後ろ姿は…)
林(…なんだよ賀喜のやつ。先に着いてやがったのか)
林「…よお賀喜。今日はやけにはy」
賀「おはよーるるる。そーなのよ、アラームのセットを何故か早くしちゃってたせいで無駄に早起きしちゃってさぁ」
林「・・・」
賀「ん?どしたんるるる。話聞こk」
林「…んで」
賀「んで?」
「なんで!!!!!!!!」
「お前は今日に限って!!!!!!」
「眼鏡スタイルで可愛くキメとるんじゃあああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!」
賀「え?褒められとる感じ?」
林「そうだよ!!」
賀「てか林こそどしたん。今日めちゃめちゃかわいーじゃん」
林「…あ、ああああああああありがとう」
賀(ああ良かった、チョロくて)
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林「つまりはそういうことだよ」
賀「いやなんか説明した感じ出したけどさっきの会話から何も話してないからね?」
林「何で私のイメチェンにお前が被ってんだって話だよ。霞むだろ私のイメチェン」
賀「そーお?ペアでイメチェンおもろいじゃん」
林「この顔がオメーに釣り合うわけねぇだろぉぉん!!?舐めんなよメガネかけたお前の可愛さぁぁぁぁぁぁ!!!!」
賀「んな理不尽な…。というかこれイメチェンじゃないし。目痛くてコンタクト付けられなかっただけだから」
林「尚更悪質だろ眼鏡舐めるぞお前!」
賀「というかなぜそんなにモテたいんだ君は…」
林「知らんのか貴様。20歳までに交際しないと不幸が訪れるんだぞ」
賀「どこのムラサキカガミ?」
林「バッカお前思い出させるなよ、せっかく忘れてたのに」
賀「大丈夫だよ。私の兄貴成人式の打ち上げで連呼しまくったけど同級生誰も不幸になってないから」
林「なんつーテロ行為してんだお前の兄貴は」
○「あれ、今日二人とも早いね」
林「おー、おー、小川○○くん!?」
○「何そのわざとらしいフルネーム呼びは」
『小川○○→二人と同じ文芸部。妹がいる』
○「てか今日二人とも雰囲気違うねー。るるるなんて彼女だったら自慢しちゃうよー」
林「かっ、かのかのかのかのかのかのかのかのかのかのかのかのかのかのかの」
賀「あ、壊れた」
○「あ、ごめん俺先生に用事あるから失礼するね」
タッタッタッタッ…(○○が去る音)
賀「○○くん行っちゃったぞぉー?るるるー?」
林「感動した!」
賀「え?」
林「心がヨォ…震えてんだヨォ…ジョン」
賀「何言ってんの」
林「ジョーーーーーン!!!こんばんワンダーフォォォォゲェェェェルーーー!!」
賀「完全に壊れたァァァァ!」
林「たった一人のイケメンからの褒めで心臓の鼓動は焼きプリンのようなキャッチボールで震えるバーニングハートアタック!?」
林「たまんねぇよぉ…ようやくお刺身の上にたんぽぽ載せるバイトの甲斐があったってもんだぜなぁシスタークレア」
賀「私はシスタークレアじゃないしお刺身の上に載ってるのは食用菊だからってか冒頭で話してたバイト本当にやってたの!?」
林「ウヒヒヒヒョョョョョョヒヒヒヒひひひひひひゲボゲボゲボゲボ」
グルグルグルグルグルグルグルグルグルグルグルグルグルグル(林瑠奈がガニ股でブレイクダンスをする音)
賀「気持ち悪い声と挙動をやめなさい!絶対滑って怪我するよ!?」
ツルッ
林「あっ」
ドターン…
賀「ほら言わんこっちゃない」
林「ん…あれ、私は一体何を?」
賀「戻ってきたかるるるよ」
林「ガニ股でブレイクダンスを始めてからの記憶が…」
賀「9割理性保ってたんじゃん!?」
林「もしかしたら私は文芸部に残っておいた方がいいのかもしれんなぁ。私に求婚をしてきた○○くんとかのために」
賀「幸せなやつだなぁ…」
続く
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