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ESP32-C3-WROOM-02-N4のDIP化基板を作成してみた。


最初に

ESP32-C3-WROOM-02-N4のDIP化基板をつくるにあたって、内臓USBでの書き出しと外部のUSBシリアル接続(UART0)での書き出し、さらには JTAG も可能な最低限の配線をもったDIP化基板を作ろうと思い、仕様を調査しました。

ESP32-C3-WROOM-02のDIP化基板について

このネタは、多数の方がネットで公開されていますので、二番煎じどころか十番煎じ以上だと思いますが、やはり自分好みの方がいいよねということで、作ってみることにりました。

上の調査の結果、ENとGPIO9をボタンでGNDに落とすようにすることと、GPIO8 を PULLUP しておけば、最低限書き出しについてはコントロールできることが分かったので、KiCAD7で回路と基板の設計を行いました。

ガバーファイルを作成し、JLCPCB に発注して、本日届きました。大体1週間ぐらいかかりました。
今回はいくつかの基板を一緒に作ったので、送料が合算されていましたが、単体で考えても送料込みで10ドルもかからず作ることができると思います。

部品実装後、実装前基板表、実装前基板裏

DIPは、ESP32-C3 の全PINをブレッドボードで引き出せるようにし、UART0 と 3.3Vの3端子レギュレーターを取り付けて USB コネクタをつけられるようにしました。あとは、ENとGPIO8をPULLUPできるようにするのと、ENとGPIO9のボタンを設置しておきました。

細かい部品は裏面に実装しましたが、ピンヘッダの隙間に収まるので、ユニバーサル基板への取り付けも多分可能です。

USBは、AITENDO の USB モジュールの接続(5PIN)を想定しています。

部品をつけなれば、ただの全PIN引き出したDIP化基板としても使えます。

ESP32-C3 DIP化基板回路図
ESP32-C3 DIP化 PCB設計

ちょっと失敗したのは、アンテナ部分を基板にはみ出しておけば、スペースをもっと有効活用できたなぁというところ。アンテナ部分までGNDでベタ塗していて、あかんあかんということで、ベタ塗を無理やり消したため、上側が少しダサくなってしまった。

また機会があれば記事を書こうと思っていますが、自作の CH340K を使ったUSBシリアル接続(+ESP32自動起動)のモジュールも一緒に作ったので、これと接続してみましたが、うまく動作しました。

動作しているところ

もしブレッドボードに接続する場合は、左右のPIN列でそれぞれ2つのブレッドボードに刺す必要があるけれど、基板自体がT字型ではなく四角に収まっているし、まぁいいんじゃないかな。結構満足しています。

こんな基板でも作ってみたいという人は以下からガバーデータをダウンロードして活用ください。不具合があってもサポートできませんが・・。

最後に

ということで、ESP32-C3-WROOM-02-N4のDIP化基板を作ってみたという記事でした。

本当は、ESP32-S3のDIP基板も一緒に作成したのですが、ESP32-C3のように細かい調査せず、ESP32-S3の仕様書をざっと見して基板を設計してしまいました。とりあえず動いているので、これも時間があれば記事にしたいと思います。

長文お読みいただきありがとうございました。

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